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08/8/31 比布岳

ほとんど前日に計画を立てて、勢いで愛山渓温泉まで行って来た。

サンマパーティーで調子に乗ってビールを2缶飲んだら、酔っぱらって昼寝+22〜2時の熟睡。美瑛岳のときよりも眠れた。3時にえすき邸で車チェンジして、コンピニで行動食を買ってから札幌北ICで高速道路に入った。空は曇っていて、とても晴れマークの天気予報とは思えなかった。

比布北ICから無料区間を愛山上川ICまで走っている途中、雲間から陽射しが漏れて来た。どうやら雲は低いようで、標高を上げれば雲海の上に出そうだ。国道を経由して愛山渓温泉までの山道に入った。国道から温泉まではかなり遠い。去年、ニセイカウシュッペ山へ登った帰りにH多さんに連れて来てもらったときは後部座席で眠っていたから、こんなに遠いとは思わなかった。それでもなんとか愛山渓温泉に6時前には着けた。

今回の山行は、紅葉狩りの下見も兼ねて、沼ノ平までのアプローチと景色をチェックして、比布岳まで登るときに紅葉の進み具合を確認し、愛別岳のスロープを眺めて春の予習をして帰る予定だった。そんなわけで、比布岳への最短コースを登らずに、愛山渓温泉-沼ノ平-比布岳-永山岳-愛山渓温泉というルートでぐるっと遠回りした。

登山口は愛山渓温泉の駐車場から少し歩いたところにあり、入山ポストがある。先行は1組で、愛別岳へ向かったようだ。自分たちは6時に出発した。登山道から三十三曲り分岐までは軽快に進んだけれど、そこからは結構な急登でしんどかった。息を切らせながら登っているとき、白川尾根の向こうから朝日が昇って来た。あたりは少しずつ明るくなり、朝日に照らされた木々の葉は、ところどころ色づき始めているのが分かった。空も真っ青でとてもきれいだ。

朝日が射す

夜明け

青空と白樺

急登を終えてなだらかになると、登山道はグチョグチョで、腰の高さを越える笹が登山道に多いかぶさっている。しかも、その笹には前日の雨がたっぷりと残っていて、歩くとズボンがビショビショ。気付いたら登山靴の中が濡れてタプタプしていた。道はとても滑りやすく、えすきくんは転んで手を突いてしまった。ケガはなく汚れただけで済んだのでよかったけど、相当うんざりしているようだった。そんなひどい道でも歩いて行くと、だんだん視界が開けて来て正面に山並みのシルエットが見えて来た。

目指すはあの頂

登山口から1時間ほど歩いて、沼ノ平分岐へ到着した。ここで少し休んでから沼ノ平へ向かう。途中、松仙園への八島分岐を通り過ぎたけど、ロープが張ってあって松仙園へは行けないようだった。木道をしばらく歩くと、いよいよ沼ノ平の五ノ沼が現れた。池塘らしい静かな水面に真っ青な空が映り込んでいた。

北ノ沼

半月湖

半月湖

半月湖

沼ノ平を歩いていると、結構大きな鳥がバサバサと音を立てて逃げて行った。こういうときに望遠レンズを付けてれば、ちょっとは役に立つのに。


何の鳥だろう?

半月湖からちょっと歩くと、六ノ沼が現れる。朝は逆光のため、山肌の色がきれいに映り込まないけれど、もう少し時間が遅ければ、もっときれいなんじゃないだろうか。

六ノ沼

六ノ沼に映る山並み

沼ノ平に別れを告げて、しばらくはジグを切った登りを進んだ。道を右に折れる度に後ろを振り返ると、だんだんと沼の形が分かるようになった。

沼ノ平を見下ろす

旭岳を正面に見ながら当麻乗越へ向けて歩き、ようやく尾根の上に出ると、重なり合った岩のそばが少し広くなっていたので、そこで休憩をとった。岩に登るとちょっとした展望台になっていて、360度ぐるっと見渡すことができた。

当麻乗越と旭岳
これから登って行く尾根の右には旭岳と熊ヶ岳が見える。

間近に迫る旭岳
手前の沼と紅葉の向こうから旭岳と熊ヶ岳が間近に迫って来る。

当麻岳の尾根
これからまず登る当麻岳の左には、永山岳と愛別岳のピークが見える。

神遊びの庭
尾根と反対方向にある大小の沼が集まっているところは、神遊びの庭と呼ばれるらしい。

景色があまりきれいなものだから、ついつい長く休みすぎてしまった。これからは右手に裾合平を見ながら尾根を登って行く。少し登ると丘のような場所に岩が散らばっている場所に到着した。標識も建っていて、どうやらここが当麻乗越のようだった。てっきりさっきの場所が当麻乗越だと思っていたら、こっちにはちゃんと裾合平への分岐がある。

紅葉狩りへ来るなら、ここまで登って引き返せばいいだろうと思っていた。実際、ここから見下ろす湿原の景色は美しい。

目線を少し上に移すと、遠くには十勝連峰が意外に近く見えた。美瑛岳の山頂からは眺めることができなかった十勝岳の山頂も、この日はきれいに見えている。

十勝連峰
十勝連峰。

当麻乗越に到着したのは9:30。出発から3:30かかった。登山道を雨で濡れた笹が覆い、ぬかるみもあり、なかなか大変な登りだった。おかげで登山靴の中はグショグショに濡れていて、中から水がしみ出している。ところが、ショックなことに、えすきくんの高級トレッキングシューズは全然水がしみ込んでないそうだ。やっぱり道具の差は大きい。

尾根を登って稜線歩きになれば、きっと陽射しもあるので乾くことに期待して、まずは当麻岳を目指して出発した。

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