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2008年6月

demo

結局、先シーズンはAtomic LT12 PB Demoはばんけいナイター用板としてしかほとんど使わなかった。

Demoといえば、最近サウンドデモというものが流行っているらしい。シュプレヒコールを上げる従来型のデモとは違って、先導する車両にDJが乗ったりして、デカい音で音楽を流して踊りながら行進するそうだ。通りがかりの人たちが段々と合流して拡大して行くのが特徴らしく、最近じゃ警察も警戒しているそうな。ちなみに、母親にサウンドデモのことを話したら、「右翼かい?」っと聞き返された。大きい音=右翼ということだろう。

サウンドデモを流行らせたのは雨宮処凛という話を聞いたけど、本当のところはよく知らない。ちなみに、7/12(土)に札幌のどっかで講演会があった気がする。で、まあ、そのサウンドデモなんだけど、YOSAKOIの騒音ですら大嫌いな自分にはあまりに相性が悪そうだ。音楽が氷川きよしでもアニソンでもなくクラブミュージックなのはいいんだけど、&Beyondもなくなった今となっては、これまたヘッドフォンで音量控えめの自分にはきつそうだ。といっても、Youtubeにサウンドデモの映像が結構あって見てみると、みんなが踊ってるわけじゃなさそうだった。

7/5(土)のピースウォークにもサウンドデモの一団が現れるらしい。暇だったらサウンドデモを観に行くのもいいかも。場合によっては一緒に踊るとか。まあ、テロリスト扱いされて警察に捕まったら笑えないけど。ウソかホントか、警察は200人はいつでも放り込めるように場所を確保してるらしいから。

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報道写真とユダヤ資本

先日のNAKBA上映会での広河隆一の講演は、世界報道写真展の話から始まった。後から知ったのだけど、話の内容は彼のブログでも語られているものだった。こういう露骨な差別を見ると、ユダヤ資本に恐ろしさを感じる。マスゴミと呼ばれるようになって久しいな。

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おもいやりとおもてなし

おもいやりおもてなし。為政者はいつも耳障りのいい言葉を使って国民を欺く。無駄をなくすとは口ばかり。いい迷惑だ。

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バド2

今日もバドに参加させてもらった。

最初、体育館の入口が分からなくてウロウロしたけど、19時を少し過ぎた頃中へ入ると、まだ2人しか来てなかった。しばらく3人で練習。8時になってようやく4人そろったけど、すでに結構疲れてた。でも、せっかくそろったので、それからひたすら試合。前回よりも前後左右の動きが増えたので、無駄な動きが多い分辛かった。終わる頃には、実は太ももがつりそうだった。

帰り際に、来月雨竜沼湿原に行くことも決まる。

そういえば、カメラを持って行って、結局今日も撮るのを忘れてた。まあ、4人じゃ仕方ない。

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見ようと思って見れるものじゃない

昨日、晩ご飯を食べていると、テレビの天気予報に夕陽が手稲山の方に沈もうとしているところが映っていた。これは夕焼けがきれいなんじゃないかと思って、慌てて出かける準備をして、予定より少し早く家を出た。すると、パラパラと小雨が降っていた。カッパを着るほどではなかったので、そのまま自転車に乗って、夕陽が見える豊平川の土手に向かった。夕焼けはだんだんと色が濃くなって来て、久々にきれいに焼けていた。ひょいと後ろを振り返ると、大きな虹がかかっているのに気付いた。きれいな半円だった。ただ、残念ながらレンズの選択を間違って虹全体をフレームに収めることができなかった。撮影ばかりもしていられないので、少し走って撮ってを何度か繰り返して、大通公園に着く頃にはもう陽はほとんど沈んでしまっていた。もちろん虹もずいぶん前に消えていた。

自然のアーチと人工のアーチ

夕焼けとハマナス

地方中核都市の夕焼け

虹は見ようと思って見れるものじゃないので、見れた時は得した気分になる。夕焼けもそうだ。自然と付き合うというのはそういうことなんだろう。

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新見温泉

目国内岳を登ったらさすがに汗もかいたので、新見温泉に初めて行ってみた。

新見峠からくねくね曲がる細い道路を下りて行くと、道路が広くなったところで右手に温泉の建物が現れた。早速中へ入ると、女中さんがスリッパを出してくれて、入浴料500円を支払った。風呂は内湯と露天風呂が別のようで、野天風呂と書いていて混浴らしかった。野天風呂には洗い場がなさそうなので、素直にまずは内湯の方へ向かった。

温泉のお湯は濁りもなくきれいだった。温度は少し高めだろうか。ゆっくり浸かるには熱いので、ある程度身体が温まったら、身体を拭いていったん服を来てから野天風呂へ行った。

野天風呂に人の気配がしたけれど、さすがに女性はいないだろうと思っていたら、中年夫婦が入っていた。水着やバスタオルを使うなとは書いているけれど、備え付けの湯浴み着があるので、変に気を遣う必要はなかった。野天風呂と言っても、普通の露天風呂のようにしか見えなかった。

風呂から出て、受付の横に飾ってあった昔の写真を見ると、新見温泉は大正元年創業のとても古い温泉らしかった。昔の野天風呂は船が浮いているほどデカかったみたいで驚いた。温泉から出て来たS木くんは、「冬はここをベースに……」とかって、もう滑る気満々だった。

帰りも北回りで帰ろうと、下りて来た山道を登って行く途中、またおばさんに出会った。なんと、新見峠まで歩いて登ったようだ。中高年は元気だと思い知らされる一日だった。

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08/6/22 目国内岳-白樺山

冬に滑れる山に偵察を兼ねて行こうということで、目国内岳に登って来た。

今回もS木くんと二人きり。新見峠までは北回りの方が近そうなので、5時にレガシィでS木邸を出発した。天気予報通りの曇り空で、山は雲の中。久しぶりの早起きで眠いしテンションが上がらない。フルーツ街道を通ると岩内までかなりスムーズに走れた。ニセコパノラマラインではタケノコ採りのじじいの車がよたよた走って邪魔だったけれど、登山口そばに7時過ぎには着いた。ところが、駐車場はタケノコ採りの車で溢れていて、細い道路の路肩に車を寄せて停めるしかなかった。

