08/6/22 目国内岳-白樺山
冬に滑れる山に偵察を兼ねて行こうということで、目国内岳に登って来た。
今回もS木くんと二人きり。新見峠までは北回りの方が近そうなので、5時にレガシィでS木邸を出発した。天気予報通りの曇り空で、山は雲の中。久しぶりの早起きで眠いしテンションが上がらない。フルーツ街道を通ると岩内までかなりスムーズに走れた。ニセコパノラマラインではタケノコ採りのじじいの車がよたよた走って邪魔だったけれど、登山口そばに7時過ぎには着いた。ところが、駐車場はタケノコ採りの車で溢れていて、細い道路の路肩に車を寄せて停めるしかなかった。
濃い霧の中、タケノコ採りに紛れて7:30に登山口を出発した。登山道の脇の笹薮のあちこちから気配がする。二合目を過ぎるまでは、タケノコをいっぱい下げた人たちと度々すれ違った。
霧で視界がないので黙々と歩くと、40分くらいで前目国内岳に着いた。休んでいるときに一人登山客が通りすぎて行った。自分たち以外に登っている人がいてホッとする。
目国内岳からコルへ下る道沿いにはチシマフウロが並んで咲いていた。
今年の夏山では初めて目にするウコンウツギ。そばには、エゾカンゾウも一輪だけ咲いていた。
目国内岳の山頂付近に岩がゴロゴロしているのは知らなかったので驚いた。霧の中からぬーっと大きな岩が現れて来るので、ちょっと不気味だった。どこが山頂かも分からないまま、目印と踏み跡確認しながら進んで行く。
岩の上を這って、山頂まで登り切った。登山口からほぼ2時間。もちろん辺りは真っ白で、何も見えなかった。
せっかく山頂まで来たので、S木くんに頼んで岩の上に登ってもらった。
「今地震が来たら……」というS木くんの言葉を適当に聞き流してシャッターを切った。実はこの直前に、S木くんは車の助手席に財布を忘れたことに気付く。天気も悪いし車上荒らしも心配だったので、目国内岳で引き返すことにした。
下山を始めてすぐ、20人くらいの中高年の団体とすれ違った。他にも10人弱の団体もいた。目国内岳はどうやらそういう山らしい。
下山していると登山道の下に雪が残ってるのが見えた。「ショートターンなら……」とS木くん。
ふと顔を上げると、遠くの雲間から山並みが顔をのぞかせているのに気付いた。その姿を見ていると、だんだんと霧が晴れて来た。このタイミングで晴れて来るのは悔しい。
前目国内岳の山頂は、別の団体20人くらいが占拠していて、休むスペースすらなかった。我が物顔でたむろしているのが不愉快だ。
あとはひたすら登山口まで歩き続けた。11時半に到着して車の中の財布を確認すると、どうやら無事だったらしい。二人で平和に感謝。
天気もよくなって来て時間もまだ早くてもったいないので、向かいの白樺山に登ることにして少し休憩。12時に白樺山の登山口で入山届けに記入した。そこで、自分たちと同じく白樺山には初めてという中高年夫婦とちょっと話した。
稜線歩きになると、南側には滑るとそこそこ楽しめそうな斜面が広がっていた。
悲しいことに、山頂に着く頃には完全に雲の中。天気に恵まれない一日のようだ。休んでいると、登山口で出会った中高年夫婦がシャクナゲ岳を目指して進んで行った。お年寄りは元気だ。
白樺山の登山口にたどり着くと、目国内岳から下りる途中に山頂の混み具合を聞いて来たおばさんが、目国内岳からちょうど下りて来たところだった。「早いねえ。若いねえ。」と感心されて照れるS木くん。
そのおばさんの横を荷物を片付けて車で新見温泉まで下りて行った。
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