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恵山

時期はちょっと早いと思ったけど、思い切って恵山までつつじを見に行って来た。

片道5時間かかるので、朝6時に札幌を出発。高速道路を通った方が早いかと思ったら、豊浦までは中山峠を通るのと同じ時間かかった。かなりショック。所々霧で速度制限があり、対面通行になってからは霧がひどかった。標識には函館までの距離が書いてあったけど、終点は八雲だった。函館まで高速道路を伸ばすというアピールなのだろうか。当然のように、高速道路はガラガラだった。消費税増税よりも、無駄な道路建設を止めろ。

八雲からは国道5号線を通って森まで走った。まだ9時過ぎで早いせいか、函館へ向かう道路は比較的空いていて車の流れはよかった。森から278号線、恵山国道へ左折した。道路には多少アップダウンがあるけれど、道路沿いに長い桜並木が満開で圧巻だった。

漁村を通る道は、最近の北海道の国道とは思えないほど細くて、人が飛び出して来ないかどうか恐る恐る走り続けた。国道も所々で海霧が立ちこめていて視界が悪くなる。海向山を左手に見ながら亀田半島を横切るときは、標高が少し高くなるせいか、霧が完全に晴れた。すると、空は真っ青で雲一つない。霧さえなければ天気予報通り快晴だったのに。

再び海岸線に出るところは、恵山へ向かう道路との交差点だった。道の駅に寄るためにそのまま交差点通過すると、すぐに左手に駐車場とそれらしい建物が見えた。根ぼっけの刺身を試食するとなまら美味かったので、5尾を買って帰り、中で昼食をとることにした。早く出発したので、11時にはもう腹が減っていた。そんなわけで、つい欲張って根ぼっけ定食を注文すると、運ばれて来た量に驚いた。刺身は半身より少ないくらいだけど、焼き物と蒲焼きは半身で、フライもある。サービスでほっけのかまの煮物まで出て来たので、食べるのが苦しかった。

道の駅を出発して、車がすれ違うのもやっとの細い道を恵山までダラダラと走る。標識にしたがって左折すると、上り坂がしばらく続いた。霧の中からぼんやりとつつじの花が見えて来たところが、恵山のつつじまつりの会場らしかった。駐車場がよく分からないまま道路を進んで行くと、どうやら恵山高原へ向かっているようだった。舗装はされているけれど、かなり急で細い道路をカップルが乗るスカイラインに煽られながら登って行った。途中、見晴らしのいいところに駐車場があったので、いったんそこへ車を停めて景色を眺めてみた。いかにも火山らしい恵山の山肌が向こうに見えるけれど、少し視線を下げると、すぐに海霧で真っ白になってしまう。視界がよければ海の反対側まで見えるらしいので残念。

展望台駐車場から観た恵山

駐車場を出てさらに進むとすぐに下り坂になり、高原駐車場が見えて来た。今度はそこへ車を停めて、ちょっと荷造りをして12:30に登り始めた。少し登ると登山道脇に地蔵の姿が現れる。恵山の海と反対側は快晴なのでいいけれど、もし霧が濃かったら、急に現れる地蔵にはかなり驚いたことだろう。こういう場所につきもののカラスもいた。

霊峰恵山

カラスと地蔵

霊峰のカラスたち

地蔵たち

登山道がよく分からなかったので、とりあえず火口の方へ行ってみた。まだ山開きしていないからかどうか知らないけれど、道は荒れているし、そもそも土石流?の流路を横切っている気がする。砂防ダムはすでに埋まって溢れているし、安全管理の面でかなり疑問だ。立入禁止のロープが地面に落ちているのが辛うじて分かるので、噴気の側ギリギリまで行くと、火山らしい硫黄臭が結構強くなった。そんな火山灰で覆われた山肌にも、所々に緑が見える。強かに育つ高山植物だ。ガンコウランなのだろうか。もう少し時期が遅ければ、いろいろと花も咲く場所らしい。

活火山恵山

恵山展望台へ

火口

噴気

カラスは噴気もなんのその

強かに育つ

恵山展望台への道が分からなくなっていたので、展望台の方から歩いて降りて来た人に道を聞いて、その方向へ向かってみた。歩いている足下をよく見てみると石が並べてあるので、登山道のようだとなんとか分かる。ただ、さっきの人の話の通り、霧で下界が全く見えないどころか、展望台が霧の中に入ってしまって、恵山の山頂まで見えなくなってしまった。

飛行機雲

海霧が這い上がって来る

もともと山頂へ行ってみるつもりだったけれど、どこから登ればいいのかよく分からなかった。とりあえず、分岐まで来た道を戻って、恵山をぐるっと巻いて行く観音登山口への平坦な道を歩いて行った。右手の斜面には火山特有というか霊峰ならではというか、奇怪な印象の岩やその模様に何かを感じながら進んだ。

顔

しばらくすると、朽ちかけた階段が現れて、どうやらそこが登山口らしく、山頂まで約2 kmという標識が立っていた。駐車場で待っているグランマが熱中症になる前に戻らなくては行けないので、時間が許すだけ登ってみた。けれども、いくらか登って「恵山山頂まで1640M」の標識が見えたところで断念。登り続けて山の海側に回ったところで、どうせ霧で景色も見えないだろうから、ここら辺で引き返すことにした。冬山じゃないけれど、特に登頂にはこだわらないので。ここまで登ってみて分かったけれど、ちょうど高原のところを除いて、霧に埋もれてしまっていた。

恵山山頂まで1640M

海霧が迫る海向山

下界は霧の中

少し予定の時間を過ぎていたので、グランマが生き地蔵を飛び越えて本物の地蔵になってしまわないかちょっと心配だった。けれども、降りる途中、駐車場の車のドアが開いていたので、自分でちゃんとしているようで安心した。それでも、車に戻ると赤い顔をして暑さを堪えていたようなので、危なかったかもしれない。自分の方も、そこそこ足が疲れていた。面倒くさがって登山靴を履かなかったせいで、靴に入った小石も悪さをしていた。

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