東山公園
宮内温泉を出発してすぐに、国道へ戻るときに左手に見えたのが、たぶん神威山だと思う。
国道に出てから後ろを振り返ると、狩場山の残雪の白さが青い空と海に映えていた。雪を見るとウズウズしてしまう。
国道を北上して美川黒松内線に入った。国道からすぐのゲートから、繰り返し「竹の子より大事な命!」という看板が立ち並ぶ。山菜採りで6人死んでるらしい。実際、いかにも山菜採りに来たらしい車があちこちに停まっている。
この道路は高原地帯を走っていて、シェルターをいくつか通り抜けた。一番標高が高そうなところからは、海まで見渡せる。悲しいことに、ここでも不法投棄がひどかった。
フレームの外、足下に実は不法投棄されたゴミが積み重なっている。
全く無計画で、地図には東山公園にシバザクラがあると書いてあるので行ってみることにした。ところが、黒松内町に着いてみると、公園への入り口には特に看板もない。冬はスキー場らしいこの公園は、他に観光客が来ている様子もなく、地元のおじさんがいただけだった。桜の木があるので、地元の人は花見をするのかもしれない。シバザクラはゲレンデの下の方だけだった。おじさんの話では、手入れするのが大変で、今年はちゃんとできなかったということだ。ゲレンデの一番上は、シバザクラで「くろまつない」の文字を作るはずだったが、植える前に整えただけで、ピンクではなくて土の黒い色の文字になっていた。
コース脇には木で階段が作られていたので、とりあえず上まで登ってみる。なかなかの斜度だ。足下には竹の子がいっぱい生えていた。途中、チョウが飛んでいて、よく見るとヒトリシズカも少しだけ咲いていた。上まで登りきると少し息が切れる。振り返ると黒松内町を見下ろし、遠くに見えるまだ雪が残っている山が、おそらく大平山なのだろう。
公園から出る道路沿いに白い花が咲いていた。
おじさんの話では、倶知安のスキー場のシバザクラがきれいらしいので、今度は倶知安へ行ってみることにした。とりあえず、まずは黒松内の道の駅へ寄った。何となくパンとコーヒーをたのむ。国道5号線沿いにあるせいか、黒松内町の市街地よりもずっと賑わっていた。パークゴルフをやっている人もちらほらいた。
参考文献:
![]() | ![]() | 新北海道の花
著者:梅沢 俊 |
![]() | ![]() | 札幌の昆虫
著者:木野田 君公 |
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