タケノコ採りで大盛況

濃い霧の中、タケノコ採りに紛れて7:30に登山口を出発した。登山道の脇の笹薮のあちこちから気配がする。二合目を過ぎるまでは、タケノコをいっぱい下げた人たちと度々すれ違った。

マイヅルソウ
スミレロードならぬマイヅルソウロードだった。

ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナも結構咲いていた。

霧で視界がないので黙々と歩くと、40分くらいで前目国内岳に着いた。休んでいるときに一人登山客が通りすぎて行った。自分たち以外に登っている人がいてホッとする。

標識!?
霧の中で全く意味をなさない標識だった。

チシマフウロの道
目国内岳からコルへ下る道沿いにはチシマフウロが並んで咲いていた。

ウコンウツギ
今年の夏山では初めて目にするウコンウツギ。そばには、エゾカンゾウも一輪だけ咲いていた。

フギレオオバキスミレ
フギレオオバキスミレも少し。

オオバスノキ


まるでブラシか何かのようだった。

ノゴマ
鳴き声の方に目を遣るとノゴマだった。

目国内岳の山頂付近に岩がゴロゴロしているのは知らなかったので驚いた。霧の中からぬーっと大きな岩が現れて来るので、ちょっと不気味だった。どこが山頂かも分からないまま、目印と踏み跡確認しながら進んで行く。

イソツツジ
山頂付近の岩場にはイソツツジが咲いていた。

真の岩の門
映画にでも出て来そうな岩の門をくぐる。

岩の上を這って、山頂まで登り切った。登山口からほぼ2時間。もちろん辺りは真っ白で、何も見えなかった。


岩の上に留まっている鳥が鳴いているのがかろうじて見えた。

山の上の山
せっかく山頂まで来たので、S木くんに頼んで岩の上に登ってもらった。

「今地震が来たら……」というS木くんの言葉を適当に聞き流してシャッターを切った。実はこの直前に、S木くんは車の助手席に財布を忘れたことに気付く。天気も悪いし車上荒らしも心配だったので、目国内岳で引き返すことにした。

オオバナノエンレイソウ
山頂付近の岩陰に一輪だけ咲いていたオオバナノエンレイソウ。

下山を始めてすぐ、20人くらいの中高年の団体とすれ違った。他にも10人弱の団体もいた。目国内岳はどうやらそういう山らしい。

下山していると登山道の下に雪が残ってるのが見えた。「ショートターンなら……」とS木くん。

残雪

シラネアオイ

ムラサキヤシオとオオカメノキ

ふと顔を上げると、遠くの雲間から山並みが顔をのぞかせているのに気付いた。その姿を見ていると、だんだんと霧が晴れて来た。このタイミングで晴れて来るのは悔しい。

雲間に見える山並み

岩の門
岩の門。

前目国内岳
前目国内岳への登山道も見えて来た。

チシマフウロ

前目国内岳の山頂は、別の団体20人くらいが占拠していて、休むスペースすらなかった。我が物顔でたむろしているのが不愉快だ。

あとはひたすら登山口まで歩き続けた。11時半に到着して車の中の財布を確認すると、どうやら無事だったらしい。二人で平和に感謝。

天気もよくなって来て時間もまだ早くてもったいないので、向かいの白樺山に登ることにして少し休憩。12時に白樺山の登山口で入山届けに記入した。そこで、自分たちと同じく白樺山には初めてという中高年夫婦とちょっと話した。

ムカデのような

アカモノ
林を抜けると山っぽい花が現れ始める。

稜線歩きになると、南側には滑るとそこそこ楽しめそうな斜面が広がっていた。

タニウツギ

ウコンウツギ

エゾカンゾウ
エゾカンゾウは白樺山でも山頂付近に2輪だけ。

ミヤマアズマギク
白樺山の山頂付近にはミヤマアズマギクが多かった。

白樺山山頂

悲しいことに、山頂に着く頃には完全に雲の中。天気に恵まれない一日のようだ。休んでいると、登山口で出会った中高年夫婦がシャクナゲ岳を目指して進んで行った。お年寄りは元気だ。

白樺山の登山口にたどり着くと、目国内岳から下りる途中に山頂の混み具合を聞いて来たおばさんが、目国内岳からちょうど下りて来たところだった。「早いねえ。若いねえ。」と感心されて照れるS木くん。

そのおばさんの横を荷物を片付けて車で新見温泉まで下りて行った。

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夏山ログ

あった方が便利なので作ってみた。手動じゃなくて整理する方法があったら便利だけど。

続きを読む "夏山ログ"

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飛び(ジブ)歴4年

飛びジブを始めて4年目を迎えた07-08シーズンに、当初からの目標だったミュート360にようやく成功した。シーズン途中にはミュート360をいくらやっても上手くいかなかったので、気分転換にテールグラブを練習したら、こっちも完成度が低いながら成功した。持ち技が増えるのはうれしい。

H本ミュート360&テールグラブ (5337.2K)
しょぼい……。

ちょっとこれまでを振り返ってみると

1年目 セーフティグラブ、ミュートグラブ
2年目 360
3年目 進歩なし
4年目 テールグラブ(浅いけど)、ミュート360

1年目はとにかくキッカーに入ることが怖かったので、足が竦んだままで嫌々飛んでいた。そのうち慣れて来ると、グラブの中でも簡単だというセーフティグラブやミュートグラブから始めると意外と早くできるようになった。一方、スピンは360を回ろうとしても180で止まってしまうのがほとんどで、ほとんどまともに成功しなかった。それでも2年目になって360のカケを教えてもらってからは、小さなキッカーなら360を回れるようになった。けれども、3年目は全く進歩なし。10 mを越える比較的大きなキッカーでもストレートなら飛べるようになったくらいで、回るのはまだまだ怖かった。そして、4年目は大きめのキッカーで滞空時間に余裕ができたので、テールグラブとついにミュート360に成功した。

