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2008年9月

大泊一樹ライブ

ずいぶん前に知人に誘ってもらった大泊一樹ライブを聴きに、半年ぶりくらいに小春南に行った。

開演までは沖縄料理を食べて待った。ワンドリンク付きだったので頼んだのはゴーヤーカクテル。あの苦いゴーヤーと甘いカクテルの取り合わせが不思議だったので注文してみた。青汁みたいなのが出てくるのかと思ったら、黄緑色のきれいなカクテルで、飲みやすくて後味にゴーヤーの苦みが残るくらいで、案外美味しかった。

前座を担当した高橋さんの演奏したのは、BEGINが作った一期一会という楽器。見たのも聴いたのも今回が初めて。指一本でコード進行ができて、音楽初心者のための楽器なのだとか。

島唄を聴くのは今回で3回目。冷たい風が吹く札幌に響く三線の音色は、沖縄の海を想わせる。一樹さんは風邪を引いていて声が出なくて辛そうだった。歌詞は全然分からないけど、音楽として聴けばいいので何とも心地よい。沖縄の人独特のMCで会場を盛り上げるところはさすがだ。

雪が積もってスキーができるなら、沖縄もいいところだと思うんだけどなぁ。

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遅い船で見る甘い夢

やっちくんとSlow Boatへ行って来た。北斗随想を飲んだら、案の定、眠くなってしまった。

演奏の途中で良さんのトークが入った。前日とはちがって、とても静かだったので心配だったとか。前半のセッションは確かに静かだった。

後半のセッションは少し客も入れ替わり、観客の反応もよくなったせいか、前半よりも演奏に勢いがあったような気がする。やはり後半のセッションの方がいいかも。

ただ、やっちくんには刺激が足りなかったようだ。おじさんはこれくらいのジャズもいいんだけど、Early Summerが出た方がよかったのかな。Mellow DreamはSceneryの演奏のようで激しかったけど。

SCENERY+2MusicSCENERY+2

アーティスト:福居良
販売元:ウルトラ・ヴァイヴ
発売日:2005/06/25
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よかったら東京での還暦ライブにも行ってちょうだい。近藤房之介が出演するらしいけど、BBクイーンズってB.B.キングのパロディだって初めて気付いた。

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08/9/21 当麻乗越4

当麻乗越には数人が休んでいた。風は強くて寒いけど、とりあえず場所が開けているので、ここで休憩をとった。でも、やっぱり寒い。カッパも着たけど寒かった。寒くてみんなも早く戻りたそうなので、さっさと写真を撮った。

熊ヶ岳

旭岳

当麻乗越の展望台からの風景を楽しんでいると、ゾロゾロと中高年の団体さんがやって来た。着いて早々に岩に飛び乗ってポーズをとって記念写真。それまで静かだった場所が、急に騒がしくなる。今の日本は中高年が一番元気だ。

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08/9/21 当麻乗越3

裾合平分岐で20分ほど休んでから8:20に出発。天気は悪くならないものの、よくなる気配が全くない。

歩いて行くと、道の両脇にポツポツと岩が現れる。見ようによっては面白い形だ。

自然のオブジェ I
安足間岳と大塚と岩。

自然のオブジェ II
沼の近くにはワタスゲのようなのが。

自然のオブジェ III 観音様
シルエットが観音様に見えなくもない。

大塚と小塚の沢地形に広がる紅葉がきれいだった。

大塚

当麻岳の裾野

ブラ池
H多さん「ひょうたん」「めがね」。H本「ブラジャー」。

ピウケナイ沢に近づくにつれて、だんだん水の流れる音が聞こえるようになった。

ピウケナイ沢越しに当麻岳を見上げる

ピウケナイ沢

水量が多いときは渡渉が大変らしいけど、この日までまとまった雨は降っていないので問題なし。でも、渡渉ポイントを探しているときに登山道を見失って徘徊。まだまだ初級登山者。

ピウケナイ沢越しに旭岳と熊ヶ岳を望む
旭岳も遠景になって来た。

ここまで来ると、点在する名もない沼があちこちに見えてくる。名前付いているんだろうか?

当麻乗越までの最後の少し急になった道を登り切って、9:20に到着。やっちくんの呑みとH多さんの出張に備えたゆるい山行なので、折り返し地点まで来ても全然疲れていない。時間もとても早い。

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08/9/21 当麻乗越2

鏡池からしばらくはチングルマの草紅葉の間を進む。陽射しに白く光っている綿毛は何だろうか?

咲き終えたリンドウ
エゾオヤマリンドウは、もうすっかり枯れて青い色が残っていない。

チングルマの草紅葉
チングルマは紅葉で真っ赤。春から秋まで楽しませてくれる。

沢地形を何回も越えながらのトラバースがずっと続く。

裾合平分岐に近づくにつれ、だんだん紅葉が色鮮やかになって来た。

北鎮岳から連なる山並み

チングルマの綿毛と紅葉

8時には裾合平分岐に到着。木道だか椅子だか分からない木の上に座って休憩をとる。ここからは中岳温泉へ行く人の方が多そうだった。

つづく

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頭が悪いのは日教組のせいだったのか!?

な〜んだ。オレが頭が悪いのは、日教組のせいだったのか。それなら仕方ないね。北海道は北教組(日教組系)が強いおかげで、最近まで勤務評定も無視されて来たし、中学校までは日の丸も君が代もなかったし。2浪したのも日教組のせいだ。Dになってしまったのも日教組のせいだ。シュレディンガー方程式が書けないよー。ここだけの話だけど、「H本」の「H」は実はハミルトニアンだった。ウソだけど。

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08/9/21 当麻乗越

帰省しているやっちくんとランデヴー。燃費なども考慮して、H多さんの車に5乗で旭岳まで行って来た。

3:15にえすき邸へ行く予定だったのに、3:30を過ぎてえすきくんから電話が来るまでのんびり仕度。寝ぼけていたようだ。最終的にやっち邸を出発したのは、予定の4時をすっかり過ぎていた。深夜割引は利かないけど、高速道路で旭川鷹栖まで。みなさんごめんなさい。途中、サービスエリアのコンビニで朝食と行動食を購入。Kさんのおにぎりも食べたらお腹いっぱいになった。

H多さんの運転のおかげで、6:30のロープウェイに乗ることができた。これまた慌てていて往復チケットが無駄になってしまってごめんなさい。

ロープウェイからの景色もすでになかなかの紅葉。黒岳は紅葉が終わりに近づいているようだったので、今回は裾合平を通って当麻乗越へ行くことに決めたのは、案外正解だったようだ。

姿見駅から
姿見駅から北の方を眺める。

姿見駅から旭岳を見上げる
姿見駅から旭岳の方に出ると、青空はないけれど山頂がはっきりと見えた。

姿見の池までの周遊コースを歩いていても、チングルマの草紅葉がきれいだ。

第一展望台から当麻岳を望む
第一展望台から当麻岳を見ると、白く霞んでいるけど、裾野が紅葉しているのが分かる。

満月池
満月池。

擂鉢池
擂鉢池。

朝陽が映り込む鏡池
鏡池には旭岳の上から朝陽が映り込む。

朝はどうせ逆光で色もよく分からないので姿見の池には行かずに、ここから裾合平の方へ歩いて行った。

つづく

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奥 華子 ミニライブ

谷津干潟から津田沼駅までは車で15分ほどだった。センターで調べてもらったダイヤと時間が同じことをバス停で確認すると、出発まで少し余裕があるので、駅のそばで何かお土産を探すことにした。

そこで、駅の近くにあるモリシア津田沼へ入ってみた。すると、入ってすぐのところにたくさんの人が集まっている。配っていたビラをもらうと、奥 華子が実にライブをやっているようだった。そういえば、ここが地元だと前に読んだことがあるようなないような。とりあえず、千葉だったのは間違いなく、プロフィールを読むとそう書いてあった。

ちょうど演奏が始まったので、1曲だけ聴いて行くことにした。最近NHKでよく聴く「明日咲く花」がちょうど演奏された。CDを購入したら握手とオリジナルサイン色紙がもらえるそうだけど、別に政治家じゃないので握手なんてして欲しいとは思わないし、サイン色紙をもらっても仕方ないので、聴き終わったらすぐにお土産を探しに行った。

明日咲く花Music明日咲く花

アーティスト:奥華子
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2008/07/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

けれども、果物を買おうにも、適当な店がない。スーパーの果物売場には、バラでは売っているけど、さすがにこれをザックに入れたらグチャグチャになってしまう。ギフト用は無駄に高いし結局あきらめた。

駅に帰る途中、広場で米を売っていたので、1kgだけ買った。千葉のお土産にコシヒカリってどうなんだろう?っと思いながらも、何もないよりいいだろう。

駅からのシャトルバスはひたすら高速道路を通って、1時間足らずで空港に着いた。小腹が空いたので何か食べようと思ったけど、レストランは空港価格なので、小さな弁当だけ買って手荷物検査を受けた。搭乗口の前で弁当を食べてのんびりしていると、座席が足りないので10,000円で譲ってくれという放送が入った。その後の便にずらしてくれるそうだけど、早く帰りたいので10,000円が欲しい気持ちを抑えた。すると、あっという間に座席を確保できたという放送が入った。みんなお金には弱いようだ。

飛行機の離陸が遅れたけど、札幌へは10分遅れで到着した。バスで福住駅まで行って、外でお迎えを待っていると寒くてしょうがない。千葉から半袖短パンのまま帰って来たけど、さすがに気温差は大きかった。家に着いてから、メールを読んでANAのシステムトラブルを知った。あの10,000円はそのためだったのか。

そんなこんなで、慌ただしい3日間。なんとか無事に帰宅。

ブログで大雑把に整理したので、あとは早く報告書を書かなくては。

1日目
東京湾アクアライン
東条海岸
大山千枚田
大山不動尊
仕事はつくるものだ
2日目
鴨川温泉
竹の音色
山武で落花生
3日目
三番瀬
谷津干潟

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谷津干潟

三番瀬から谷津干潟までは、バスを降りてから少し歩いて駅まで行って、電車を降りてまた歩いて、ようやく着いた。でも、あれが谷津干潟だと言われてビックリ。歩道橋から見た谷津干潟は、コンクリートに囲まれていて、とても干潟には見えなかった。

谷津干潟を眺める
これが干潟?

