08/9/12 大雪高原沼めぐり
3連休は千葉へ行くために紅葉狩りには行けないので、前日の休みを利用して、一足早く大雪高原沼めぐりに行って来た。
はじめはETCの深夜割引を使って早朝出発するつもりだったけれど、赤岳に行ったときに寝不足で辛かったので、今回は前日に出発して初車中泊することにした。下道で行くのでゆっくり準備してから20:30に札幌を出発した。いつものように国道275号線を走って行ったのだけど、やっぱり眠いことには変わりない。旭川市内に入るまで3時間はかかったし、移動が長いので辛い。コンビニで朝食と行動食を買ってから、層雲峡の駐車場に車を停めてすぐに横になった。疲れていたからか、決して寝心地はよくないのにすぐに眠ってしまった。
何度か目が覚めたけれど、5時の目覚ましで起きた。意外に腹が減っていたのですぐに朝食を食べた。食べながら外の様子をうかがっていたけれど、空は曇っていて薄暗いし風も強そうだった。今にも雨が降って来そうな空で心配だった。とはいえ、ここまで来てただ帰るのはバカバカしいので、5:30には層雲峡を出発して高原温泉へ向かった。
途中通り過ぎた銀泉台への林道入口が、マイカー規制されているのが分かった。そこからしばらくして現れた特設駐車場の向かいが高原温泉への林道入口になっていたので、国道から右折して長い林道を走る。それでも、林道は銀泉台へ行く道よりも走りやすかったので、それほど長くは感じなかった。
6時過ぎに大雪高原温泉の駐車場にたどり着くころには、悲しいことに雨がパラパラと降り出した。7時になるまで高原沼へは入山できないので、車の中で準備をしているうちに、雨がだんだん強くなって来た。空は相変わらずどんよりとしていて、とても好転しそうには見えなかった。仕方ないので、とりあえず車の中で寝ながら雨宿りして、雨が上がるのを待った。
8:30くらいに雨が一旦上がったので、急いで準備し直してヒグマ情報センターへ行った。入山届に記入してからパトロールの人からレクチャーを受ける。玄関に書いてあった通り、ヒグマのせいで一周できず、大学沼までの往復に制限されていた。高原沼まで行けるかもしれないけれど、現地にいるパトロールの指示に従うように言われた。食事は緑沼と大学沼で済ませるようにも言われた。最近、土俵沼あたりで熊と遭遇した人がいるらしく、注意する必要があるそうだった。期待はしていなかったけれど、やはりショックなことに、今年はここ10年で最悪の紅葉だと言われてしまった。
レクチャーが終わり、一緒に聞いていた女性と一緒に9時に出発した。歩き出してちょっとすると、雨がまたパラパラと降り出した。その女性の話では天気予報によるとそろそろ晴れるということだったけれど、全然そんな様子には見えなかった。ヤンベタップ沢へ近づくと水の音と雨の音で熊鈴の音が小さくなるので、余計に怖かった。
ヤンベタップ沢のそばはヤンベ温泉の硫黄の匂いが漂う。以前来たときよりも噴気の勢いが強いように感じた。
沢を渡って緑沼への道を登って行く。
途中で横切る小川には、バイカモと思われる白い小さな花が咲いていた。
熊に怯えながらショウコノ沢も越えてしばらく進んで、ようやく右手に土俵沼の標識が見えた。登山道をはずれて標識の方に歩いて行った先に、丸い沼があった。
土俵沼のすぐ向かい辺りにバショウ沼がある。
この沼の中にはミズバショウが咲くのでバショウ沼と名付けられ
たそうだ。
バショウ沼からすぐに、今度は滝見沼が見えて来る。前回来たときは混んでいて気付かなかったけれど、滝の音が聞こえる方向を見ると、確かに水が流れ落ちて来るのが分かった。
滝見沼からちょっと歩くと緑沼にたどり着く。紅葉が大変きれいなところ
のはずだけど、紅葉はさっぱりだった。ここにはパトロールの人がいて、食事もできることになっている。朝食を5時に食べてから何も口に入れていなかったので、結構ハラが減っていた。腰を下ろしておにぎりを食べた。パトの人は双眼鏡で緑岳や高根ヶ原のカールを監視していた。
緑沼を出発して再びショウコノ沢を渡り、しばらく歩く。途中、温泉の匂いが漂う湯の沼や、鴨沼、名前の標識のない小さな沼を通り過ぎて、エゾ沼が見えて来る。
エゾ沼から少し登ると緑岳が見えてくる。そして、視線を下ろすと式部沼の姿が目に入る。
ちょっと歩くと、今度は正面に高根ヶ原が迫り、左手に大学沼の水面が広がる。パトロールの人がいた。ここも食事ができることになっていたので、まずは腹ごしらえをした。この時雨はあがっていたけれど、風が強くて水面は波立っていた。
大学沼より先へ進めるようなので、少し休んでからまた歩き始めた。
ちょっと登ったところで視界が開けて、でっかい足跡のような高原沼が見下ろせる場所に出た。パトの人が何人かいた。どうやらここで折り返しのようだ。
とりあえず、立入禁止のロープが張ってあるところまで登って四方を見渡してみた。それなりに紅葉しているのは、緑岳の沢の辺りだけのようだ。登山口を出発する前に、緑岳に行こうか高原沼へ行こうか迷ったので、この日は緑岳に行くべきだったかと少し後悔した。
下りは風が収まったものの、雨は時折パラパラ来て、天気がよくなる気配は全然なかった。テンションもすっかり下がって登りよりかなり早く歩いた。その途中、虫もちょっと観察してみた。
天気は悪かったけれど、その分空いていてのんびり回ったので、登山口に戻ったのは出発から4:30も経った13:30。
雨が降るほどの悪い天気だし、紅葉も4年前には遥かに及ばない。今回は偵察だと思って割り切った。
がっかりしていてもつまらないので、何はともあれ、高原温泉へ風呂に入りに行った。
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コメント
H本くんは雨男か
投稿: えすき | 2008年9月16日 (火) 22時43分
>えすきくん
そう言われると思ったよ。赤岳は晴れだったから、五分五分かな。
投稿: H本 | 2008年9月16日 (火) 23時17分