08/7/21 富良野岳-上ホロカメットク山2
縦走路から富良野岳を振り返ると、分岐で休んでいるときに登って来て富良野岳へ向かったちびっ子連れの親子が、階段を上っているのが見えた。
登山道の脇には、黄色く小さなメアカンキンバイがちらちらと咲いていた。
三峰山の二峰目で休んだので、三峰目は休まずにそのままスルーした。すると、下り始めてすぐ、登山道から見下ろすガレ場の方から小鳥とはちょっとちがう鳴き声が聞こえて来た。ナキウサギの鳴き声のようなので、声のする方に目を凝らした。ところが、去年と同じく、声がするからといって姿が見えるとは限らない。いくら探しても見つからないのであきらめていると、反対側からも鳴き声が聞こえて来た。慌ててそっちを向いて探すと、今度こそナキウサギを見つけることができた。
どうも最初に聞いた鳴き声の主とコミュニケーションをとっているようだった。岩の上でしばらくじっとしていると思ったら、突然身を翻して岩の間に隠れてしまった。登山道を騒がしいおじちゃんおばちゃんのグループが歩いてたのに姿を見せてくれたエゾナキウサギに感謝。ナキウサギふぁんくらぶに入会したおかげだろうか。またナキウサギを見つけることができるかもしれないと思い、鳴き声に耳を澄ませながら上富良野岳への道を歩いた。
三峰山を越えてからのお花畑は、富良野岳よりも少し時期が遅いらしく、まだ少しチングルマが咲いていた。
時折雲が薄くなって下界の様子が見えてくる。
上富良野岳の岩場にはオオイワツメクサが咲いていた。エゾイワツメクサだろうか?
14時前に上富良野岳へようやく到着した。山頂には富良野岳から同じように縦走して来た人たちが多い。予想通りガスっていて、隣の上ホロカメットク山も一瞬姿が見えるくらいで、十勝岳は全然見えない。
もう疲れていて展望もないので上ホロまで行くのは止めようかと思っていたけど、えすきくんは来シーズン上ホロを滑るつもりなのか斜面を確認したいらしいので、休んでからさっと行って帰ることにした。上ホロまでのお花畑も、残念ながらそれほどボリュームはなかった。
上富良野岳山頂に戻ってすぐに下山した。さっさと温泉に入りたい気分だった。相変わらずガスの中を進むと、雪渓はもう残っていないもののやはり雪解けが遅い場所らしく、ここにはまだエゾコザクラが咲いていた。
稜線を歩いていても、右手にあるはずの安政火口はガスで全く見えない。階段のところまで降りて、ようやく下の方が見えて来た。ここからは鬼のように長い階段が続く。せっかくなので、段数を数えながら降りてみた。神社や寺ではないので途切れるところはあるけれど、ほぼ続いている範囲で約740段。かなり足にきた。
上ホロ分岐で休憩して、あとは登山口まで一気に降りた。安政火口分岐からの林道がとても長く感じられた。登りと下りで林道歩きがこんなに違って感じられるのに驚く。登山口に戻ったのは15時で、出発から7時間経過。まだ7時間しか経っていないけど、ヘロヘロに疲れていた。駐車場の車ももう大分減っている。
車に戻って風呂の準備をして、凌雲閣へ温泉に入りに行った。相変わらずすごい色で温泉っぽいお湯だ。でも、えすきくんが入っていたので油断したけれど、内湯は足を入れてちょっとビックリする熱さだった。疲れていたので一度内湯にゆっくり浸かった後は、露天風呂で山の涼しい風に吹かれながらくつろいだ。着替え終えて温泉のロビーに行くと、えすきくんが美味しそうにアイスを食べていたので、つられて今日もアイスを食べる。あとは夕食をどこかで食べて帰るだけだ。
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