干潟のそばの遊歩道を歩いていると、干潟にはたくさんの鳥がいるのが見えた。

カルガモ
たぶんカルガモ。


何か飛んでいた。

カワウ
カワウが何か食っていた。

谷津干潟自然観察センターの建物にあるレストランでまず昼食をとった。一番がっつりな牛丼を頼んだけど、量は全然少なかった。コーヒーごちそうさまです。

食後にセンターの人から谷津干潟の歴史と自然についての講演を聴く。かつてそばにあった谷津遊園には、日本初のコークスクリューのジェットコースターがあったらしいが、東京ディズニーランドができて閉鎖されたそうだ。驚いたのは、そのジェットコースターはなんと今も現役で動いていて、その場所がルスツだという。今度ルスツに行ったときは見てみよう。怖いので乗らない。

谷津干潟は積極的に保護されたのではなくて、国や自治体の政策や法律といったものによって、奇跡的に残ったらしかった。もちろん、最近はラムサール条約への登録など、保護に力を入れているようだけど。細い水路2本で辛うじて海と繋がっていて、干潟としての生態系を保っているのには驚いた。

ロビーにある周辺模型を見てまた驚いた。ザウスってこんなところにあったのか。確かに、「夏にまで室内でスキーを滑りたいと思うなんてバカ」だ。

ザウスの痕跡
当時は観光収入に期待したのだろうけど。

窓の外、すぐそばにいたのはレッドリストに載っているセイタカシギ。辛うじて生き残った干潟には、生き物も辛うじて生き延びている。

セイタカシギ
セイタカシギ。

セイタカシギ
セイタカシギ。

幼鳥

ダイサギ

カニ探し

羽田発の飛行機の都合で、一人だけ車でJR津田沼駅まで送ってもらい、シャトルバスで羽田に向かう。

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三番瀬

前日までの陸から打って変わって、この日は海。稲毛から電車とバスを乗り継いで、三番瀬(さんばんぜ)までやって来た。大きな工場や倉庫の間を通ってバスがたどり着いたところは広い駐車場で、まだ干潟の気配がない。少し歩いて海が見えてくると、ようやく干潟だと分かった。潮干狩りに来た親子もいる。

三番瀬環境市民センターの方からアカエイへの注意を聞いてから、履き替えた長靴で干潟を一緒に歩く。足下の小さな砂の固まりと穴は、コメツキガニの仕業だそうだ。畑のミミズのように、干潟を耕す役目をする。

コメツキガニ

コメツキガニの食べかす

穴から外をうかがうコメツキガニ
じっとしていると、穴からコメツキガニが出て来る。

シャベルでコメツキガニを掘り出して、同じ穴に詰め込んでいる人がいたけれど、20匹くらい入れたら穴がいっぱいになってつっかえてしまって、中に入れなかった。穴の深さはそれくらいだそうだ。

干潟にはカニの他にもいろいろな生き物がいる。

青のり
青のり。

ヤドカリ
ヤドカリ。

けれども、最近は青潮の被害を度々受けるようになってしまった。この日も数日前の青潮のために、たくさんの生き物が死んでしまった。

ワタリガニの死骸
ワタリガニの死骸。

シオフキの亡骸がどこまでも続く
シオフキもたくさん死んで、潮が引いた後に白く目立つ。

マテ貝の墓標
死んだマテ貝の殻が干潟に立っている光景は、マテ貝の墓標がどこまでも続いているようだった。

貝殻に棲むイソギンチャク
そんなマテ貝の墓標にも、新しい命が育つ。

牡蠣の貝殻に隠れる
最近は、もともとはいないはずの牡蠣が増えて困っているそうだ。牡蠣の殻は大きくて、死んでもなかなか元に戻らない。

タテジマイソギンチャク
防波堤をよく見ると、タテジマイソギンチャクがいる。

干潟にはサギがたくさん食事にやって来ていた。

食事中

集まって食事

潮干狩りの客のためにハマグリを播いているそうだけど、三番瀬ではもうハマグリは生きて行けないそうだ。今は埋め立てられてしまった防波堤の奥まで昔は草地が続いていたそうだ。この草地がなければ、ハマグリの稚貝は育つことができない。

三番瀬
干潟を干潟の部分だけで切り取ろうとする乱暴な考え方は、自然の仕組みを全く理解していない役人らしい考え方だ。

三番瀬は周辺も含めて広く比較的自然が豊かだけれど、次に向かったのは、こことは対照的な谷津干潟だった。

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ナス

写真を撮りまくっていたらハードディスクが足りなくなったので、夏にNetwork Attached Storage (NAS)を導入した。ファイルはApertureで管理しているので、古いファイルをNASに保存しておいて、マスターファイルが必要なときだけ電源を入れるようにしている。カメラからの取り込みはこれまで同様Firewireのポータブル外付けHDに行い、RAWの調整が終わってしばらくしたら、「マスターの場所を変更...」でマスターファイルをNASに移動するようにしている。本当はボールトを使った方がいいんだろうけど、まだ試したことはない。

NASはとても快適だ。無線LANがgなので速度はイマイチだけど、外付けHDを繋がなくていいのが何よりだ。ラップトップで使ってこそ、NASの価値がある。これまでのようにケーブルを引っ掛けてHDが外れる心配もない。iTunesのライブラリもNASに入れてしまえば楽そうだけど、iPodの同期とか、外出先にMacBookを持って行ったときのこととかを考えると悩ましい。ApertureはプレビューだけはMacBookに残るからいいんだけど。

SoftwareAperture 2

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CEApple MacBook 2.4GHz Core 2 Duo/13.3/2G/160G/8xSuperDrive DL/Gigabit/BT/DVI MB403J/A

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山武で落花生

バンブートーンから山武までの道のりは長く、バスの運ちゃんは高速道路で眠たかったのか、度々蛇行運転が続いてヒヤヒヤした。

昼を過ぎてお腹ペコペコだったので、山武に着いたらすぐに昼食。食べ終わったら、さんぶ野菜ネットワークの人たちから山武の有機農業についていろいろと話を聞く。米を生産しているだけあって、メタミドホスへの怒りは強かった。

その後で畑へ移動して落花生の収穫の体験。

落花生
落花生。

どこに落花生の実が生っているかって?

土から掘り出した落花生
それは土の中だ。

収穫された落花生

落花生の実を土から掘り出しては、茎から実をむしり取ってカゴに入れるという作業を繰り返す。

カナヘビ
実を取った後には、カナヘビが棲んでいた?

穫れたて茹でたて落花生
穫れたての落花生は塩で茹でて食べるとものすごく美味しい。

土間の天井にツバメの巣
落花生をご馳走になった農家の土間の天井にはツバメの巣が。

根菜で食育。

人参
人参。

里芋
里芋。

ごぼう
牛蒡。


生姜。

まだ青い烏瓜

栗

農作業を終えて、近くの田んぼを見に行った。さすが有機農業だけあって、田んぼにはたくさん生き物が住んでいた。

実り

空中戦

山武を離れて稲毛で民泊。近くの銭湯は、なんとアパートの1階にあった。この辺りは井戸水が豊富らしく、飲み水の他にも銭湯のお湯まで井戸水を使っていた。けれども、銭湯の経営は原油高で大変らしく、壊れた温度調節機も直せないので、みんなで熱湯コマーシャルをやっていたそうだ。

銭湯付きアパート

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100 MB limit this month

Flickrのフリーアカウントの制限である100 MBを使い切ってしまった。来月になるまで写真をアップできない。不便だけどプロアカウントにアップグレードするつもりはないのでしばらく我慢しよう。調子に乗って何枚もアップしなければよかった。

とりあえず、旭岳の姿見駅から当麻乗越までの往復の途中まではアップ済み。

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竹の音色

江澤館を出てからしばらくして、大山千枚田から遠くないところにあるバンブートーンというライブハウスに着いた。ここで宇梶静江さんの話を聞く。テレビをほとんど見ないので、バスの中で宇梶剛士の母親と聞いても全然ピンと来なかった。

宇梶さんの話を聞いて、改めてアイヌへの差別が厳しかったことを思い知る。といっても、子どもの頃からアイヌを差別したことはないので、あまり実感はわかない。けれども、話の中で度々伝わって来たのは、若者(自分も含めて)に大きな期待を抱いていることだった。自分たちの背骨には500年前くらいの大昔からの先祖がいてリードしてくれているんだと。だから、こうしてこの場にいると。

Bookアイヌの碑 (朝日文庫)

著者:萱野 茂
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話を聞いた後で、鶴勝英さんとその娘さんが地元の竹で作った二胡のような弦楽器と太鼓、ピアノの伴奏で演奏してくれた。楽器の演奏だけじゃなくて歌も。太鼓はラテンな感じだった。

バンブートーン前の水田

ここからバスで高速道路を山武まで北上。

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バド14

バドにお邪魔するようになってから会場が初めて中学校。雨なので車で行ったけど、駐車場に車が多いのでビックリ。中学校だからなのか、隣はママさんバレーだったので、人も多くて賑やかだった。連れて来られたちびっ子が走り回っていた。ドアは開けたらちゃんと閉めようね。親の躾の程度が分かる。

ミスが多い。特に一人時間差で見方も欺く。無駄に動いているみたいで、かえって打てない原因らしい。どんなスポーツもこれまで運動量でカバーして来たので、頭が痛い。

1週間が空くと調子が良くなるので、再来週に行ったときに少し良くなっていると期待しよう。

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鴨川温泉

石田さんの話を聞いた後に移動した初日の宿泊先は、江澤館。漁村の入り組んだ細い道路を走っていて突然建物が現れたので、タクシーで送ってもらわなければここまでたどり着けなかっただろう。

玄関から部屋に上がる途中に目に入ったのは、福田"前"首相から送られた褒章の証書。あちこちに女将の似顔絵も飾ってある。今までに泊まったことがないタイプの宿。

料金をケチったとは思えないほどの豪勢な夕食に驚いたあとは、温泉に入りに行った。夕食の広間も地下通路をくぐって別館に行くので驚いたけど、温泉はそのさらに奥だった。脱衣所も洗い場も湯船も小さくて3人でいっぱいだけど、風呂に入れるのはありがたい。残念ながら温泉はそれほどでもなかった。お湯は源泉から車で運んでいるようだし、エコではなかった。

ワークショップの後の懇親会の途中でダウンして、一足先に布団に横になった。きれいな日の出も外房の魅力だと石田さんに聞いたので、早起きして見てみようと目覚ましを5時にセットした。けれども、朝目を覚ますと薄曇り。日の出は見れそうにないので二度寝した。

起きて朝食を食べて、出発までの間辺りをブラブラした。

津嶋神社
すぐ裏の神社。

太海猫
足下から飛び出して来た。

名勝 二右衛門島
名勝らしい。

泳いで渡っても……
泳いで渡っても料金は割引されません。

この後、貸し切りバスで再び鴨川へ戻った。

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仕事はつくるものだ

大山不動尊のすぐそばにある鴨川市青少年センターで大山千枚田保存会会長の石田三示氏の講演を聴いた。

大山千枚田や棚田保存会の活動については、公式サイトに詳しく書かれており、随時情報が更新されている。そうした話を生で聞けたことは収穫だが、何より石田さんの考え方に感銘を受けた。大山千枚田の成功に学びたいという地方自治体などの職員が見学に来るそうだが、決まって「うちには何もない」と言うそうだ。確かに大山千枚田という棚田があるからこその成功なんだとは思うが、農家の年寄りと放棄された田んぼしかなかったところから始めた石田さんは、「何もないところに価値を見いだすのが大事だ」というようなことを話していた気がする。立派な林道があるのに車が全然通らないそうだが、見方を変えれば車が通らなくて歩くのに安全な林道ということになる。そこで、その林道を利用したナイトウォークというイベントも企画しているという。他にも、地方には仕事がないとよく言うけれど、「仕事はつくるものだ」とも語っていた。

いろんな意味でありがたいお話をたっぷりと伺ってから、宿泊先に向かうために建物から出ると、薄らと赤みがかった空に雲が浮いていた。

九月の夕暮れの雲

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意図せぬ前出し

今朝のニュースでは旭岳の初雪が報道された。心は紅葉狩りから一気にスキーへ移る。

先日、Newブーツを買って来たけど、先シーズンまでの24.5 cmから24.0 cmにダウンサイズ。それに伴ってソールサイズも291 mmから282 mmへなんと9 mmもダウンサイズ。ビンディングに固定できなくなるという最悪のシナリオは回避できたものの、ブーツセンターがさらに前に行ってしまった。

Seth Pistolは25.5 cmのLANGEを履いていたときに買ってビンディングを2 cm前出ししているので、先シーズンでもさらに5 mmはセンターが前に移動してしまった。今回はさらに5 mm、合わせて10 mm以上は前に動いた。パウダーの滑走性能が落ちそう。もちろんどセンターにビンディングを付けていたDogenも、さらに5 mm前に出る。ジブやる気ないのに……。Gotamaは確認してないけど、パウダーがちょっと滑りづらくなるかも。LT12はそもそもNEOXビンディングの調節が分からない。同じNEOXERのばか親さんかえすきくんに教えてもらおうか、それとも、パドルクラブで調節を頼もうか。

