08/7/19 狩場山
先日バドで足首を捻ってしまい、長い時間歩くのは心配だった。天気もあまりよくなさそうなので、山へ行くのを止めようかとも考えていた。けれど、十勝連峰へ行こうと思っていたのに、自分のケガのせいで行けなくなるのも申し訳ない。そこで、天気予報も調べながら、土曜日はそれほど行程がきつくなさそうな狩場山へ登り、月曜日に行けそうだったら十勝連峰へ行くことに決めた。
最近はずっとえすきくんに運転してもらっているので、今回はH本カーで行くことにした。えすきくんとエンサヤさんを拾って5:10の予定通りに札幌を出発。定山渓に近づく辺りでフロントガラスに水滴がつき始めた。中山峠はガスガス。当然、喜茂別を越えても羊蹄山の方向は真っ白。雨こそ降っていないものの、山日和にはほど遠かった。
登山口は思っていたよりもずっと遠かった。黒松内から島牧に出ても、目指す狩場山は雲の中。千走川温泉を通り過ぎてから、舗装された細い道路をしばらく走って、ようやく賀老の滝入口の駐車場に到着した。ここでトイレに寄って、さらに奥の登山口を目指す。ここまでで舗装は終わり、そこそこに走りやすい林道を登って行く。札幌を出発してからずいぶん時間が経って、狩場山に来たことを後悔して来た頃、登山口の駐車スペースに停まっている車が見えてきた。
準備を終えて登山口を出発したのは9:05。札幌を出てからもう4時間も経ってしまっていた。笹の薮を刈った登山道には花も全然咲いていないので、とても退屈だ。ときどき地面をカエルが飛び跳ねて逃げて行く。ゴソッと何かが動いたので、またカエルかと思っていたら、よく見ると今度は小さなネズミだった。
退屈で結構急な登りが標高1,100mくらいまで続いて、ようやくなだらかになった。7合目の標識のあたりで、やっと花が現れた。ガスっていて視界が悪いけれど、花を見ると元気になる。
途中、下山して来たおそらく夫婦の登山客とすれ違ったときにたずねると、山頂は日が射しているということだった。それを聞いて足取りが軽くなる。真駒内コース分岐の8合目にもお花畑が広がっていた。
樹林限界を越えたのかと思いきや、再び灌木帯に入り込んだ。岩の間の急な登りが少し続いた。
南狩場で登山道を囲んでいる木が途切れているところから外をのぞくと、ガスが一瞬晴れて、狩場山の山頂がうっすらと見えた。あともう一息とは思うけれど、期待したほど天気がよくないので複雑な気持ちだった。
南狩場から狩場山山頂までは、高山らしい花畑が広がっていた。
去年、ニセイカウシュッペでも見たミニヒマワリ。
お花畑が終わる頃、登山道の脇には小さな「親沼」が現れる。水の中をのぞき込むと、小さな影が動いている。オタマジャクシのようだ。えすきくんはオタマジャクシとも違ってえらが付いている生き物を見つけた。サンショウウオか?ちなみに、PLフィルターを使ってみた。
親沼から少し歩くと、さらに小さな「小沼」もあった。沼というよりは池というか、水たまりのようだったけれど。それからまたしばらく歩く。
道の先に赤い鳥居が見えて来た。どうやらあそこが山頂のようだ。
山頂で休んで食事していると、だんだんと青空が広がり、強い陽が射して来た。展望が開けるのに期待するけれど、陽射しでとても暑い。海が見える方向を見下ろすと、雲の晴れ間から陽射しが沢を照らし始めたので、この勢いで雲が晴れて行くことに期待して、しばらく涼しい風に吹かれていた。ところが、そう都合よくは行かず、結局、青空もだんだんと狭くなって行った。仕方がないので、あまり遅くならないように下山をはじめた。
山頂から少し降りると、すぐにガスに包まれてしまった。それでも、お花畑を歩いているうちはまだ元気だった。
お花畑を過ぎると単調な山道を無心で降りた。途中で何回か少しガスが晴れて来はしたものの、それほど視界は回復しない。展望はほとんどなし。そうして黙々と降りている途中で、えすきくんが道端に怪しげなものを見つけた。真っ黒のカタツムリだった。登山届けのところに置いてあったガイドに載ってなかったら、きっと気にもしなかっただろう。
残りの道のりを淡々と降りて、登山口に戻ったのはもう15時半。たっぷり6時間以上もかかってしまった。片道8km以上で、結構きつかった。
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