08/6/15 定山渓天狗岳
ここ1週間は天気予報とにらめっこしながら過ごしたけれど、幸い日曜日の天気は好転して、午前中は晴れるようだった。そんなわけで、今度は定山渓天狗岳(定天)に行って来た。
今度はS木くんに7時に迎えに来てもらい、登山口へ向かった。登山口への林道を探しながら道路を進んでいると、突然青空に突き立つ岩山が窓の外に現れた。どうやらそれが定天らしい。登山口側の林道は登山客が使えないようになっているので、通りすぎてからしばらくそのまま進んで行く。すると、右手に登山口の標識が出てくるので、道を折れて橋を渡ると、正面に登山客のものらしい車が停まっているのが見えた。駐車場にはすでに何台も停まっていた。
車から降りると、うれしいことに虫がいない。黄金山に春香山と立て続けに虫には痛い目にあっていたので、青空とあわせてすばらしいコンディションだった。
天狗小屋から白井川沿いの林道をしばらく歩く。定天のピークが見えないかと期待していたけれど、ピークが現れないまま登山口に着いた。地形図では天狗山と書いてあるのに、標識には天狗岳と書いてある。とっちなんだか。
登山口からは涼しい林の中を歩いた。新緑のコントラストがきれいだった。登山道は小川が流れる沢をまたいで蛇行しているので、何度か渡渉を繰り返して登って行く。
小さな滝が現れると、登山道が急に険しくなった。滝壺の脇の岩に張り付くように登山道がのびている。ほとんど一緒のペースで登っていた中高年の3人組は、登山道を進まずに、滝の手前の踏み後を登って行った。自分たちは岩をよじ上って、素直に登山道を進んだ。
滝を越えると登山らしい山道になった。少しずつ青空が木の枝葉の間から見えるようになって来たので山頂を探してみた。進む方向を見上げると、山頂と思われる岩山があるのが分かった。
登山口から1時間登ったところで休憩をとった。ここから500 mくらいの急登が待っていた。しかも、沢から尾根に出たせいか、虫が多くなって来てうっとうしい。また虫に食われるのかと思うと、急な山道でも自然と足が速くなる。
無心に登っていると、一面に紫の花が咲いているのが見えて来た。岩の壁のそばから登山道の近くまで広がっていた。
標高が高くなって、ちらちらと遠くの山並みも見えるようになった。残雪の山が見える。視界がよくなったところで振り返ると、羊蹄山の頭も見えていた。
シラネアオイがたくさん咲いているあたりを過ぎると、ロープが垂らしてある岩の間を登ることになった。そんなに急ではないので、ロープがなくても登ることができた。
登り切ると、岩の間から展望が広がった。無意根山や余市岳、遠くの羊蹄山も見える。
そこからすぐに山頂に着いた。2時間半かかった。山頂からは定山渓ダムのダム湖のさっぽろ湖が見下ろせる。北の方には春香山、意外にすぐそばに手稲山が見えた。
山頂には虫が多かった。
山頂付近にだけキクバクワガタやハクサンチドリが咲いているのに気付いた。
12時には下山開始。この頃にはもう雲が多くなって来ていた。天気予報通りだった。
下山の時は、ロープが心強い。
虫が気になるので、登りで休憩した場所まで淡々と降りた。途中、何人かとすれ違った。中には一度迷って薮の中を進んでしまったというおじさんもいた。確かに、登山道がしっかりとしているわけではないので、迷いやすいかもしれない。
山頂を出発してから2時間ちょっとで登山口に着いた。そこからの林道が意外と長く感じた。登りは気にならなかったのに、帰りはダルくて仕方がない。気分は大事だ。
S木くんが何やら山行ビデオを作ってくれた。
帰る途中、定天が見えるところで車を停めてもらったけれど、もう曇り空だった。定天も山っぽい山だった。
汗をかいたので白樺の湯に寄る。その後、Cariniへ行ったけど準備中だったのでSOUP CURRY KINGへ入った。食材の価格が高騰したあおりを受けて値上げしていた。カジノ資本主義万歳。
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