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機種変更

ようやく携帯電話の機種変更に行って来た。といっても、端末は春から使っていた簡単ケータイA1406PTのまま。グランマの携帯電話を解約して、端末を中古として機種交換した。

通話とメールの送受信ができれば十分。自分には簡単ケータイがお似合い。ただ、大きいのが難点だ。店頭に飾ってあったSportioに惹かれた。走る気はないけど。

ということで、みなさん、よろしくお願いします。

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大山不動尊

大山千枚田から大山不動尊までの道のりは20分と聞いていたけれど、歩いてみるとなかなか長い。道の両脇に立ち並ぶ木々からは、セミの鳴き声が絶え間なく聞こえて来る。山の上では紅葉が始まっている北海道とは大きな違いだった。

お地蔵さんたち
途中の道端に立っていたお地蔵さんたち。

大山不動尊は関東三大不動の一つとかで、祭では階段を神輿が駆け上がるそうだ。

高蔵神社 大山不動尊

本道の正面で睨みつける龍は、"波の伊八"の作品。

"波の伊八"の龍

境内を歩いて行くと、つくつくぼうしの鳴き声が聞こえた。鳴き声の主を見たのは初めてだけど、他のセミと鳴き声以外に何が違うか分からん。

つくつくぼうし

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FT

FTブーツはほんやくコンニャクの姉妹品で、これを履くとフーリエ変換(Fourie Transformation; FT)ができるようになり、波数空間の言葉が分かるようになるという道具だ。

M1のときにM2の先輩と一緒に中性子散乱を勉強していると、「波数空間のことは実空間に住む人間には分からない。宇宙人にしか分からないんだ」と指導教官に言われた。たまご博士の別名を持つその先生の言葉に、妙に納得してしまった覚えがある。

サイズを選ぶために店員に足の大きさを測ってもらうと、23.5 cmしかなかった。靴下屋のレディースの靴下も履けてしまう小さくてかわいい足だ。24.0 cmを選んだ。

熱成形でフィット感アップ。10分ほどヒーターで温めてもらい、少しだけきつめに締めてもらって、温度が下がるまで軽く足踏みをする。足湯に入っているようで気持ちいい。

今シーズンはFTブーツで波乗り。コブの波はFTブーツによって瞬時に波数空間に変換。コブが点に見えるようになれば、宇宙人と会話ができるようになっている。

前置きが長くなったけれど、パドルクラブでFTブーツを買って来た。今年の春まで3シーズン履いたLANGEは、シェルとタンが割れたので引退。FTブーツは常温だとシェルがフニャフニャしていてばんけいのアイスバーンに耐えられるか不安だけど、軽さは圧倒的。これなら羊蹄山も2回くらい登り返しできそうだ。シーズンインが待ち遠しい。

FT

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大山千枚田

安房鴨川からタクシーで西へ向かう。鴨川の秋祭りで混んでいるという話だったけれど、問題なく大山千枚田に着いた。棚田はもうほとんど稲刈りが終わっていて、たくさん稲藁が干してあった。連休で棚田のオーナーが来ているのか、車がたくさん停まっていて、人もたくさん歩いていた。ちょっとした観光地になっている。

棚田を前に、大山千枚田保存会会長の石田さんの話を聞いた。以前は盗撮カメラマンと農家は仲が悪かったそうだけど、最近はフォトコンテストなどを開催して関係は良好になったそうだ。自分も気をつけよう。

稲刈り
団体さんが稲刈りに来ていた。

蛇紋岩質の土壌
蛇紋岩質の土壌は保水力が高いので、天水による稲作に向いているのだそうだ。


棚田の奥の林は20年前に耕作放棄された田んぼだが、鴨川の温暖な気候でここまで山に還ってしまった。

大山千枚田を見下ろす

大山千枚田は一つ一つの田んぼが大きくないので、素人のオーナーが作業するには丁度いいそうだ。

一通り話を聴いてから、歩いて20分ほどの大山不動尊へ向かった。

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東条海岸

アクアラインを通り過ぎて、袖ヶ浦から安房鴨川までが意外に長かった。袖ヶ浦までは1時間程度。そこからは千葉の山の中の細い道路を通ったりしながら、同じような景色が窓の外を流れて行く。そんなわけで、安房鴨川まではお昼寝の時間だ。といっても、まだ昼食すら食べてないんだけど。

鴨川有料道路に入る直前に目を覚ました。それからしばらくしてようやく安房鴨川に到着。エアコンが効いていたバスから降りると海のそばとはいえ息が詰まるような暑さ。バス停で待っていた千葉班と合流して、送迎バスで房総美味いものや藤よしで昼食。昼から千葉の海の幸尽くしだった。

食事の後、海まで少し歩いた。店のすぐ脇にある街崎川には、サギがいた。北海道との違いを感じる。

街崎橋から見下ろす

街崎川の鳥たち

遊泳禁止と書いていたけど、街崎川の河口ではサーファーが遊んでいた。他にもマリンスポーツを楽しむ人たち。普段は山ばかりで全然海に行かないので、新鮮な光景だ。

東条海岸

街崎川河口

出発時間になったので、戻って車とタクシーで大山千枚田へ移動した。

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東京湾アクアライン

去年は時間だけならいくらでもあったので、ゆっくりフェリーで現地へ向かったけれど、今度は時間にも余裕がないので、仕方なく飛行機を使うことになった。その飛行機も、参加をギリギリになって決めたので、連休ということもありかなりチケットは高くついた。

7:30新千歳発の便だったので、6:20に地下鉄福住駅を出るバスで空港へ向かった。ところが思ったよりも余裕がなくて、手荷物検査のゲートへ着いたときには、もう最終案内の放送が流れて来た。ANAのIC付きカードがあればチケットは要らないので、スムーズなはずなんだけど、ベルトが反応するは水筒をチェックされるはで、出発近くになってようやく搭乗口までたどり着いた。

ギリギリなのは飛行機ばかりじゃなく、集合するまでずっとだった。羽田から快速のモノレールで浜松町へ向かったけれど、駅に着いたのは集合時間の5分後。そこから集合場所の東京駅までは山手線に乗らなきゃ行けない。プラットフォームから出発寸前の山手線に飛び乗った。さすがに方向は間違えずに済んだので、真っすぐ東京駅に着いたものの、田舎者には八重洲出口の向かいにあるドコモショップの場所が分からない。案内を頼りに歩いているときに、実行委員長から電話がかかって来た。遅れたことを謝って、とりあえず地上に出てから近くの人に訊いて、なんとかバス出発の10分前に集合場所にたどり着いた。何人かは1年ぶりの再会で、顔を見てホッとした。

東京駅からは高速バスに乗って、アクアラインを通って千葉まで渡り、木更津を経由して安房鴨川まで行く。羽田空港からわざわざ苦労して東京駅まで行ったのに、バスが羽田空港の横を通って行くのが悲しかった。それでも、そこまでの道中で東京について話を聞いたので、ちょっとした東京見物気分だった。

アクアラインといえば、本州四国連絡高速道路と並ぶ、不採算で業者だけが儲けた巨大公共事業だ。羽田空港のそばから東京湾の中間まではトンネルで、そこから対岸の千葉までが橋になっていて、トンネル業者と橋梁業者が儲けを山分けするような構造になっている。しかも、このアクアラインは圏央道の一部になっているそうだ。都心のすぐそばにたくさんの自然を残す高尾山の土手っ腹にトンネルを通すキチガイ高速道路の圏央道が、アクアラインに繋がるというのだから、日本の道路行政の問題点を具現化しているように思う。

ディーゼル規制では一見評価が高い石原都知事だが、大きいのは態度ばかりで脳みそは小さそうだ。都心では自家用車を利用するのが不便だから、みんな公共交通機関を利用しているのに、車がスムーズに走るようにしたら、自家用車も含めて車の利用が増えるのは必然だ。そもそも車がなければ生きて行けない地方とは状況が全く違うという簡単なことも分からないらしい。

橋を渡っていても、東京の空は白く霞んでいて、海の上を走っていることは分かっても、海岸線は全く見えない。しばらくして料金所に着いたとき、今日は空いている方だと聞いた。交通量が少なすぎて採算が取れないアクアラインの空いているときよりも、もっと車が少ない北海道の高速道路と比較すると、北海道には高速道路なんて要らないと強く感じた。

高速道路がなくても不便じゃない北海道に高速道路を造ってほとんど唯一の観光資源である自然を破壊する無駄と、高速道路がなくて不便なおかげでギリギリの生活環境が保たれている都心に高速道路を造って生活環境を悪化させる無駄。結局は税金を無駄にして環境を悪化させて国民の首を絞めることにはどちらも変わらない。高速道路を造って業者だけが儲けることも変わらない。高橋はるみと石原慎太郎が再選されたことも変わらない。

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SSS

千葉に行ったときに、ラリージャパンの観戦を勧められた。去年までは十勝地方でやっていたけれど、今年から札幌に移って来た。理由の一つには、環境破壊の問題もあったのだろう。北海道ではたとえ植林された場所であっても、野生動物がウヨウヨいる。国立公園の外だからといって、簡単に線引きをして野生動物に影響ないとは言えない土地だ。良心的な一般ドライバーが林道を普通に走っている分には、リスがひょっこり飛び出して来ても、車を停めて逃げ去るのを待つだろう。けれども、ラリーで1秒を争う闘いをしているドライバーが、リスなんかに構っているはずがない。苦しまずに即死させるのが精一杯だろう。そんなわけもあって、北海道で、しかも、林道を使ってラリーを行うのはもともと反対だ。

環境以上に一番大きな理由は経済的な問題で、十勝で採算が取れないのは宿泊や交通の便が悪いことが大きな原因となっていたそうだ。その問題を解決するために、今年は札幌の近くで開催されることになった。けれども、実際にはラリー自体の盛り上がりに欠け、どうやら期待はずれらしい。しかも、下手をすると日ハムの日本シリーズで会場の奪い合いになる可能性もあるとか。ヨーロッパでは人気のラリーも、北海道ではそうでもないようだ。しかも、コースの一つの恵庭林道は、支笏洞爺国立公園のすぐそばだ。国立公園を抜ける国道453号線は交通事故が多くても、国立公園を通っているという理由で、事故に注意する標識も立てられないような場所だ。にもかかわらず、すぐそばでラリーが行われることになったようだ。

そんないろいろ問題のあるラリージャパンなわけだけど、せっかくすぐそばで開催されるので、今年くらいは見てみたいと思っていた。そんなとき、ラリージャパンにボランティアとして参加している人から勧められた。しかも、来年は開催されないらしい。そこで、まずはラリーがどんなものか見てみることにした。

とりあえずは楽しむことを目的にして、何を観るのが面白いか訊いてみると、札幌ドームで行われるスーパーSS(Super Special Stage; SSS)がラリー初心者にはいいんじゃないかという。というわけで、SSSを観に行くことに決めた。

以前、山に行ったときにH多さんがちらっとラリージャパンの話をしていたので今回誘ってみた。すると都合がつくらしいので、10/31に一緒に行ってもらうことになった。札幌ドームもラリーも初めてなのでとても心強い。自然環境への影響は林道SSを見た方が良さそうだとは思いつつも、今回はパス。むしろ完全に遊びで、面白くて無料で見られるラリーステージ後のサービスパークを1日に余裕があったら観に行こうと思う。どうせこの頃には、紅葉もそろそろ終わっていることだろうし。そして、それから1ヶ月もたたずにスキーシーズンが始まる。

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バド13

今日は会場が今まででおそらく一番近かった。ここ最近はひよって自転車で会場へ行っていなかったけれど、今日は自転車に乗って行ってみた。でも、案外遠くて30分近くかかってしまった。夜の小学校は暗くて入口がよく分からないので、グルッと回ってしまった。

今日もお隣がいるのか、車が多かった。見知らぬ顔が多いので、とりあえずあいさつをしておく。

体育館に入るともう自分を含めて4人そろっていた。でも、それよりなにより、お隣さんの怪しげな雰囲気が気になって仕方がない。30人くらいの年配の男性と比較的若い女性に子どもも交じっていて、大小のバランスボールが人数分くらいある。他にもいろいろと道具を持って来ているようだった。何のスポーツだ?運動会か?