道具はといえば、1年目の終盤にSeth Pistol (179 cm)にするまでは、基礎板っぽいオールラウンド板で飛んでいた。そのSethも初心者には重すぎたようで、2年目の年明けにDogen (168 cm)に換えた。軽くて操作しやすく、練習にはちょうどよかった。3年目、4年目はこれらの板2台体制で飛んだ。大きめのキッカーを飛ぶときは安定感のあるSethで、小さなキッカーしか飛ばないときはDogenで、というように使い分けた。

4シーズンで飛びはそこそこ練習したけれど、ジブはさっぱりやらなかった。丈夫なSethでは何度かレールやボックスに入ったけれど、買ったばかりのDogenのエッジをレールでガッツリやってからは、数回擦った程度だ。転ぶと痛いし、ジブのカッコよさや楽しさがまだ分からないので、結局、今シーズンもほとんどジブはやらなかった。だから、飛びジブ歴というより実際は飛び歴だ。

新たに目標を立てるとすれば、キッカーだろうがマッシュだろうがクリフだろうが必ず一発でカッコよくグラブが決められるようになることだろうか。フィルマーよりはライダーを目指して。

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ユダヤのタブー

先週の土曜日、6/14に開かれたNAKBA上映会での広河隆一監督の講演では、ユダヤのタブーについていろいろ聞いた。驚くことばかりだった。


YouTubeの予告編。

Blogparts_05

アメリカのユダヤ資本が、ユダヤ人の起源をDNAの研究から裏付けようと資金を提供して研究が進められているそうだ。ところが、世界のユダヤ人のDNAを集めて調べた結果、ユダヤ人と一番近い関係にあるのはパレスチナ人であるという。

歴史学の分野でも、モーゼはいなかったし、カナンへ移動した証拠もないことが分かっているそうだ。世界史で真しやかに教えられた出エジプトも、実は嘘っぱちだということだった。日本軍が住民に集団自決を命令した事実を教科書から削除するくらいなら、こっちを消すべきだろう。

ホロコーストでは、東欧諸国を中心にたくさんのユダヤ人が虐殺された。けれども、そもそもそんなにたくさんのユダヤ人が、どうして住んでいたのか?パレスチナから移動して行ったというなら、途中に移動の形跡があるはずだという。ところが、もちろんそんな移動の形跡はないそうだ。そこで注目されているのが、黒海とカスピ海の間あたりに存在したというハザール王国らしい。詳細は忘れたけれど、実はこの国、キリスト教とイスラム教の国に挟まれていて、どちらからの侵略も避けるためにユダヤ教に改宗したそうだ。つまり、東欧諸国のユダヤ人はユダヤ教徒のハザール人ということらしい。そうなると、東欧諸国のユダヤ人にはシオニズムの根拠がなくなる。ないのが分かっていて大量破壊兵器を侵略の根拠にしたイラク戦争よりは、ちょっとだけマシかもしれないけど、タブーというからには分かっていたのかもしれない。

覚えている最後のタブーが、映画のタイトルでもある1948年の出来事だった。イスラエルを建国しても国民の半分以上がパレスチナ人になるのが気に入らないので、領内のパレスチナ人の村を次々に襲って難民として追い出したという。こうした事実も、イスラエルのユダヤ人歴史学者たちによって明らかにされて来たのが興味深い。ユダヤ人は自分たちの起源に関心があるようだ。自分たちの起源を誤摩化す日本人のことが映画を観ていて思い浮かんだ。

映画は130分とかなり長いので、共済ホールのイスではケツが痛いし足はダルいしで、なかなか大変だった。会場には年配の人が多かったので、きっと辛かったんじゃないだろうか。シアターキノのシートでもいつもしんどいと思っているくらいの自分には、映画は家で寝っ転がって観るのがちょうどいい。

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フェアトレードフェスタ

フェアトレードのお祭りがどんなものか一度見てみたかったので、先週の土曜日にフェアトレードフェスタ2008 in さっぽろへ行って来た。

昼すぎに会場に着いた時は、ステージでアフリカンドラムの演奏をやっていた。とりあえず、ひととおりブースを回ってみたけれど、雑貨を扱う店が基本的に多かった。こういう雑貨が好きな人はいるかもしれないけれど、そう多くはないだろう。お世辞にも作りがいいとは言えないし、自分で日常使いたいと思うものはなかった。現地でお土産として買うならともかく、よっぽどの物好きじゃなければ、商品を買うことで生産者を助けられるという善意で買うのだろう。

それでは食べ物はどうかと思って探してみると、自然食の屋台があったので、そこで春巻きを買って食べた。定番のフェアトレードコーヒーもあった。お金を払って食器を借りて、グアテマラのコーヒーを1杯飲んでみた。サステイナブルコーヒーという考え方があるらしく、オーガニック、フェアトレード、シェードツリーの三つに大きく分けられるらしい。中でもシェードツリーコーヒーという言葉は初めて聞いた。森林で覆われた土地で、多様な生態系の保全や渡り鳥の保護に配慮して生産されているものだそうだ。こうしたサステイナブルコーヒーは、世界のいくつかの団体で認証されているみたいだ。

この日は風が強くて、日が陰ると寒くなって来た。フェアトレードフェスタでは地下街で写真パネル展もやっているそうなので、そっちへ行ってみることにした。パネル展にはスタッフ以外ほとんどいなかった。パネル展に来ているのかと思ったら、ただ待ち合わせていたり休憩していたりと、パネルをちゃんと見ている人はいない。子供がスタッフと話していたけれど、あとから聞いたらけんかの仲裁に入っていただけらしい。

