08/7/21 富良野岳-上ホロカメットク山
予報では21日(月)はそこそこ天気がよさそうだったので、十勝連峰へ行くことにした。はじめは美瑛岳に行こうかと思っていたけれど、今年まだ咲いているところを見ていないチングルマの白い花を求めて富良野岳に行ってみた。
出発はゆっくりで、5時にえすき邸を出た。札幌からずっと曇りで、三笠からはガスがかかってきた。さらに、山の中では雨まで降って来た。けれども、富良野市街から十勝連峰の方角を眺めると、山の方だけ少し明るくなっている。期待して十勝岳温泉まで車を走らせた。
ラベンダーの咲く花壇が並ぶ道を通って登山口のそばまで来ると、8時近くになるのにまだそれほど車は停まっていなかった。天気がよくないからだろうか。それでも駐車場は満車なので車は道路脇に停めた。入山届けに記入して8時に出発した。
安政火口の分岐まで、だらだらとした林道を歩いている間は、ガスっていて全然山の様子が分からなかった。とはいえ、さすがにもう1,000mを超えている高山なので、涼しくて空気も気持ちいい。
やっぱり天気が悪いんだとあきらめて、化物岩をまいて上ホロ分岐も越えて黙々と歩いていると、頭上の雲がだんだんと薄くなってあたりが明るくなってきた。三峰山沢まで来ると、青空が広がり陽も射してきた。ちょうど出発から1時間くらい経ったので、ここで休憩した。
三峰山と、その下に去年滑った川の字シュートが見える。
おにぎりを食べてから再び歩き出す。しばらくして小さなお花畑にたどり着いた。そこでは、ほとんど咲き終わっていたけれど、チングルマも咲いていた。
下界は雲の下で、山頂まで登れば雲海が見れるかもしれないと期待はふくらむ。
夏の陽射しで化物岩へ続く尾根の山肌の緑が青々としてきれいだ。
チシマノキンバイソウにはエゾオオマルハナバチがせっせと動き回っていた。
灌木帯のトラバースしているとき、日陰になるところではオオバミゾホオズキも咲いていた。道端にはエゾヒメクワガタもたくさん咲いていた。
トラバースが終わって稜線に向けて登って行く頃には、残念ながら青空が隠れてしまっていた。雲は濃くないけれど、稜線付近を覆っている。縦走路分岐まで登って、また休憩をとった。
休憩をしているうちに晴れてくれればと期待はしたけれど、そう甘くはなかった。待っていてもちゃんと晴れる気配がないので、あきらめてまずは富良野岳の山頂まで登ることにする。
残念ながら、去年来た花盛りの頃と比べると、もうかなり花が少なくなってしまっていた。チングルマは綿毛だし、エゾノハクサンイチゲも少ししか咲いていない。真っ白だった去年に比べると、どうしても見劣りしてしまった。それでも確かに花の数は圧倒的に少ないけれど、時期が少し遅いので、去年とはまた違った花が咲いているので面白い。
登山道の下を見下ろすと、チシマノキンバイソウがたくさん咲いていた。
登山道のずっと下の方では、チシマノキンバイソウとトカチフウロが咲き競っていた。
11時くらいには山頂へ到着した。シーズンを少し過ぎているせいか、去年より人が少ないように感じる。逆に、少し空いているので山頂でゆっくり休むことができた。相変わらず雲がかかっていて視界が晴れないのは残念だけど、休んでいると涼しくて気持ちがいい。
十勝岳の方向を見ても、やっぱり雲がかかっていて何も見えない。
ゆっくりと休んでから、山頂から原始ヶ原の方へ登山道を歩いてみた。下りが始まる稜線の端まで行ってみたけれど、見下ろす斜面はすぐに雲の中に隠れてしまっている。すぐに山頂へ引き返して、そのまま縦走路分岐まで降りた。
以前、春に滑ろうとして敗退した沢が雲間から見下ろせた。
辛うじて少し咲き残っているエゾノハクサンイチゲは虫に食われていた。
整備された階段を下りて分岐にたどり着いた。縦走路は雲で覆われていて、歩いたところで大した展望は望めそうにない。花も終わっていると知ると、縦走しようというほどテンションが上がらない。一方、えすきくんはまだまだ元気で歩きたそうなので、少し休んでから三峰山の方へ歩き始めた。
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