みんなでバランスボールと楽しく戯れているので、美容と健康のための集まりかと思っていたら、ストックを取り出したので、どこかのスキー部ということが判明した。といっても、美容と健康のためのスキーかもしれない。でも、ばか親さんによると、コーチっぽい女性はパドルクラブの基礎スキーヤーという話だ。

そう。今日はようやくばか親さんとバドをやることができた。やっぱり上手いです。動きに無駄がありません。

今日はアウトばっかりでダメダメだった。でも、休憩時間も結構打っていたので、美容と健康にはいい運動になっただろう。

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大雪高原温泉

高原沼の登山口と温泉駐車場、温泉はすぐなので、銀泉台よりも気楽でいい。帰りの林道で苦しむこともない。

日帰り入浴は700円。廊下に飾られている山の写真を眺めてから浴室へ行った。内湯はかなり加水したのか少しぬるかったので、内湯より温かい露天風呂に長く浸かった。露天風呂には、ポツポツと雨が落ちて来る。ここからも山の上の方が少し見えるけれど、天気は相変わらずのようだった。

休憩室で麦茶を飲みながら、ここにも飾られている写真を眺めていると、外の雨脚が強くなって来た。窓から外を見ると、もう土砂降りになっている。温泉の建物から車までダッシュで戻って、14:30には札幌へ向けて帰ることにした。

先週と同じく層雲峡ICから無料区間を愛別まで走って、そこから旭川までは国道39号線を走った。先週と同じガソリンスタンドへ給油しに行ったけれど、驚くことに旭川もガソリンが値上げして、札幌と1円しか違わなくなっていた。そんなわけで満タンにはしないで、5,000円分だけ給油して、鷹栖ICまで新道とバイパスを通って行った。

ETCのゲートが混んでいてちゃんと通れるかドキドキしたけど、なんとか無事通過できた。平日の夕方のせいか、高速道路は意外に混んでいて、イマイチ自分のペースで走れない。自分のペースで走りたかったので少しアクセルペダルを踏み込んでいったところ、後から車が追い越して行った。その車に着いて行こうと思ってスピートを上げている時、バックミラーに後から赤色灯が近づいて来るのが見えた。

やられた!っと思ったら、追い越して行った車の方がターゲットだったようだ。停車したパトカーの横を恐る恐る通り過ぎて行ったあとは、ずっと安全運転だった。いつもながら際どい。

通勤割引が利く岩見沢ICまで走って、そこから下道へ戻った。ところが、ここから札幌までが長い。混んでいるので時間がかかる。結局、市内の混雑もあって、岩見沢から1時間半もかかってしまった。高速道路は深川ICから札幌ICまで走る方がいいと思った。

家に着いて夕食をとったら、疲れているので千葉行きの準備もしないまま布団に潜り込んだ。

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08/9/12 大雪高原沼めぐり

3連休は千葉へ行くために紅葉狩りには行けないので、前日の休みを利用して、一足早く大雪高原沼めぐりに行って来た。

はじめはETCの深夜割引を使って早朝出発するつもりだったけれど、赤岳に行ったときに寝不足で辛かったので、今回は前日に出発して初車中泊することにした。下道で行くのでゆっくり準備してから20:30に札幌を出発した。いつものように国道275号線を走って行ったのだけど、やっぱり眠いことには変わりない。旭川市内に入るまで3時間はかかったし、移動が長いので辛い。コンビニで朝食と行動食を買ってから、層雲峡の駐車場に車を停めてすぐに横になった。疲れていたからか、決して寝心地はよくないのにすぐに眠ってしまった。

何度か目が覚めたけれど、5時の目覚ましで起きた。意外に腹が減っていたのですぐに朝食を食べた。食べながら外の様子をうかがっていたけれど、空は曇っていて薄暗いし風も強そうだった。今にも雨が降って来そうな空で心配だった。とはいえ、ここまで来てただ帰るのはバカバカしいので、5:30には層雲峡を出発して高原温泉へ向かった。

途中通り過ぎた銀泉台への林道入口が、マイカー規制されているのが分かった。そこからしばらくして現れた特設駐車場の向かいが高原温泉への林道入口になっていたので、国道から右折して長い林道を走る。それでも、林道は銀泉台へ行く道よりも走りやすかったので、それほど長くは感じなかった。

6時過ぎに大雪高原温泉の駐車場にたどり着くころには、悲しいことに雨がパラパラと降り出した。7時になるまで高原沼へは入山できないので、車の中で準備をしているうちに、雨がだんだん強くなって来た。空は相変わらずどんよりとしていて、とても好転しそうには見えなかった。仕方ないので、とりあえず車の中で寝ながら雨宿りして、雨が上がるのを待った。

雨の駐車場

8:30くらいに雨が一旦上がったので、急いで準備し直してヒグマ情報センターへ行った。入山届に記入してからパトロールの人からレクチャーを受ける。玄関に書いてあった通り、ヒグマのせいで一周できず、大学沼までの往復に制限されていた。高原沼まで行けるかもしれないけれど、現地にいるパトロールの指示に従うように言われた。食事は緑沼と大学沼で済ませるようにも言われた。最近、土俵沼あたりで熊と遭遇した人がいるらしく、注意する必要があるそうだった。期待はしていなかったけれど、やはりショックなことに、今年はここ10年で最悪の紅葉だと言われてしまった。

レクチャーが終わり、一緒に聞いていた女性と一緒に9時に出発した。歩き出してちょっとすると、雨がまたパラパラと降り出した。その女性の話では天気予報によるとそろそろ晴れるということだったけれど、全然そんな様子には見えなかった。ヤンベタップ沢へ近づくと水の音と雨の音で熊鈴の音が小さくなるので、余計に怖かった。


樹林内から南側の山の様子が見えた。

ヤンベタップ沢のそばはヤンベ温泉の硫黄の匂いが漂う。以前来たときよりも噴気の勢いが強いように感じた。

ヤンベ温泉の噴気

沢を渡って緑沼への道を登って行く。


右回りのヤンベタップ沢沿いの道は立入禁止だった。

バイカモ
途中で横切る小川には、バイカモと思われる白い小さな花が咲いていた。

緑岳
振り返ると緑岳の前を鳥が飛んで行くのが見えた。

まつぼっくり
足下に目をやると、松ぼっくりがたくさん転がっていた。

熊に怯えながらショウコノ沢も越えてしばらく進んで、ようやく右手に土俵沼の標識が見えた。登山道をはずれて標識の方に歩いて行った先に、丸い沼があった。

土俵沼
すもうの土俵に似ているので土俵沼と名付けられているそうだ。

土俵沼のすぐ向かい辺りにバショウ沼がある。

バショウ沼
この沼の中にはミズバショウが咲くのでバショウ沼と名付けられたそうだ。

バショウ沼からすぐに、今度は滝見沼が見えて来る。前回来たときは混んでいて気付かなかったけれど、滝の音が聞こえる方向を見ると、確かに水が流れ落ちて来るのが分かった。

滝見沼

滝見沼に映る紅葉

滝見沼から見た滝
滝見沼のずっと奥に見える滝。

滝見沼からちょっと歩くと緑沼にたどり着く。紅葉が大変きれいなところのはずだけど、紅葉はさっぱりだった。ここにはパトロールの人がいて、食事もできることになっている。朝食を5時に食べてから何も口に入れていなかったので、結構ハラが減っていた。腰を下ろしておにぎりを食べた。パトの人は双眼鏡で緑岳や高根ヶ原のカールを監視していた。

緑沼

緑沼の水面

緑沼

雨粒を乗せたナナカマド

緑沼を出発して再びショウコノ沢を渡り、しばらく歩く。途中、温泉の匂いが漂う湯の沼や、鴨沼、名前の標識のない小さな沼を通り過ぎて、エゾ沼が見えて来る。

エゾ沼の畔から

エゾ沼から少し登ると緑岳が見えてくる。そして、視線を下ろすと式部沼の姿が目に入る。

式部沼越しに緑岳の山頂を望む

式部沼へ下る
少し登ったところで式部沼を見下ろす。

ちょっと歩くと、今度は正面に高根ヶ原が迫り、左手に大学沼の水面が広がる。パトロールの人がいた。ここも食事ができることになっていたので、まずは腹ごしらえをした。この時雨はあがっていたけれど、風が強くて水面は波立っていた。

大学沼
下山のときには風は止んで、水面に景色が映り込んでいた。

大学沼より先へ進めるようなので、少し休んでからまた歩き始めた。

大学沼
少し上から大学沼を見下ろす。

ちょっと登ったところで視界が開けて、でっかい足跡のような高原沼が見下ろせる場所に出た。パトの人が何人かいた。どうやらここで折り返しのようだ。

高原沼

とりあえず、立入禁止のロープが張ってあるところまで登って四方を見渡してみた。それなりに紅葉しているのは、緑岳の沢の辺りだけのようだ。登山口を出発する前に、緑岳に行こうか高原沼へ行こうか迷ったので、この日は緑岳に行くべきだったかと少し後悔した。

緑岳の沢の紅葉

ナナカマド

高原沼から高根ヶ原を見上げる

下りは風が収まったものの、雨は時折パラパラ来て、天気がよくなる気配は全然なかった。テンションもすっかり下がって登りよりかなり早く歩いた。その途中、虫もちょっと観察してみた。

産卵中
土俵沼でトンボが産卵中だった。ルリボシヤンマかな?

天気は悪かったけれど、その分空いていてのんびり回ったので、登山口に戻ったのは出発から4:30も経った13:30。

雨が降るほどの悪い天気だし、紅葉も4年前には遥かに及ばない。今回は偵察だと思って割り切った。

がっかりしていてもつまらないので、何はともあれ、高原温泉へ風呂に入りに行った。

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ここ10年で最悪の紅葉

ヒグマ情報センターのパトの人がそう言っていた。早く色付いた紅葉はもう散ってしまったらしい。残りは例年通りに色付くようだけど、どれだけ残っているかが問題だ。

雨だし紅葉もパッとしないし、ガッカリな偵察に終わってしまった。とりあえず、今週末は高原沼へ行くより素直に赤岳へ向かう方が良さそうだ。あるいは、旭岳や黒岳とか。緑岳もそれなりに色付いて来ていたし。

ショックだったのは雨と紅葉だけじゃなくて、ガソリンもだった。旭川もついに札幌と1円差になってしまった。

滝見沼
紅葉はこれからなのか、これまでなのか……。

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バド12

先週行けなかったので、2週間ぶりのバド。はじめ、自転車で行こうと思っていたけど結局ひよって車で行った。

この日はメンバーが多くて10人も集まった。しかもレベルが高い。これまでで一番調子がよかったにもかかわらず、全然相手にならなかった。

いったんサチった上達も、またジワジワ来た感じだ。焦らずがんばろう。

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最近、山系ブログで話題になっているiconの最新作、icon 6 : (the colon)のTRAILER(予告編)を見た。

icon 4は自分で買って、icon 5はえすきくんに見せてもらったけれど、今回は何だか勢いでicon 6を買ってしまいそうだ。でも、その前に先シーズンのビデオを編集しなくては。とりあえず、クラッシュ・オブ・ザ・イヤー 2008に適当に音楽を付けてみたら、それなりに楽しめそうだけど、そもそも、栄冠は誰の手に?