とりあえず、パネルで分からなかったのは、農薬を使わないとCO2の排出量が減るという話。これはちゃんと調べないと分からない。判断が難しいと思ったのは、不買運動だと生産者はますます苦しくなるからフェアトレードの方がいいということ。解決には、多国籍企業に圧力をかけてフェアトレードさせないとダメなんじゃ?フェアトレードの課題がいくつかパネルに書いてあった。フェアトレードのライセンス認証が厳しく生産者の壁になっているそうだ。

課題の中で一番納得したのは、そもそもフェアトレードが大量生産に向かないので普及しないということ。食糧生産の大半を大量生産によって占められてるなら、大量生産の現場でフェアトレードが実現しなければ、普及したことにはならないだろう。パネルでの「フェアトレード」には環境への配慮も含まれているようなので、大量生産が環境に悪影響を与える以上、食糧生産の現状を考えるとフェアトレードが普及するとは考えにくい。一部の食糧生産国の大量生産に頼らずに、地域ごとに環境と生産者の生活に配慮した食糧生産を行って、余剰分を食糧が不足する地域へフェアトレードで分配するのがまともな方法なんじゃないだろうか。国際競争がなんだと言って行う大量生産が基本的によくない。効率のために環境も生産者の生活も犠牲になっているのだから。それでもアメリカやEUが大量生産して単価を安くした食糧を途上国にガンガン売りつけられるのは、政府が生産者に補助金を出しているからで、それがなけりゃ、途上国の生産者と大して変わらないんじゃないんだろうか?皮肉なことに、そんな「先進国」ひとつの日本の生産者も、途上国の生産者と同じ境遇に追い込まれているようだけど。

食糧主権国際フォーラム
食糧主権国際リレートーク

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白人中産階級のためのSUBARU

MTがないのでEXIGAには魅力を感じないけれど、それ以上に、これでもかというほどに白人中産階級をモデルに起用したカタログにうんざりした。調べてみたら他の車種も同じだ。戦後60年を経て、まだ白人中産階級への憧れがあるのか?日本人では絵にならないのか?黒人貧困層には用はないとでも言いたいのか?トヨタの傘下に入っても、いい車を作ってるように思うだけに残念だ。

どうでもいいけど、レガシィの走行距離は、ママンが乗っているうちに77,777 kmを超えてしまっていた。記念撮影するつもりだったのに。あと700,0000 km走らなければいけないのか……。福田ビジョンでチーム+6%だぜ。

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ブッシュ戦略と日米軍事同盟の危険

明日6/20(金)18:30から、かでる2・7で新原昭治さんの講演がある。

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バドに初参加

尻別岳に登ったときに、S木くんからバドに誘われていたので、そのとき一緒に登ったエンサヤさんと参加して来た。

最近、スポーツをしていて思うことは、自分の動きには無駄が多いということだ。頭を使ってないので、身体能力で何でもカバーしようとする。かといって、頭を使おうとすると今度は動きが止まる。スポーツ向かないんじゃ?

バドは結構面白かったけど、動きが平面的でちょっと物足りない。本格的なバドなら違うかもしれないけど、なんとなくバスケやバレー、ハンドボールみたいな球技の方がたぶん好きだと思う。飛ぶのが楽しい。スキーも。

というわけで、バドでも無駄に飛んでみたけど、やっぱり意味がなかった。

それにしても、カメラを持ってきゃよかったと後悔した。

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08/6/15 定山渓天狗岳

ここ1週間は天気予報とにらめっこしながら過ごしたけれど、幸い日曜日の天気は好転して、午前中は晴れるようだった。そんなわけで、今度は定山渓天狗岳(定天)に行って来た。

今度はS木くんに7時に迎えに来てもらい、登山口へ向かった。登山口への林道を探しながら道路を進んでいると、突然青空に突き立つ岩山が窓の外に現れた。どうやらそれが定天らしい。登山口側の林道は登山客が使えないようになっているので、通りすぎてからしばらくそのまま進んで行く。すると、右手に登山口の標識が出てくるので、道を折れて橋を渡ると、正面に登山客のものらしい車が停まっているのが見えた。駐車場にはすでに何台も停まっていた。

車から降りると、うれしいことに虫がいない。黄金山春香山と立て続けに虫には痛い目にあっていたので、青空とあわせてすばらしいコンディションだった。

天狗小屋から白井川沿いの林道をしばらく歩く。定天のピークが見えないかと期待していたけれど、ピークが現れないまま登山口に着いた。地形図では天狗山と書いてあるのに、標識には天狗岳と書いてある。とっちなんだか。

林道のカタツムリ
けっこうデカかった。

戦いの後
蟻の死骸が散乱していた。

天狗岳入口
天狗岳入口。

登山口からは涼しい林の中を歩いた。新緑のコントラストがきれいだった。登山道は小川が流れる沢をまたいで蛇行しているので、何度か渡渉を繰り返して登って行く。

緑の林

渡渉

雫

段々

小さな滝が現れると、登山道が急に険しくなった。滝壺の脇の岩に張り付くように登山道がのびている。ほとんど一緒のペースで登っていた中高年の3人組は、登山道を進まずに、滝の手前の踏み後を登って行った。自分たちは岩をよじ上って、素直に登山道を進んだ。

小さな滝の側のオオバミゾホオズキ

小さな滝

滝を越えると登山らしい山道になった。少しずつ青空が木の枝葉の間から見えるようになって来たので山頂を探してみた。進む方向を見上げると、山頂と思われる岩山があるのが分かった。

