08/8/31 比布岳3
比布岳山頂付近には、トンボに代わってコヒオドシがものすごい数だった。進むごとに足下に留まっていたコヒオドシが舞い上がる。その数の多さに驚きながら進んだ。
登りのときには愛別岳の方まで見渡すことができたのに、下山の頃になるともう雲が上がって来ていて、山頂は時々雲に隠れてしまう。
愛別岳とのコルのあたりで、雲間からは層雲峡の柱状節理の独特な光景がちらっと見えた。
安足間岳へは20分程度で戻り、ちょっとピークの端から崖の下をのぞいてから、永山岳まで歩いた。この頃には雲が結構広がって来ていて、陽射しが度々遮られる。永山岳を通り過ぎてから、陽射しが戻った瞬間は、当麻岳の北斜面の紅葉がきれいに見える。
この斜面のガレ場からは、ときおりナキウサギの声が聞こえて来る。とはいえ、さすがに富良野岳のときほど近くないので、とても姿を確認することはできなかった。
沢へ下って行く途中、ベンチも置いてある展望のいい場所からは、沼ノ平の様子が見渡せた。
愛山渓温泉から永山岳への道は短く人も比較的たくさん歩いているようなので、道は結構整備されているんじゃないかと期待していた。ところが、意外にも道は濡れて滑りやすく、えすきくんはまたもや転んでしまった。
というわけで、今回はばか親さんの真似をして懐かしい今日の命名
。名付けて後傾えすきくん。シーズンが始まる前に直さなくては。
滝の上分岐に到着すると、下山で足がガタガタになっていた。しんどいので休憩をとる。後一息とはいえ、ここからが意外に長かった。
帰りには滝を見ながら帰れるかと思っていたけれど、気持ちの余裕がない。それに、滝の見晴らしはそれほどよくなかった。
村雨ノ滝の右側に登山道があって、近くからも見ることができた。
愛山渓温泉に近づくと、木々の間から少しだけ陽射しが漏れて来るようになった。
重く感じる足があまり上がらずに何度かつまずきながらも、なんとか登山口まで歩き通した。登山口へ戻った時刻は16時で、まるまる10時間かかった。今回もなかなかハードな山行だった。それでも、全然期待していなかった紅葉をとても楽しめたので、かなり得した気分だった。沼ノ平も、1週間もすれば、結構紅葉が進むんじゃないかと思った。
何はともあれ、まずは温泉に入りたかった。靴はまだ湿っていたので、足が気持ち悪い。
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