それにしても、やっぱりシーズン直前のこの時期にiconを見ると、一気にテンションが上がって来る。夕焼け(朝焼け)パウダーが羨ましい。紅葉狩りは確かに楽しいんだけど、粉雪がとても待ち遠しい。エンサヤさんは早速買ったらしいので、自分もさっさとブーツも買いに行こう。

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真狩ニセコ 温泉ドライブ

日曜日に赤岳へ紅葉狩りへ行く予定だったのに、上川地方を狙い撃ちにした雨のせいで中止になってしまった。みんな予定を開けていたので、せっかくだから温泉にでも行こうということになった。

出発はのんびりし過ぎて迷惑をかけたけれど、8時過ぎにはえすきくん、エンサヤさん、Kさんと3人を拾ってニセコへ向かった。というのは、エンサヤ情報によると、ニセコ方面は天気が比較的いいらしかったからだ。

向こうへ行って何をするかは全然決まっていなくて、車の中で考えるという適当な温泉ドライブだった。とりあえず、朝食をとらずに出て来たエンサヤさんのリクエストで、中山峠に寄ってあげいもを購入。Kさんのリクエストのあげいも記念写真は、どうやら撤去されたようで、希望は叶わなかった。

ニセコに行くならということで、とりあえず、昼食はグラウビュンデンに行くことに決めた。というのは、狩場山へ3人で行ったときには行きそびれたから。

さらに、どうせニセコに行くなら真狩を通るのだから、豆腐を買って行こうと勝手に決めた。幸い10時過ぎには豆腐屋に着いたので、まだ油揚げが売っていた。買うのは久しぶりだ。エンサヤさんは昆布豆腐に感動していた。小腹が空いたので、ついでにおからドーナツも買って食べた。

最初は雨が降っていなかったので、神仙沼にでも行こうと思っていたけれど、以前、バドで来た真狩のパークゴルフ場がいいということで、急遽パークゴルフをすることになった。

真狩市街地へ戻ってパークゴルフ場へ行くと、天気があまりよくないためか、客はほとんど来てなかった。管理棟の受付で温泉セットを勧められたけど、真狩温泉はあまり好きじゃないので、パークゴルフだけにした。ところが、道具を借りるのに料金がかかるのは分かっていたけれど、ヒールのある靴は芝を痛めるとかで、ハイヒールやサンダルを履いて来ている場合は靴をレンタルしなくてはいけなかった。困ったのはエンサヤさんだ。素足でレンタルの靴は履きたくない。そこで、えすきくんの着替えようの靴下を借りて、H本の靴を貸すことになった。登山靴は車に入れっぱなしだったので、それに履き替えれば問題なかったから。そんなわけで、エンサヤさんは靴を履き替えたわけだけど、どうやら靴下も靴もちょうど良かったようだ。すばらしい。

以前来たことがあるえすきくんとKさんの回想を聞きながらコースを回ったけど、真狩のコースはプレーヤー泣かせだった。早速池にボールが落ちてドブさらい。グリーンの奥も距離がないのに下っているのですぐにOB。コース中央には何かと障害物が多い。2度目の池は、水面を藻が覆っているので、ボールの場所が全く分からない。後続がプレーする中、再びドブさらいをしてようやく発見。

お鉢へホールインワン
Kさんのスイングがカッコいい。

インとアウト9ホールが2コースで、全部で36ホールあったので、全部回る前にヘロヘロになっていた。全然運動していないのに、何だかずいぶんと疲れた気がする。ハラも減った。

3時間くらいパークゴルフをしてから、ニセコを通ってニセコヒラフのグラウビュンデンへ行った。14時くらいでも店のまわりは車でびっしり。注文したのは前回も食べて美味しかったグラウビュンデンサンドにした。何度見てもかなりのボリュームだ。サンドイッチでこんなに腹が膨れるとはなかなか驚き。身体がデカい外人向けだ。

グラウビュンデンサンド

天気はまずまずで、パークゴルフをしていたときも、ときどき日が差した。グラウビュンデンでも、食べていた外のテーブルからは、青空も羊蹄山も見ることができた。

サンドイッチで満足したので、今度は温泉だ。ガイドブックで探して、帰る途中にあるフゴッペ温泉へ行くことに決まった。決め手は「美肌の湯」。

温泉までは、道路案内で全線開通したとあった393号線赤井川国道を通ってみた。かなりの山の中を通って行く。立派な道路で走りやすい。トンネルは長い。見事に北海道の自然を破壊していた。確かに余市を通らないのでニセコまで北回りで行く場合はかなりの短縮になりそうだけど、街を通らない道路を作ってどれだけの費用対効果があるのだろうか。道路が必要なんじゃなくて、道路を作ることが「必要」なのだから、真面目に考えるだけバカバカしい。開発局がもう要らないのは間違いない。

そんな無駄な国道を通ってフルーツ街道へ出て、それから少し進んでから山の方へさらに入ると、温泉の建物が見えてくる。駐車場には猫がいた。

フゴッペ温泉には去年も来たかもしれない。余市の山野草が入った露天風呂は身体が温まった。駐車場から出るときも、猫が歩いて来た。駐車場の正面の歩道にも猫がいた。猫がいっぱいいたのでちょっとビックリ。

札幌までの帰り道、自分のペースで走りたいだけなんだけど、走り屋のように思われてしまった。走りやすいペースがあるし、あんまり遅いと眠くなるので、結果的にそうなっちゃったんだろう。まあ、走り屋みたいに運転上手くないけど。

家に着いたのは19時過ぎで、登ってないのに意外に疲れていて、七人の侍を最初の方だけ見て寝てしまった。

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月形温泉 湯里花郷

銀泉台から層雲峡までも結構距離があるので大変だった。林道では一瞬意識が飛びそうになって冷や汗をかいた。あそこで道から飛び出したら死ぬ。

層雲峡に着いたら温泉ガイドで調べると、かんぽの宿が良さそうなので、層雲峡から上川の方へ走ってみた。ところが、ガイドに6 kmくらいと書いてあった場所には、かんぽの宿は見当たらない。お土産店のような建物はあるけれど、温泉が見つからなかった。

さすがに層雲峡まで戻るのは嫌だったので、とりあえず旭川に向かった。途中、愛山上川ICから無料道路を1区間走ってから、国道で旭川に入った。来るときにセルフのENEOSを見つけていたので、そこで給油した。

さすがに旭川はガソリンが安い。札幌で180円/Lで入れたのに、ここでは10円安かった。これからもこっちへ来たら旭川で給油しよう。

旭川からの帰りの国道は、車の流れが悪くて悲惨だった。12号線は走ってられなかったので、適当なところで右折して275号線に向かった。ところが、曲がった場所が悪くて、妹背牛を通って雨竜まで北上してしまった。それでも12号線より流れがいいのはさすが。とはいえ、眠気と疲れが頂点に達して来て、今にも意識が飛びそうだった。

どうせだから今まで行ったことのない温泉に入ってみたかったので、眠りに落ちそうになりながらも月形温泉を目指していた。そんなとき、自分の前の車がふらっと左に寄って歩道の縁石にタイヤを擦った。ドライバーは居眠りしていたらしく、ずいぶん前から右に左にフラフラしていた。それを見て目が覚めた。

ところが、ちょうどその瞬間に月形温泉への道を見逃してしまったらしく、間違って月形を越えてしまったので3 kmくらい戻って、ようやく温泉にたどり着いた。

建物に入って券売機で支払おうとすると、どうやらサービスデイで100円以上安く入れるようだ。苦労して月形温泉まで来た甲斐があった。露天風呂は小さかったけれど、まあ全般的に満足。

19時過ぎに家に着いたけど、夕食に何を作ったかすっかり忘れてしまった。いい加減睡眠不足で記憶が無くなっている。

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08/9/4 赤岳-小泉岳2

赤岳山頂からは岩が転がったほとんど平らな道を歩く。少しして、小泉岳への緩い登りが続く。登り切ったら目の前に白雲岳が現れるのだけど、なんだか雲が広がって来た。せっかくきれいな青空だったのに。

小泉岳からは目と鼻の先の白雲岳
白雲岳も雲に覆われそうだった。

緑岳の方へ一度歩き出してみたものの、進む方向が白くて展望は望めないような気がして来た。睡眠不足でテンションも一気に下がって、小泉岳で引き返すことにした。

帰り道、足下をのそのそと進んでいた毛虫は、何の幼虫なのだろうか。近くにコヒオドシは飛んでいたけれど、こいつがコヒオドシになるのか?「札幌の昆虫」で調べたけど分からなかった。

ちなみに、「札幌の昆虫」の最後の方に幼虫のページがあるけれど、これは苦手な人は悲鳴を上げそうなすごい特集だった。最後の方にあるのはそのせいだろうか?

札幌の昆虫Book札幌の昆虫

著者:木野田 君公
販売元:北海道大学出版会
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赤岳の山頂へ戻ると、さっきよりもたくさんの人が群がっていた。人混みは嫌いなので、あっさり通り過ぎて下山する。東平へ下って行くと、シマリスが登って来た登山客から逃げて来るのが見えた。

駆けるシマリス

東平を歩いているときに、また何かが動く気配を感じたのでそっちを見ると、やっぱりシマリスだった。

登りでは気付かなかったけれど、第四雪渓の紅葉もきれいだ。

第四雪渓

同じ場所でも、ちがう時間で太陽の位置が変わっていると、紅葉の様子もちがって見える。

第三雪渓の横を通るときに立ち止まってガレ場の方に目をやると、シマリスがエサを探して駆け回っているのが見える。よく見ると、エサを頬張って膨らんでいるのが分かる。厳しい冬に備えて今は大忙しなのだろう。

エサで口がいっぱい

シマリスと別れて紅葉の間を帰る。

第三雪渓基底部を通る道

タカネトウウチソウ
タカネトウウチソウ。

稚児車からチングルマになったのが本当かどうか知らないけれど、チングルマの綿毛を見たら、確かに風車に見える。

稚児車

屏風岳

チシマクモマグサ
チシマクモマグサもまだ咲いていた。

登りのときにあっさり通り過ぎた第二花園の岩場も、昼の陽射しを浴びたこけが緑に光ってきれいだった。

第二花園の終わりあたりでは、ホシガラスが花の季節が終わったお花畑でエサを探しているのが見えた。

ホシガラス

ホシガラス

ホシガラス

ホシガラス

ホシガラス

ホシガラスが飛んで行った後、登山道はハイマツの林に入った。歩いていると、足下で再び何か動くのが分かった。暗かったので最初分からなかったけれど、今度もシマリスだった。

第一花園の緩い下りを歩いて降りるときは、朝雲で見えなかった銀泉台も雲がすっかり晴れて見えるようになっていた。紅葉も鮮やかだ。

平日でも盛況の銀泉台

どっちかというと、やっぱり朝陽の方が紅葉がきれいに見えるような気がするのはなぜだろうか。

昼間の第一花園

銀泉台には13時に戻った。出発から6:30は、最近にしては短い。車に戻って荷物を片付けてから、残ったおにぎりをゆっくり食べた。駐車場には車が結構増えていて、30台くらいは停まっていた。

下山したら、とにかく温泉だ。層雲峡温泉を目指して銀泉台を出発した。

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08/9/4 赤岳-小泉岳

天気予報は晴れ。せっかく休みなので、一人でがんばって銀泉台から小泉岳まで登って来た。

その3日後には同じく銀泉台から赤岳まで紅葉狩りに行く予定だったので、下見のつもりで行ってみた。銀泉台には、4年前の夏に黒岳まで縦走したときに一度行ったきりだ。とりあえず、地図を見ただけでかなり遠いということは分かるので、2時過ぎに自宅を出発した。一人で高速道路は使いたくなかったので、下道を走って行くと思いのほか時間がかかる。旭川まで3時間もかかった。旭川からもかなり長い。国道を走って、銀泉台までの林道に入ると、ちょうど道路整備をしていた。ほどなく対向車とすれ違ったときに先へ行かせてくれたので、そこからは快調に走ったけれど、銀泉台に着いたのは6時過ぎだった。