オオバミゾホオズキ

小川の流れて来る先に岩山が

登山口から1時間登ったところで休憩をとった。ここから500 mくらいの急登が待っていた。しかも、沢から尾根に出たせいか、虫が多くなって来てうっとうしい。また虫に食われるのかと思うと、急な山道でも自然と足が速くなる。

オドリコソウ

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ
家の玄関前に咲いている花と似ているんだけど。

無心に登っていると、一面に紫の花が咲いているのが見えて来た。岩の壁のそばから登山道の近くまで広がっていた。

チシマフウロ

チシマフウロ

咲き乱れるチシマフウロ

標高が高くなって、ちらちらと遠くの山並みも見えるようになった。残雪の山が見える。視界がよくなったところで振り返ると、羊蹄山の頭も見えていた。

振り返ると羊蹄山の頭が

シラネアオイがたくさん咲いているあたりを過ぎると、ロープが垂らしてある岩の間を登ることになった。そんなに急ではないので、ロープがなくても登ることができた。

定天の核心

登り切ると、岩の間から展望が広がった。無意根山や余市岳、遠くの羊蹄山も見える。

登り切った直後のパノラマ

そこからすぐに山頂に着いた。2時間半かかった。山頂からは定山渓ダムのダム湖のさっぽろ湖が見下ろせる。北の方には春香山、意外にすぐそばに手稲山が見えた。

札幌湖を見下ろす

遥かな春香山
春香山のようだ。

鉄塔だらけの手稲山

山頂には虫が多かった。

アゲハ

山頂付近にだけキクバクワガタやハクサンチドリが咲いているのに気付いた。

キクバクワガタ

ハクサンチドリ

12時には下山開始。この頃にはもう雲が多くなって来ていた。天気予報通りだった。

ムラサキヤシオ

下山の時は、ロープが心強い。

降下

ミヤマアズマギク

サクラモドキソウ

クルマバソウ

虫が気になるので、登りで休憩した場所まで淡々と降りた。途中、何人かとすれ違った。中には一度迷って薮の中を進んでしまったというおじさんもいた。確かに、登山道がしっかりとしているわけではないので、迷いやすいかもしれない。

山頂を出発してから2時間ちょっとで登山口に着いた。そこからの林道が意外と長く感じた。登りは気にならなかったのに、帰りはダルくて仕方がない。気分は大事だ。

キベリタテハ

ホオノキ

S木くんが何やら山行ビデオを作ってくれた。

山行ビデオ

帰る途中、定天が見えるところで車を停めてもらったけれど、もう曇り空だった。定天も山っぽい山だった。

定天は岩山だ

汗をかいたので白樺の湯に寄る。その後、Cariniへ行ったけど準備中だったのでSOUP CURRY KINGへ入った。食材の価格が高騰したあおりを受けて値上げしていた。カジノ資本主義万歳。

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summit

サミットから逃げて山に行くつもりが、ひょんなことから、むしろサミットに挑戦するようなことになりそうだ。今後の展開は全く予想できないけれど、少なくともサミットが終わる7月中頃までは、もしかしたら山へ行けなくなるかもしれない。どうせ挑戦するなら、本当は山がいいんだけど。

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NAKBA上映+広河隆一講演会

NAKBAの上映+広河隆一講演会の案内のはがきがパレスチナ連帯・札幌から送られて来た。確か2年前に、テッサ・モーリス・スズキを招いた講演会に参加したからだろう。上映+講演会は6/14(土)共済ホール(北4西1)で17:00開場、17:30に開演となっている。前売り1,500円、当日1,800円で監督の講演会にも参加できるなら、ちょっとお得感がある。一般上映はシアターキノで7/5(土)〜7/11(金)の1週間あるようだけど、サミットと時期がかぶっているのは、何か関連するイベントが予定されているからだろうか。


YouTubeの予告編。

Blogparts_05
はがきと同じポスター?

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マリンヒル

春香山で身体が汗でベトベトになったので、早く温泉に入りたかった。といっても、春香山のそばには温泉はないので、朝里の方まで行った。キロロへ行く途中にいつも通り過ぎるマリンヒルの看板がS木くんは気になっていたらしく、今回初めて行ってみることになった。

「100 m先を左折」という看板からすぐの交差点を左折した。肝心の交差点にある看板は、薮の中でよく見えない。ちょっと進むと右手にシャンツェが、正面にラグビー場が見えて来る。さらにちょっと進むと、今度は左手に立派な建物が見えて来て、それがマリンヒルホテルのようだった。

パークゴルフ場のそばの駐車場に車を停めて、建物に入った。ロビーの受付で一度入浴料500円を払った。けれども、柱に貼ってあった昼食と温泉のパックが気になり、オーダーストップの時間の都合で悩んだ末、結局ランチ込みのパックに変更してもらった。週末はスペシャルメニューで海鮮丼だった。

レストランへ行くと、当然のようにみんな海鮮丼を食べていた。味はともかく、プラス450円で昼飯も食べれたのだから文句はない。14時のオーダーストップの時間を過ぎると、ウェイターの「早く出て行け」という見えない圧力を感じたので、さっさと温泉へ入りに行った。

ホテルというだけあって、温泉はきれいだ。「空中風呂」という名前が付いたただの露天風呂は、一度身体を拭いて浴室から出て行かなかればならないのでちょっと面倒だった。お湯に浸かって青空に浮かぶ雲をながめながら来シーズンの山の話なんかをしていると、どこかの町内会のじいさんのカラオケが聞こえて来た。温泉からあがって休憩室で秋葉原の事件を知った。オタク差別発言で盛り上がった。

車に戻ると、もうイソメ臭はなくなっていた。もう、「熟成イソメ号」なんて呼ばせないぜ。

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08/6/8 春香山

YOSAKOIの喧噪を避け、ばか親さんに春ちゃんが生まれた記念に春香山に登って来た。ルートや地図はばか親さんとS木くんに任せ、桂岡コースを登ることになったので、7時にいつものようにばか親邸、S木邸の順に回って登山口を目指した。

