浜益温泉と
当初は滝川から一度北上し、それから増毛に出て日の入りを見ながら帰ろうかと思っていた。けれども、滝川では空は曇っていて、海へ出ても夕陽は見られないんじゃないかと思った。そこで、とりあえず、海へ向かって国道451号線を走り、晴れないようなら海まで出ないで、そのまま内陸を通って当別へ下るつもりで出発した。
ところが、初めて通ったこの国道がかなりボコボコだった。滝川市街から出るとすぐに道の両脇に田んぼが広がる。道路は細くなって、路肩もほとんどない。カーブも急で、縦に横に揺さぶられた。揺れとは関係ないけれど、運転中にジュースホルダーにペットボトル入れ損ねて、落として中身をぶちまけてしまったのは悲しかった。ただ、ポカリスウェットじゃなくてアクエリアスだったのがせめてもの救いだ。
滝川から離れるにしたがって雲が減って青空の割合が高くなって来た。曇っていたのは内陸だけのようだった。夕陽が見られそうだ。そして、峠らしいところを越えたとき、頂にまだ雪をたたえた山々が右手に見えて来た。さらに進むと、標高が高くないのに妙に尖った山が見えて来た。これが黄金山らしい。
右端手前が黄金山で、その隣が奥徳富岳?さらに、郡別岳で、左端が浜益岳?
写真を撮ったところから少し進むと浜益温泉の建物が現れた。駐車場は結構広くて、車もいっぱい停まっている。券売機で500円払って入浴券を買って中へ入った。ロビーからは、温泉の奥のパークゴルフ場が見えた。ここは浜益の娯楽施設のようだ。
温泉の方はそれほど期待していなかった通りスーパー銭湯のようで、札幌近郊の他の温泉と同じ印象だった。それでも露天風呂には屋根がないので青空がちゃんと見えて側の山も見えるので、開放感はあった。
温泉を出たのは16時で、日没にはまだ時間があるので、雄冬岬まで往復してみることにした。雄冬岬まではそれほどトンネルもなくて景色がいい。道路の側の岩の上にとまっていた黒い鳥はカラスじゃなさそうなので、車を降りて見てみた。
増毛の港を回ってから国道を引き返した。
来るときに通り過ぎた白銀の滝に帰りは寄ってみた。近くに寄って見ると、滝には小さな虹が出ていた。
のんびりしているうちにずいぶん陽も落ちて来たので、少し慌てて毘沙別へ向かった。展望台があるらしかったので、そこから眺めようと思って、国道から細い道路へ折れる。辛うじてすれ違える程度の
細くて急な山道を進んで行くと、林の切れ間から夕陽や、赤く染まった暑寒連峰が見えてきれいだった。展望台からの眺めはさぞきれいなことだろうと期待して登り続けると、カーブを曲がっているときに突然目の前に展望台が現れた。
展望台に登ってみると、確かに暑寒連峰から海までずっと見渡せるのだけど、日の入りは手前の木々に遮られてちょうど見えない。暑寒連峰でさえ、手前の木が高すぎて、少し隠れてしまう。展望台まで登る前の方がよく見えた。仕方ないので、来た道を走って戻ったけれど、思ったより距離が長い。諦めて車で移動しようと戻ることにしたら、もう日が沈みそうだ。慌てて走って登ったけれど、当然、下りほど楽じゃない。思っているほど進まない。トレイルランってかなり辛そう。
息切れしながら車に戻って、適当な場所を探した。残念ながら、陽はずいぶん落ちてしまって、暑寒連峰はさっきほど夕陽に染まっていない。さらに戻って夕陽を眺めていたけど、こっちも残念なことに、夕焼けは見れずに沈んでしまった。こっちの思い通りにならないのが自然なのだろう。
日が沈んでから毘沙別の道路をそのまま進んで行ったけれど、千本ナラを越えて下って行くと、なんと砂利道になっている。しかも、かなりボコボコで曲がりくねっている。国道へ繋がっていると思って甘く見ていた。とんでもないところへ来てしまった。ゆっくり降りて行くと、ようやく舗装されているところまで着いた。そこから街灯も付いているので、少し不安なまま進んで行くと、しばらくして国道へ戻ることができた。暗くなってから知らない山道を通るもんじゃないな。
札幌まではそのまま国道を帰った。望来を越えたところから見た夜景が意外ときれいだった。反対の手稲山から夜景を見たことはあるけれど、こっちから見ると海岸線が分かるので、ちょっといつもの夜景とは違った風情だった。結局、300 km以上走った。江部乙ではチャリだったけど、今日もチーム+6%。
| 固定リンク | 0
コメント