神経症と不安の時代!?
8/1は映画サービスデイだったので、花火を観る前にファクトリーのユナイテッドシネマで「崖の上のポニョ」を観てきた。
夏休みで映画サービスデイなら、きっとちびっ子連れで混んでいるだろうと思ったけれど、意外にそれほどでもなかった。でも、平日の昼間のせいか、やっぱり圧倒的にちびっ子が多い。映画自体よりも、映画を観ているちびっ子の反応が面白かった。
オープニングでポニョが海の底から陸の方へクラゲに乗って上がって行くシーンの後で画面が暗くなると、「終わり?」っと訊いていた。その直後に「はじまり」の文字が画面に現れる。確かに、映画が始まって5分か10分くらいでポニョが崖の上に行かないまま終わって、後はひたすらエンドロールだったら面白いとは思うけど。
ちびっ子が面白がるシーンを気をつけて観ていた。どうやら、人間の常識からは考えられないか非常識に思えたり、普通なら親に叱られるようなことをポニョや他の登場人物がやったりするときに喜ぶようだ。ちびっ子らしく、面白いときは声を上げて笑う。アメリカンだ。映画を観て面白がるちびっ子の笑い声を聞いていると、ついつい笑ってしまう。
映画の中身はというと、公式サイトには次のような解説がある。
この作品は、少年と少女、愛と責任、海と生命——神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く「母と子」の物語です。
さっぱり分からん。映画を観に行く前にちらっと読んでいたので、観たら何か分かるかと思ったけれど、何も分からなかった。神経症と不安の時代
って何だ?
2008年夏、日本だけでなく世界の人々が自信を失い、経済政策の行き詰まり、食糧や原油価格の高騰、地球の温暖化問題など、解決の糸口さえ見つけられず、不安を抱きながら漫然と生きている現代。
解決の糸口さえ見つけられないと勝手に決めつけて、目の前の問題から目を逸らしているようにしか思えない。そのうちジブリ作品が宗教性を帯びて行くんじゃないかと感じた。
とりあえず現代っぽいと感じたのは、老人施設が出て来たことだった。これまでの作品では、ほとんどのばあさんは自分の足で歩いていたけれど、今度はさすがに車いすだ。宮崎駿も後期高齢者医療制度のことにひとこと言いたいのだろうか。
それなりに面白かったけれど、ちびっ子には長すぎる映画だったようだ。途中でトイレに行くちびっ子多数。早く帰りたがっているちびっ子もいた。最後にポニョの歌を歌う元気は残っていなかったようだ。
崖の上のポニョ
アーティスト:藤岡藤巻と大橋のぞみ,大橋のぞみ |
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