実は1週間ほど車が生ゴミ臭かった。ばか親さんに訊いてみると、珍味のような臭いがするという。札幌はまだ暑くはないので窓を開けて走ったのだけど、臭いはいつまで経ってもなくならない。それでも人間の身体はよくできたもので、春香山の登山口に付く頃には異臭にも慣れて気にならなくなった。

桂岡コースの登山口前には、車3台ほどのスペースがあるだけだったので、その側の林道沿いに車を停めた。自分たちの車を含めてもまだ5、6台しか停まっていなかった。雨は降っていないけれど、空は曇っている。黄金山ほどではないけれど、仕度をしていると今度は蚊が寄って来るので、各自虫除け対策をしてから、空が晴れることに期待して8:10に登山口を出発した。

林道歩きをしばらく続けると、林道が続く左が銭天で右が春香山の分岐に着く。林道は前日の雨で濡れていてグチョグチョしていた。

雨上がり

タニウツギ
タニウツギは濃いピンクの蕾の方が目立った。

道端の小さな花を眺めながら単調な登山道を登って行くと、針葉樹が立ち並ぶ区間があった。ここら辺は涼しい。

針葉樹の林を抜ける

春
ハナウドゾウムシで合っているだろうか?

薄暗い針葉樹の林を抜けると少し明るくなり、オオバナノエンレイソウの実がいっぱい並んでいた。もう少し早い時期にくれば、白い花がきれいだったにちがいない。

オオバナノエンレイソウの果実

エゾスジグロシロチョウ
エゾスジグロシロチョウだと思うのだけれど、はっきり分からない。

林の中はジメジメしていて、カメラを構えてじっとしていると蚊が寄って来ていっぱい食われた。


ホウチャクソウ、ヒメイズイ、ワニグチソウ、ミヤマナルコユリ、オオアマドコロ、オオナルコユリなど、似ている花が多すぎてどれか分からない。

これといったイベントが全くない単調な登りにはすぐに飽きた。

単調な登りに飽きた

ハクサンチドリ
思っていた以上にハクサンチドリはいろんな山で見かけるようだ。

ヒトリシズカ

山道を登っていると、黄金山のときよりもセミの鳴き声がうるさかった。結構気温が高くて林の中は蒸しているけれど、蚊がいるので肌を出す気にもならない。かなり不快な登りだ。

道端のエゾハルゼミ
足下でゴソッと動いたのはセミだった。

定山渓との分岐の銭函峠を過ぎてからほとんど平坦な道を進んで行くと、突然視界が開ける。山見の丘と呼ぶらしい。丘というほど見晴らしがよくないけれど、春香山の山頂が登山口を出発してから初めて見ることができた。それでもテンションが上がらない山だったのには驚いた。

山見の丘で小休止

春香山と雲間の青空

山見の丘から少し歩くと、すぐに銀嶺荘の建物が見えて来た。「600円のコーヒーでも出てくるんじゃないか?」と話していたら、本当にコーヒーが400円で飲めるらしい。それもそのはず、銀嶺荘の脇には軽自動車が停まっていた。車でも登れる山だと知って、ばか親さんは一気にテンションが下がったようだった。

銀嶺荘

いくらテンションが下がっても、ここまで登ってピークまで行かなかったらバカバカしいので、気を取り直して残り30分の登りにかかった。

シラネアオイの道


何かのハチ?

ジグを切ってる山道を登っているとき、ばか親さんがリスがいるのに気付いた。人に慣れているのか、近づいて行ってようやく逃げた。

エゾシマリス

たまに笹薮が切れて下界を見下ろせるようになる。

銭天
これが銭天?

一瞬の岩登り
唯一の難所?

歩き続けていると、少し開けた場所に着いて、何人か座って休んでいた。どうやらここが山頂のようだった。拍子抜けしてしまった。銭函側の半面しか眺めることはできない。その銭函側も、雲のせいで遠くまで見渡せない。石狩の海岸線の曲線が途中まで見えるけれど、増毛の方は真っ白に霞んでいた。春ちゃんのために登ったんだと自分を納得させる。登りは2時間半かかった。

山頂からの半分展望

写真を撮ろうにも、油断するとブヨがバッチリ入ってしまう。

ブヨ天国の春香山山頂

登頂記念写真

登頂記念写真2

30分ほど山頂で休んでから11時過ぎに下山を開始した。山頂へ来る途中に一カ所だけ反対側が眺められた場所からは、雪が少しだけ残る余市岳?が見えた。

残雪がほんの少しの余市岳

視線を少し左へ移すと、今度は手稲山も見える。

手稲山を望む

下山し初めてすぐに、ガイドが先導する中高年の団体さんとすれ違った。山頂でおじいちゃんたちが「今日はもうこれで終わりかな?」とかと話していたのは全然はずれだった。その団体さんの次も小学生くらいの子供を連れた親子や、「こども会?」のような女子供の団体も登って来た。中高年ばかりか女子供も登る山だと知って、ますますテンションが下がるばか親さんだった。

一方で、トレイルランニングの気合の入ったおじさんともすれ違った。唯一の岩登り個所ですれ違ったのに、気付いたら銀嶺荘に着く随分前で追い抜かれてしまった。

スミレロード

たまに青空から陽射しが

銀嶺荘を過ぎると、とにかく退屈な下山が続いた。途中に滑りやすい場所もあったけれど、ずっと林の中で景色がないので、全然楽しくない。黙々と降りた。

銭函峠までのダルい道

短い休憩1回を除いて、休みなしに降り続けると、1時間半で登山口に戻った。そして、車のドアを開けると、やっぱりあの生ゴミというか珍味というか変な臭いがする。とりあえず汚れた靴を履き替えて荷物を車に積んでから、犬のように車の中を嗅いで回ってみた。後部座席の足下にもそれらしい臭いはない。そこで、ラゲッジスペースを見ると、登山の道具以外で気になるのは発泡スチロールの箱だけだった。