もうすっかり明るくなっていて、登山としてはそれほど早い時間じゃない。平日とはいえ駐車場にも10台ほど車が停まっていた。急いで準備をして、入山届に記入し、なんとか6:30に銀泉台を出発した。

出発したときは、銀泉台のあたりは霧の中だった。ところが、銀泉台から登山口へ向かう車道を歩いていると、少しずつ明るくなって来て、霧の中に色づいた木々の葉がだんだんと浮かび上がって来た。期待で足取りも軽くなる。

ジグを切った車道を少し歩いてから登山口が現れる。銀泉台のところに登山口がないのが不思議だったけれど、夏山ガイドを後で読んだら、登山口まで歩いて来た車道は、「大雪貫通自動車道」の工事跡らしい。赤岳、白雲岳、北海岳、北鎮岳を経由して旭岳温泉へ抜ける観光自動車道として考えられていたそうだ。気違いも甚だしい。自然保護団体などの猛反対で中止されたそうだが、驚くべきことに、この計画はまだ生きているそうだ。かつて公共事業の見直しとして「時のアセス」が評価された道政は、高橋はるみで間違いなく後退している。

登山口からは、さすがに登山道らしい道になる。それでもしっかり整備されていてとても歩きやすい。中高年が多いのもうなずける。ちょっと歩いて後を振り返ると、向かいの屏風岳などの山々が雲海の上に浮かんでいるのが見えるようになった。さらに歩くと、第一花園の紅葉が広がる斜面が雲海の中へ吸い込まれているのが見えた。ここは紅葉の撮影ポイントなのか、中高年カメラマニアのおばちゃんとおじちゃんたちが、三脚をどっしりと構えて占拠していた。キモイのであっさり通り過ぎた。

第一花園
第一花園の紅葉。

雲海越しに見る屏風岳
雲海越しに屏風岳のきれいな山容が見えた。

もうそろそろ朝陽が雲から現れそうだったので少し待っていると、期待通りに朝陽が明るく紅葉の斜面を照らし始めた。やはり陽射しの中の紅葉は輝きが違う。

朝陽をうける第一花園

朝陽が雲を照らすと、空気が暖まって上昇気流ができるのか、雲が一気に山肌を駆け上がって来て、あたりが真っ白になってしまった。立ち止まってあたりの様子をうかがっていると、だんだんと朝陽が再び顔を出して来た。

雲が駆け上がって来る

第一花園をトラバースして行く登山道からは、東大雪の山並みが雲海の上に見渡せた。

紅葉と雲海と

雲に刺さる針葉樹林
銀泉台がようやく雲から出て来た。

平山と屏風岳
左の平らな平山と右の尖った屏風岩はとても対照的だ。

雲海に浮かぶ石狩連峰
南の方を向くと、雲海の上に石狩連峰が浮かんでいるのが見えた。

第二花園を通り過ぎてから後を振り返ると、平山から連なる山並みに北にニセイカウシュッペ山が見えているのが分かった。よく見ると、向こうでも紅葉が進んでいるようだ。

ニセイカウシュッペ山
ニセイカウシュッペ山。

紅葉したナナカマドの灌木帯を抜けると、正面に奥の平の紅葉が見えて来る。

奥の平

奥の平に広がるチングルマの綿毛が朝陽を浴びて輝いていた。

チングルマの綿毛が輝く

チングルマと空の綿毛


雲の形が印象的だった。


奥の平から見下ろす。

奥の平の坂を上り切ると、コマクサ平の広い平地に出る。ハイマツの間に草紅葉が広がっている。よく見るとコマクサの花も辛うじて残っていたけれど、葉は紅葉しているのか枯れているのか、黄色っぽくなっていた。

コマクサ平から振り返る

コマクサ平の道を歩いて行くと、突然現れる神ノ田圃と呼ばれる小さな湿地を通り抜ける。その後は広いコマクサ平を突き抜ける道を、少し尖った東岳を左手に見ながら歩く。右手にも烏帽子岳の先っぽが遠くに見える。

神ノ田圃

東岳
東岳。


青空を流れる雲と烏帽子岳。


東岳はせり上がって来た雲海に度々飲み込まれる。

思えばずっと休憩も取らずにここまで歩いて来て、突然空腹を覚えた。東岳を眺めながら一旦休憩をとることにした。

休憩直後、少し歩くと東岳の横に見えていた第三雪渓の見事な紅葉が目の前に広がる。

第三雪渓

紅葉に見とれながら登っていると、道の脇から突然シマリスが飛び出して来た。じっとカメラを構えて撮っていると、さすがに人懐っこく、全然逃げようとしない。せっかくだからとレンズを交換しているときに離れて行った。

ニセイカウシュッペ山

足下を黒い影が勢いよく通り過ぎて行ったので、青空を見上げてみると、ホシガラスが飛び去って行くところだった。

ホシガラス
ホシガラス。


何の花なのか、紅葉しているようにも見える。

第三雪渓を見下ろす

第三雪渓を登り切ると、東平の緩い登りが続く。

東平から青空を見上げる

東平を見下ろす

東平から第四雪渓の最後の登りを越えると、視界が一気に開けて道の続く先に赤岳の山頂が見えて来る。その奥には北鎮岳と凌雲岳が迫る。赤岳の山頂は実際には標識よりも少し離れているらしいけど。

赤岳山頂奥に北鎮岳と凌雲岳

みんな白雲岳や黒岳へ向けて行ってしまったのか、赤岳山頂は空いていた。岩に登って御鉢平の方の展望を楽しむ。左はすぐ側に白雲岳が見え、そこから少しずつ視線を右に移すと、遠くに後旭岳と旭岳、カルデラの外輪山を経て、北鎮岳、凌雲岳が見える。

御鉢平を囲む山々

白雲岳

白雲岳の裾野
白雲岳の裾野もきれいに紅葉していた。

赤岳山頂でのんびりおにぎりを食べて休憩した。天気が良くて風も気持ちよく、朝早かったものだから昼寝したい気分だった。といっても、まだ10時。わざわざこんなに遠くまで来て、ちょっとだけ歩いて帰るのはもったいないように感じた。そこで、週末に行く白雲岳とは逆に、緑岳の方へ足を伸ばしてみることに決めた。緑岳まで登れば、高原沼を見下ろして、紅葉の様子を確認できるかもしれない。3時間もあれば往復できるだろう。そんなわけで、赤岳山頂を出発して、緑岳へ向けて歩き出した。

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笑う他ない

明日、銀泉台から赤岳へ登って紅葉狩りを楽しむ予定だったのに、案の定、3人そろったためか雨、しかも強雨で中止。雨でゆるんだ林道を走るのは嫌だし、雨の中濡れながら紅葉狩りをするのも嫌だということで、仕方なく温泉ドライブに予定変更。

計画したときは、雨が降るなんて分からなかったはずなのに、どうして3人そろうとこうも雨になるのか。雨女、雨男なんて非科学的なことでも、いつもいつも雨が降っていたら、信じてしまいそう。

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MT & ETC

昨日、車にETC車載器を取り付けてもらった。

すると、エンストしてエンジンをかけ直す度に、警告が鳴ってうるさい。どうりでMT車がなくなってAT車ばかり普及するわけだ。

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愛山渓倶楽部

から帰ったら熱いお湯が疲れを癒すにはいいけれど、愛山渓倶楽部のお湯はそれでもちょっと熱い。露天風呂もないので、そんなにゆっくり入ってもいられず、いつもより早く風呂から上がった。

浴室も狭くて洗い場は少ない。シャワーがないのも今時珍しい。お湯と水は別々なので、自分で調節する必要がある。そんなことは大して問題じゃないけど、露天風呂があったらとは思う。

えすきくんは飲み物を自販機で買おうとしたけど、2割以上高いので買わずに旭川市内へ向かった。有料道路の無料区間を走ってから、旭川市内へ入りガソリンスタンドを探すと、確かに札幌よりも値段が安い。セルフ初心者のえすきくんは少し緊張気味で給油した。確かに、以前、ガソリンが満タンになっても止まらずに、外にジャボジャボ溢れ出したときは自分も慌てた。

給油してから食べるところを探したけど、あまりいいところがなかったので、教育大のそばのそば屋に入った。二人とも1,000円のカツ丼セット。腹は十分に膨れた。20時前なので、ETCの通勤割引を利用するため、旭川鷹栖ICから岩見沢ICまで高速道路を通った。運転を任せておいてなんだけど、やっぱり助手席も眠気を我慢するのは大変だった。

えすき邸に戻って車に荷物を積み替えて別れた。とにかく眠くて仕方がない。家までの道のりが近く感じたのは、途中意識が飛んでいたからだろうか。ついでにえすきくんにガス代と高速料金を払うのも忘れてしまった。やっぱり早朝出発して大雪山系まで行くのは大変だと思った。

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08/8/31 比布岳3

比布岳山頂付近には、トンボに代わってコヒオドシがものすごい数だった。進むごとに足下に留まっていたコヒオドシが舞い上がる。その数の多さに驚きながら進んだ。

コヒオドシ

登りのときには愛別岳の方まで見渡すことができたのに、下山の頃になるともう雲が上がって来ていて、山頂は時々雲に隠れてしまう。

雲が湧き上がる

雲間からのぞく層雲峡
愛別岳とのコルのあたりで、雲間からは層雲峡の柱状節理の独特な光景がちらっと見えた。

安足間岳へは20分程度で戻り、ちょっとピークの端から崖の下をのぞいてから、永山岳まで歩いた。この頃には雲が結構広がって来ていて、陽射しが度々遮られる。永山岳を通り過ぎてから、陽射しが戻った瞬間は、当麻岳の北斜面の紅葉がきれいに見える。

この斜面のガレ場からは、ときおりナキウサギの声が聞こえて来る。とはいえ、さすがに富良野岳のときほど近くないので、とても姿を確認することはできなかった。


草紅葉って、何の草?