恐る恐る蓋を開けてみると、濃密な異臭とともに、中には怪しげなビニール袋の包みが見えた。そうだ。これは、2週間前に浜益で釣りをしたときに残ったエサのイソメだった。間違いなく腐ったイソメが臭いの発生源だと分かったので、「どうしてこんなものが残っているのか?」なんてことも考えずに急いで蓋を閉めて、窓全開で車を走らせて温泉に向かった。そんなわけで、ばか親さんによってレガシィは「熟成イソメ号」と命名されてしまった。

ちなみに、今回も身体のあちこちを虫に食われた。左手の中指に掌、腕、右手の小指と中指に手首に腕。左のこめかみも食われたし、山頂では右の足首辺りを三カ所ブヨに食われた。身体に染み付いたイソメ臭が虫を寄せ付けたのだろうか。熟成イソメを釣りで使ったら、意外によく釣れるのかもしれない。

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キズじゃなかった

前十勝岳でレンズプロテクターを割った後、ブロワーでいくらがんばってもゴミが吹き飛ばせなかったので、レンズにキズが付いたと思っていた。すっかりあきらめていたところ、先日の尻別岳の雨で汚れたレンズを拭くついでに、問題のレンズも拭いてみた。すると、実はキズではなくて、プロテクターのガラスの破片のようだった。

拭いてキズが付いたら意味がないので、クリーニング液が乾く前にブロワーで目一杯吹いてみたら、うれしいことにちゃんとレンズから剥がれてくれた。キズが付いた様子もない。破片でキズを付ける危険はあったけれど、やってみるものだ。

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留寿都温泉

尻別岳から戻って道道と国道との交差点を曲がるときに、警視庁の見慣れない特殊車両とすれ違った。多摩ナンバーのその車がいったい何をするための車なのかはさっぱり見当がつかない。警察官もわざわざこんなところまで連れて来られて大変だろう。まあ、イラクに連れて行かれる自衛官よりはいいだろうけど。

留寿都の市街地を少し過ぎると、留寿都温泉の小さな看板が右側に見える。温泉の建物の周りは畑なので、場所は分かりやすい。冬に羊蹄山を滑った後に来た時はたまたま定休日で入れなかったので、入るのは今度が初めてだった。

駐車場は5、6台くらいのスペースしかない。小さな玄関から中に入って受付で入浴料を支払う。エンサヤさんが安さに驚いていた。鍵付きのロッカーもあるので、貴重品はここへ預けた。

浴室に入ると石けんやシャンプーはなかったので、ちゃんと石けんを持って来て正解だった。その浴室はかなり立派できれいだった。昼時で天気も悪いせいか、一人しか先客がいない。小さな湯船と洗い場だけれど、この日はゆったり使えた。冷えた身体にはお湯がぬるめだったけど、ゆっくり浸かるとしっかり身体が温まった。昼飯を食べた後なのか、自分たちが入ってから地元の人らしい客が続々と訪れて来た。みんなちゃんと風呂の道具を持って来ているようだ。

浴室から出て来て焦った。ロッカーの鍵を持たずに、椅子に置き忘れていたのに気付いた。着替えてから恐る恐るロッカーを開くと、財布も携帯電話も元通りでホッとした。留寿都の人たちははいい人だ。

温泉を出てから、いつも「営業中」の看板が目印の喜茂別にある中華料理の店へ向かった。けれども、残念なことに店の戸には「臨時休業」の張り紙があった。この間通りすぎた時は営業していたのに、どうしてこの日に限って休みなんだろう。仕方がないのでかたくりへ。S木くんによると、前より美味くなったそうだ。今回初めてかに玉定食を食べたので、美味くなったかどうかは分からなかったけれど、いつもながらボリュームは十分だ。

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08/6/1 尻別岳

尻別岳といってもさすがに雪は残っていないので、もちろん今回は夏山登山。予報は雨だったけれど朝降っていなかったので、S木くんに家まで迎えに来てもらって7時には札幌を出発した。今回初登山のS木くんの友だち、エンサヤさんも一緒の3人がメンバーだった。話を聞くと、エンサヤさんが前日にゴアテックスの登山靴やカッパを買って気合いが入っていて、雨天決行になったらしかった。

定山渓を通り過ぎて中山峠の上り坂にさしかかると、だんだん雲行きが怪しくなって来た。雨が降ってはいないものの、ガスっていて車の窓が濡れる。空もどんよりとしていて、峠を越えても予想通り羊蹄山は見えなかった。喜茂別のちょっと手前を走っているときには、しばらく青空からの陽射しがあったけれど、セイコーマートで買い物をしている間に青空はだんだん離れて行ってしまった。目指す尻別岳の頭は、残念ながら低い雨雲の中にすっぽりと隠れていた。

国道276号線との交差点を過ぎてから、道路脇に物々しい警察車両が目に入った。路肩には「検問中」の標識と警察官が立っている。サミットのせいか、ここら辺もずいぶん物騒になったものだ。サミットが終わるまでは、国道230号線は走りたくないと思った。

登山口への林道がよく分からなかったので、間違って道道66号線を真狩に向かって走ってしまった。地図を確認してみると、もう1本山沿いに道路があるので、国道の側まで引き返してからその道路に曲がった。アップダウンとカーブが続く道路をしばらく進み、長い直線になってから半分ほど進むと右手に登山口への標識が見えて来る。

林道の入り口にあった水たまりは雨でできたものだと思って進んだら、20 cmくらいの深いものだった。農業試験場の間を通って行く道なので、おそらく外部へ種子などが漏れないように車のタイヤを洗浄するためのものなのだろう。何も知らなかったので、ドライバーが一番焦っていた。

林道は結構長くて、かなり高いところまで登って行く。道路の状態はいいので走りやすそうだった。リフト降り場の建物を通り過ぎた当たりで、左手に留寿都コースの登山口の標識が立っている駐車スペースが現れた。車は一台も停まっておらず、先客はいないようだった。車から降りて準備していると、車が1台やって来て隣に停まった。

後から来た2人のパーティに少し遅れて、だいたい9時に登山口を出発した。登山口から薄紫色のスミレが咲いていた。スミレを眺めながら歩いていると、地面の上に渦巻きを見つけた。カタツムリは人間と違って、雨の中の方が嬉しいのだろう。

でんでんむしむしかたつむり
カタツムリ。感度とシャッタースピードの設定ミスで手ブレ。

先週の黄金山と同じように、ここでも道端にはスミレが咲いていた。よく見てみると、薄紫色の他にも白くてちょっと小さなスミレが咲いていた。


薄紫色の花がスミレ。種類はよく分からないけど。

ツボスミレ
多分、ツボスミレ。

登り坂では地面が雨で濡れてとても滑りやすいので、転ばないように慎重に進んだ。下山を考えるとちょっと心配だった。ゆるい坂を登りきってから笹薮を少し進むとちょっと視界が開ける。この辺りでルスツリゾートの方からスキー場と同じように音楽が聞こえて来て、登山の雰囲気がぶちこわされる。スキー場の方を見ると、こんな曇り空でもゴンドラが動いていた。

ルスツゴンドラ
こんな日のゴンドラに誰が乗るんだか。

笹薮の中には、スミレの他にもオオバナノエンレイソウやシラネアオイが咲いていた。

オオバナノエンレイソウ
登りではこれしか見つからなかった。

雨で濡れて下を向くシラネアオイ
シラネアオイは大きな花びらが雨で濡れると重いのか、下を向いているものばかりだった。

登山道の左側の視界が開けているところで、不意に遠くの方に青空が見えた。ニセコの方だろうか。登る山を間違えたかもしれないという後悔と、今後の天候の好転への期待が混ざる。

北には青空が
一番高い山はアンヌプリだろうか。

洞爺湖
おそらく洞爺湖。

昭和新山
雲に隠れているのが有珠山で、真ん中の尖ったのが昭和新山だと思う。

尻別岳への平坦な道を歩いて行くと、また別の花も咲いていた。

チシマフウロ
チシマフウロ。

エゾシオガマ
エゾシオガマ。

ほとんど真っすぐの登山道を歩いていると、遠くに標識が見えた。だんだん近づいて標識の文字が読めるようになると驚いた。尻別岳への道は、「登山道」ではなくて「遊歩道」だった。今日は散歩だ。しかも、道路標識のように立派な標識だった。これもサミット関連予算か?

尻別岳遊歩道

尾根の少し高くなっているところから、ルスツの国際メディアセンター(サミット終了後解体、撤去するという、どう考えてもエコとはほど遠い建造物)と尻別岳の斜面とが見渡せた。メディアセンターへ続く斜面は、滑ると気持ちよさそうだった。もちろん、雪崩による倒木もしっかりあって、木が生えていない立派な雪崩地形だった。

コル付近まで歩いて来ると、目の前に迫った尻別岳の山頂にかかっていた雲が少しずつ晴れて行くのが見えた。エンサヤさんの晴れ女っぷりに感心しながら、少しテンションを上げて尻別岳山頂への急登が始まった。

尻別岳の雲が消えて行く

クルマバソウ
クルマバソウかな。


花?草?何か分からなかった。

ハクサンチドリ
ハクサンチドリは遊歩道沿いにちらちらと咲いていたけど、これが一番きれいだった。

桃色のハクサンチドリ
少し色の薄いハクサンチドリも咲いていた。土のせいだろうか?

尻別岳の急登はかなり大変だった。雨が降り出すし、風も強かった。地面は濡れていて滑りやすい。途中、一部には階段もあったけれど、ロープも張ってあるような結構荒れた道だった。遊歩道とは思えないハードな道だ。

ノウゴウイチゴ
急な坂で見つけたノウゴウイチゴの花。

急な坂を登りきると、突然目の前に霧の中からボワッと白い花が現れた。サクラのようだった。

霧に浮かび上がるサクラ

ここからの緩やかな登りは、シラネアオイが笹の間からあちこち顔を出す斜面を右手に見下ろしながら進む。風雨が強くて風上にカメラを向けられなかったので、今回は写真を撮れなかった。もうこのときは、とにかく早く山頂まで行って車に戻りたかった。

山頂には10:30に到着した。先行した2人とすれ違わなかったので、おそらく縦走なのだろう。自分たちは山頂ではたいして休まず、すぐに下山を開始した。

登頂ガッツポーズ

登頂ピースサイン

下山は向かい風だったので顔が冷たかった。ずるずると滑る下りの道を、足場を確認しながら横向きに降りた。途中、ロープにつかまって油断したのか、エンサヤさんが滑って転んでしまった。幸い、怪我がないようなのでホッとした。

コルを過ぎても雨の勢いは弱まらなかった。どうやら天気は下り坂のようだった。尾根道をひたすら歩いて樹林の中へ入ってしまうと風が弱くなったのでよかったけれど、滑りやすい道の具合はたいして変わらず、下り坂では滑らないように注意した。

登りの時は拍子抜けしたルスツリゾートの音楽も、こんな天気では聞こえて来るとホッとする。最後の下り坂を笹につかまって滑り降りながらなんとかやり過ごした。しばらく歩いてようやく登山口へ戻ることができた。駐車場には車が2台増えている。到着したのは12時で、片付け始めたときにちょうどサイレンが聞こえて来た。

山頂で何も食べなかったので腹は減っていたけれど、雨と風で身体が結構冷えていたので、まず温泉に行くことにした。

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花を調べるにはやっぱりこれの世話になる。

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