チングルマの綿毛もきれい。


どこかにナキウサギがいるはず。


今回よく見かけた。

沢へ下って行く途中、ベンチも置いてある展望のいい場所からは、沼ノ平の様子が見渡せた。

沼ノ平を見下ろす

愛山渓温泉から永山岳への道は短く人も比較的たくさん歩いているようなので、道は結構整備されているんじゃないかと期待していた。ところが、意外にも道は濡れて滑りやすく、えすきくんはまたもや転んでしまった。

というわけで、今回はばか親さんの真似をして懐かしい今日の命名。名付けて後傾えすきくん。シーズンが始まる前に直さなくては。

ネズ公
突然足下に発見したネズミ。

滝の上分岐に到着すると、下山で足がガタガタになっていた。しんどいので休憩をとる。後一息とはいえ、ここからが意外に長かった。

帰りには滝を見ながら帰れるかと思っていたけれど、気持ちの余裕がない。それに、滝の見晴らしはそれほどよくなかった。

村雨ノ滝
村雨ノ滝の右側に登山道があって、近くからも見ることができた。

昇天ノ滝
昇天ノ滝は、遠くから眺めることしかできない。

愛山渓温泉に近づくと、木々の間から少しだけ陽射しが漏れて来るようになった。

キノコ

重く感じる足があまり上がらずに何度かつまずきながらも、なんとか登山口まで歩き通した。登山口へ戻った時刻は16時で、まるまる10時間かかった。今回もなかなかハードな山行だった。それでも、全然期待していなかった紅葉をとても楽しめたので、かなり得した気分だった。沼ノ平も、1週間もすれば、結構紅葉が進むんじゃないかと思った。

何はともあれ、まずは温泉に入りたかった。靴はまだ湿っていたので、足が気持ち悪い。

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08/8/31 比布岳2

当麻乗越からは、沼ノ平のようなグチョグチョした不快な山道ではなく、いよいよ山頂へ近づいて行くという実感が湧いて来る。尾根を歩いて標高が高くなって来ると、下から見上げていた紅葉が目の前に広がる。

標高mくらいまで登ると、大沼、小沼の姿も見えるようになり、全ての沼を見渡せる。紅葉も上から見下ろすようになると、パッチワークがきれいに見える。

湿原を見下ろす

尾根の比較的急な斜面を登り切ると稜線に出て、右手には裾合平が見下ろせるようになる。手前には大塚、小塚の山肌が色づいているのも見える。稜線上は岩場になっており、北側の斜面にずっと続く岩場からはナキウサギの声が聞こえて来る。

稜線から

ナキウサギ鳴く岩場

ナキウサギのいる北側には行けないので、南側を巻いて進む。南側の当麻岳の斜面は赤や黄、緑と色が様々に変化していてきれいだ。

当麻岳の稜線

裾合平にはピウケナイ沢の流れがキラキラと光って見えた。

裾合平

ピウケナイ沢

紅葉を楽しみながら稜線上を少しずつ高度を上げて行く。

目立った花は咲いておらず、咲いているのはイワギキョウくらいだった。

稜線上の岩は、ちょっとしたオブジェに見えた。

当麻岳の山頂の標識が置いてあったけれど、地形図にははっきりと山頂が示されていないし、GPSの地図にも標識の場所が山頂にはなっていなかった。

小塚大塚

偽?当麻岳山頂で、愛別岳を目指していたじーさんとすれ違った。愛別岳はあまりに険しく、単独で行くのは止めて、沼ノ平経由で下山することに決めたらしい。

当麻岳山頂

偽山頂を通り過ぎて岩場が切れると、北側の斜面も見下ろせるようになる。沼ノ平を歩いているときに、沼の水面に映っていたのがこっちの斜面だ。こっちも紅葉が進んでいる。

本来の当麻岳山頂と思われる場所で再び休憩をとった。もう靴が濡れる心配もないので、靴を脱いで乾かした。もう濡れたジャージは乾いている。

ピウケナイ沢
ピウケナイ沢に向かって紅葉が流れて行っているようだ。

休憩してからは、緩い登りが安足間岳まで続く。安足間岳の山頂には、永山岳から何人か登って行くのが見えた。ここまでくると、はっきりした踏み跡があるだけの稜線歩きになる。

安足間岳への道

安足間岳へ近づいて行って驚いたのは、飛んでいるトンボの多さだった。自分たちとは逆向きにすごい量のトンボが次々と移動して行く。一体どこから飛んで来てどこへ飛んで行くのだろうか。

トンボの道

安足間岳まで登って来ると、御鉢平の向こうまで見えるようになる。向かいにはこの間登った北鎮岳も見えるし、御鉢平の向こうにはまだ登ったことがない白雲岳も見える。

御鉢平を望む


えすきくんによると、旭岳の奥にはトムラウシ山が見えているそうだ。でも、後から調べたらオプタテシケ山っぽい。

ニセイカウシュッペ山
安足間岳から比布岳への稜線の奥には、北大雪はニセイカウシュッペ山の姿も見える。

安足間岳から比布岳へ
トンボの通る道を逆に進み、比布岳へと向かう。

愛別岳へはプラス往復2時間程度で行けるものの、滑りやすそうな急斜面で、さすがに今回はスルーした。ちょうどだんだんガスも上がって来たので、今度永山岳経由の最短コースで来たときに天気が良ければ行ってみよう。

愛別岳

12:15にようやく目的の比布岳山頂へ到着した。登山口から数えて6時間強。なかなか長い登りだった。比布岳の山頂はとても広く、ダラッとしている。それでもとりあえず360度展望を楽しめる。

鋸岳と北鎮岳
ちょうどこの間とは逆向きに、鋸岳の向こうに北鎮岳を眺める。

北大雪の山並み
北の方角を見ると、北大雪の山並みが見える。

北方向を振り返ると、愛別岳から安足間岳までの稜線はカルデラの外輪山のように見える。実は火口なのだろうか。


火口?

安足間岳
安足間岳の山頂直下の岩がどんどん崩壊しているように見える。

山頂で靴を乾かしながらくつろいでいると、風が心地よくて昼寝したい気分だった。うとうとしそうになっていると、鋸岳の方から2人登って来た。黒岳から縦走して来たそうで、車1台を愛山渓温泉に置いて、層雲峡からロープウェイで登って来たそうな。帰りは時間の都合で沼ノ平へは行かず、自分たちと同じく永山岳を通って下山すると聞いた。

その2人と入れ替わるように比布岳山頂を後にして、永山岳を経由の下山をはじめた。

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08/8/31 比布岳

ほとんど前日に計画を立てて、勢いで愛山渓温泉まで行って来た。

サンマパーティーで調子に乗ってビールを2缶飲んだら、酔っぱらって昼寝+22〜2時の熟睡。美瑛岳のときよりも眠れた。3時にえすき邸で車チェンジして、コンピニで行動食を買ってから札幌北ICで高速道路に入った。空は曇っていて、とても晴れマークの天気予報とは思えなかった。

比布北ICから無料区間を愛山上川ICまで走っている途中、雲間から陽射しが漏れて来た。どうやら雲は低いようで、標高を上げれば雲海の上に出そうだ。国道を経由して愛山渓温泉までの山道に入った。国道から温泉まではかなり遠い。去年、ニセイカウシュッペ山へ登った帰りにH多さんに連れて来てもらったときは後部座席で眠っていたから、こんなに遠いとは思わなかった。それでもなんとか愛山渓温泉に6時前には着けた。

今回の山行は、紅葉狩りの下見も兼ねて、沼ノ平までのアプローチと景色をチェックして、比布岳まで登るときに紅葉の進み具合を確認し、愛別岳のスロープを眺めて春の予習をして帰る予定だった。そんなわけで、比布岳への最短コースを登らずに、愛山渓温泉-沼ノ平-比布岳-永山岳-愛山渓温泉というルートでぐるっと遠回りした。

登山口は愛山渓温泉の駐車場から少し歩いたところにあり、入山ポストがある。先行は1組で、愛別岳へ向かったようだ。自分たちは6時に出発した。登山道から三十三曲り分岐までは軽快に進んだけれど、そこからは結構な急登でしんどかった。息を切らせながら登っているとき、白川尾根の向こうから朝日が昇って来た。あたりは少しずつ明るくなり、朝日に照らされた木々の葉は、ところどころ色づき始めているのが分かった。空も真っ青でとてもきれいだ。

朝日が射す

夜明け

青空と白樺

急登を終えてなだらかになると、登山道はグチョグチョで、腰の高さを越える笹が登山道に多いかぶさっている。しかも、その笹には前日の雨がたっぷりと残っていて、歩くとズボンがビショビショ。気付いたら登山靴の中が濡れてタプタプしていた。道はとても滑りやすく、えすきくんは転んで手を突いてしまった。ケガはなく汚れただけで済んだのでよかったけど、相当うんざりしているようだった。そんなひどい道でも歩いて行くと、だんだん視界が開けて来て正面に山並みのシルエットが見えて来た。

目指すはあの頂

登山口から1時間ほど歩いて、沼ノ平分岐へ到着した。ここで少し休んでから沼ノ平へ向かう。途中、松仙園への八島分岐を通り過ぎたけど、ロープが張ってあって松仙園へは行けないようだった。木道をしばらく歩くと、いよいよ沼ノ平の五ノ沼が現れた。池塘らしい静かな水面に真っ青な空が映り込んでいた。

北ノ沼

半月湖

半月湖

半月湖

沼ノ平を歩いていると、結構大きな鳥がバサバサと音を立てて逃げて行った。こういうときに望遠レンズを付けてれば、ちょっとは役に立つのに。


何の鳥だろう?

半月湖からちょっと歩くと、六ノ沼が現れる。朝は逆光のため、山肌の色がきれいに映り込まないけれど、もう少し時間が遅ければ、もっときれいなんじゃないだろうか。

六ノ沼

六ノ沼に映る山並み

沼ノ平に別れを告げて、しばらくはジグを切った登りを進んだ。道を右に折れる度に後ろを振り返ると、だんだんと沼の形が分かるようになった。

沼ノ平を見下ろす

旭岳を正面に見ながら当麻乗越へ向けて歩き、ようやく尾根の上に出ると、重なり合った岩のそばが少し広くなっていたので、そこで休憩をとった。岩に登るとちょっとした展望台になっていて、360度ぐるっと見渡すことができた。

当麻乗越と旭岳
これから登って行く尾根の右には旭岳と熊ヶ岳が見える。

間近に迫る旭岳
手前の沼と紅葉の向こうから旭岳と熊ヶ岳が間近に迫って来る。

当麻岳の尾根
これからまず登る当麻岳の左には、永山岳と愛別岳のピークが見える。

神遊びの庭
尾根と反対方向にある大小の沼が集まっているところは、神遊びの庭と呼ばれるらしい。

景色があまりきれいなものだから、ついつい長く休みすぎてしまった。これからは右手に裾合平を見ながら尾根を登って行く。少し登ると丘のような場所に岩が散らばっている場所に到着した。標識も建っていて、どうやらここが当麻乗越のようだった。てっきりさっきの場所が当麻乗越だと思っていたら、こっちにはちゃんと裾合平への分岐がある。

紅葉狩りへ来るなら、ここまで登って引き返せばいいだろうと思っていた。実際、ここから見下ろす湿原の景色は美しい。

目線を少し上に移すと、遠くには十勝連峰が意外に近く見えた。美瑛岳の山頂からは眺めることができなかった十勝岳の山頂も、この日はきれいに見えている。

十勝連峰
十勝連峰。

当麻乗越に到着したのは9:30。出発から3:30かかった。登山道を雨で濡れた笹が覆い、ぬかるみもあり、なかなか大変な登りだった。おかげで登山靴の中はグショグショに濡れていて、中から水がしみ出している。ところが、ショックなことに、えすきくんの高級トレッキングシューズは全然水がしみ込んでないそうだ。やっぱり道具の差は大きい。

尾根を登って稜線歩きになれば、きっと陽射しもあるので乾くことに期待して、まずは当麻岳を目指して出発した。

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当麻乗越までの写真をアップ

とりあえず、日曜日に行った大雪山系の紅葉狩りの写真は、愛山渓温泉から当麻乗越までの分をFlickrにアップ。

【追記】
写真だけは全部アップ完了。天気がいいと、RAW現像で何もしなくても空がきれいに見える。これだけの空の青さは、去年の雨竜沼湿原以来だ。

半月湖

【さらに追記 9/19】
本編は次のエントリー

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紅葉期の交通規制

紅葉狩りに備えて大雪山系の紅葉期に行われる交通規制を調べてみると、銀泉台では9/12から早速始まるようだ。20日から規制が始まる高原温泉より1週間早いところを見ると、やはり赤岳は標高が高い分紅葉が早いということだろうか。

紅葉狩り第1弾として9/7に銀泉台から小泉岳までの山行を企画したものの、天気予報では今週末崩れて傘マークになっている。今のところ参加できそうなのがKさんと、えすきくん、エンサヤさん、H本の3人そろうと雨雲を呼ぶ最悪の面子なので、雨が降っても仕方がないのだろうか。ホントに雨だったらどうしよう。高級登山靴も高級カッパも持ってないので、雨だったらグショグショだ。

来週末の千葉行きは今さら止められないので、前日12日に再び赤岳へ登る予定。他は今のところ週末しか行けそうにないので、帰省して来るやっちくんと合流するのは難しいかもしれない。きっと1週間くらい大雪山系に籠っているのだろう。土日祝日の銀泉台や高原温泉はきっと恐ろしいほどの混雑になるはずだ。紅葉狩り第2弾で高原沼へ行くには自分の都合で21、23日くらいしかないけど、いっそ時期を後にずらした方がいいかもしれない。

ニートは麻薬だ!休みへの禁断症状が出て来た。福田や安倍みたいに無責任に投げ出せない自分が悩ましい。

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木のいいなかま

白金温泉から下って行く道路は、十勝岳温泉へ行く道路よりも真っすぐで走りやすかった。ところが、途中で左折して上富良野へ行くつもりが、道路を見逃して美瑛のすぐ側まで走ってしまった。富良野でお好み焼きを食べようという話をしていたけれど、仕方がないので美瑛で食べることにした。

そんなとき、車の窓からちらっと見えたのが「木のいいなかま」だった。悠らりさんが何回か来たことのある店ということで、注文してから30分待つと言われたけど、富良野に行くのも面倒なのでそのまま店に入った。

店の玄関にアヒルだかガチョウだかがいるのには驚いたけれど、店は人気があるらしく、日曜日の夜だというのに結構たくさん客が来ていた。しかも、自分たちの後、数組が来た後は対応できないということで閉店してしまった。丘の町美瑛恐るべし。

風呂から上がってからハラが減ったと五月蝿いエンサヤさんに、まずかぼちゃがやって来た。写真を撮らせてもらえばよかったのだけど、カボチャをくり抜いた中にいろいろな野菜のシチューが入っていた。サラダも野菜がたくさん。

みんなで頼んだポテトのピザは、自分のを待っている間に食べたけど、生地がイモでできているのか、変わったピザだった。

最後にようやく運ばれて来た自分の野菜カレーは、名前の通り美瑛の野菜がごっそり入っていた。丸ごと入っていた玉ねぎがやわらかくて甘くて美味しい。イモが2個も入っていたので、ボリュームは想像以上にあって、の後で肉を食べたかった気持ちが吹き飛んだ。

野菜カレー
美瑛の旬の野菜を使ったカレー。

たっぷり食べて腹も膨れたので、店を出て札幌まで帰ることにする。ここでもH多さんが気を遣ってノンアルコールビールにしくれたので、この際ずっと運転をお願いすることにした。家に早く着けそうだし。

最初こそ少し手こずっていたけれど、慣れてからは軽快に走って、予想通り早く札幌へ帰ることができた。運転してもらって楽だったけど、助手席で眠たいのを堪えるのは辛かった。やっぱり助手席より後部座席がいいかな。3人ともかなり気持ちよく眠っていた。

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白金温泉

望岳台から2 km以上も下って、ようやく白金温泉に着いた。H多さんが温泉道具を買のにお土産店に寄ったら、すぐそばに白金の森写真館があるというので、そこへのぞきに行った。

きれいな写真がたくさんあって、ナキウサギなど動物の写真もあった。白金の森を滑りたいと思っているので、そんな写真を期待していたけど、残念ながら滑ってる写真はなかった。美瑛岳を滑るのは、アプローチが大変そうだし。

写真館を出たら、とめさんの案内でブルーリバーを見に行った。途中、山の方を振り返ると、山の上から雲がゆっくりと滑り降りて来ているようで、稜線が薄ら見えていた。

雲が滑り降りる

山の写真を撮るのに気を取られていると、みんなが行った方から歓声が聞こえて来た。急いで後を追い、端を歩いて行くと、足下には確かに青い川が流れていた。確かにブルーリバーだった。

ブルーリバー

ブルーリバー

晴れていて陽射しが入っていると、もっときれいだそうだ。山もそうだったけど、やっぱり晴れているのがいい。

車に戻って、ほしの灯家へ温泉に入りに行った。外から見ても手作り感溢れる露天風呂は、内湯の浴室を出ると空気が冷たくて寒かったけれど、お湯の温度はちゃんと暖かいのでしっかり温まれた。洗い場のお湯の勢いが弱いのはちょっと使いづらかったけれど、ペンションの割には立派な湯船だった。

風呂から上がると、H多さんが気を遣ってくれてビールを飲んでいなかった。それをいいことに、後でたっぷりお世話になった。

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桃太郎退治

ミニトマトの収穫期が来たときには、桃太郎はまだ赤くなって来たところだった。気温も低くなって来て、このままちゃんと赤くならずに秋が来てしまうんじゃないかと心配していたけれど、数日経つと、実は大分赤みを帯びて来た。

桃太郎

そして、さらに数日経つと、もう全体が赤くなって、そろそろ食べごろというところで収穫した。

桃太郎

桃太郎とアイコと……

食べてみると、さすが桃太郎。甘くて美味しい。トマトっぽさが少ないけれど、期待していなかっただけにまともに食べれるようになってうれしかった。

今ではミニトマトの収穫は最盛期を過ぎて、残った小さな実が食べられるようになったりならなかったり。桃太郎の実はいくつか生っているけれど、果たしてあといくつ赤くなるだろうか。今のところ、桃太郎は5個ほど収穫した。

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Electronic Toll Collection System

今週末も大雪山系に行きたいけれど、ETC装備のえすきカーは車検で出動できないかもしれないので、それまでに間に合わないとは思いつつも、ETC導入へと動いてみた。

家から近いので度々行っていたオートバックスは、なんと8/31で移転のために閉店。仕方がないので一旦家に帰って調べると、反対側にもオードバックスがあるらしいので、そっちへ行ってみた。

工賃を含めても15,000円程度なので、早速店員に相談してみたところ、なぜか今日に限って半年に一度でETC登録システムのメンテナンスで、一日中登録ができないらしい。そんなわけで、車載器を購入することもできず、とりあえず明日取り付けの予約をして家に帰った。

ところが、明日車を使うのを忘れていたので、慌てて予約を取り消して、後日連絡して再び予約し直すことになる。ウェブでETC専用カードは申し込めたので、カードが日曜日までに郵送されるなら、金曜日あたりに予約して、ギリギリ日曜日に間に合うといいんだけど。さすがに、4割引、5割引となると大きいから。

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サンパ

北大でジンギスカンパーティーをジンパと言うから、サンマパーティーもサンパと言うはずだ。

サンマは根室の知り合いに頼んで朝イチで届くように送ってもらった。Kさんのお母さんが刺身におろしてもって来てくれることになっていた。

12時に開始予定だったけれど、用事で送れて13時前に会場に到着すると、ちょうどサンマが焼き上がったところだった。サンマの刺身はちゃんど自分の分もとっておいてくれたので、新鮮な刺身を食べることができた。

生さんま
生さんま。写真にはあまりきれいに写らなかった。

焼さんま
焼さんま。絶妙の焼加減。

ばか親さんも途中、ちらっと顔を出してくれたけど、すでにサンマはみんなの胃袋の中。サンマはこれからさらに脂がのって、焼サンマがますます美味しくなる。もしかしたら第二回も……。

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バド11

先週のバドは会場がまた三角山小で遠かったので、車に乗って北大でたけちゃんを拾って行った。シートを倒せばママチャリも入るレガシィは便利だ。

5人しか集まらなかったので、結構頻繁に出番が回って来たので意外に疲れた。

懸案だったバックが少し打てるようになって来て、前よりラリーが続くようになった。継続は力だ。

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08/8/24 美瑛岳

えすきくんにエンサヤさん、やっちくんから紹介された悠らりさんに、O別れ会で急遽参加が決まったH多さんも加わって、メンバーは総勢5人の賑やかな登山になった。

メンバーが5人でH多さんは前日飲み会なので、今回はH本カーで出かけた。えすきくんを拾った後、少し待ち合わせの時間に遅れてコンビニに到着すると、エンサヤさんがちょっと前に来たところだった。ここでH多さんも待っているはずだったけどいないようなので、車でH多さんの家まで行ってみると、部屋の電気がついていない。電話しても出ない。ピンポンダッシュしに車を出ようとしたとき、部屋に明かりがついた。目覚ましの時間を間違って睡眠中だったそうだ。この間に、待ち合わせ時間を5分過ぎて悠らりさんから電話があり、トラブルについて伝えていたけれど、今度は悠らりさんとの待ち合わせ場所が見つからずにさらに遅れて、札幌を出発したのは4:30だった。

十勝岳温泉を経由して、白銀荘の前を通り抜けて、望岳台に着いたのは大体7時過ぎ。十勝連峰の山並みはしっかりと見えて、表大雪は旭岳や比布岳まで見えていた。空は曇っているけれど、それなりに展望は期待できそうだった。

望岳台の駐車場の上に入山ポストがあるので入山届に記入して、広い砂利道みたいなところを登って行った。正面には十勝岳、右手には富良野岳、左手には美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ山、そしてその奥には旭岳まで見える。

富良野岳
富良野岳。

旭岳
旭岳。

望岳台から十勝岳を見上げる
十勝岳。

もう8時近くになるというのに、なぜか北の空は薄らと赤く焼けていた。その手前には白金模範牧場の広い牧草地が見下ろせた。

白金模範牧場
白金模範牧場。

十勝連峰北部の山並み
右から、美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ山。

エンサヤさんに訊かれて初めて、南の雲の上に芦別岳の山頂付近が出ているのに気付いた。この前登って結構辛い思いをしたばかりなので、眺めているとちょっと感慨深いものがある。

雲から頭を突き出す芦別岳
雲から頭を突き出す芦別岳。

大小の石が転がる登山道の脇には、エゾオヤマリンドウの青い花がたくさん咲いていた。駐車場のすぐ側からずっと続いている。リンドウに紛れて、シラタマノキの白い実も成っていた。その脇を動く影は、何かの鳥だった。ツグミだろうか?

エゾオヤマリンドウ
エゾオヤマリンドウ。

シラタマノキの実
シラタマノキの実。


何の鳥?ツグミ?

再び南の方へ目をやると、以前滑ったことがある前富良野岳の姿があった。

前富良野岳
前富良野岳。

かなりゆっくり歩いたので、十勝岳と美瑛岳に分かれる雲ノ平分岐には8:40、1時間ほどかかって着いた。分岐の側には、十勝岳スキー場のリフトの残骸と見られる滑車やら何やらが転がっていた。確か、十勝岳が噴火した後の春に一度滑ったことがある。

十勝岳スキー場の残骸
十勝岳スキー場の残骸。

エゾオヤマリンドウ
エゾオヤマリンドウ。

ここで休憩をとりたいところだったけれど、風が強いので軽く休んだだけでそのまま登り続けた。小さな流れのある沢を渡り、標高を少しずつ上げて行く。後ろを振り返ると、前十勝岳を滑ったときに登ったカワバラ尾根が見えた。おやじがゲロっていたのを思い出す。

カワバラ尾根
カワバラ尾根。

遠くを眺めると、折り重なる山並みの向こうはまだ薄らと焼けているように見えた。

薄ら焼けたまま
山の向こうは薄ら焼けたまま。

雲ノ平のハイマツ帯をのびる長いトラバースの途中、少し開けたところでハイマツで風を避けて休憩をとった。頭上の雲が、山陰からの風で吹き流されているように見えた。

下界の方を見下ろすと、白金温泉の建物が見える。岡田弘博士の講演で何度も見た写真と同じだ。

白金温泉
白金温泉。

ハイマツの根元や岩場には赤い小さな実がなっていた。おそらくコケモモの実だろう。

コケモモの実
コケモモの実。

雲ノ平の長いトラバースの登りが終わるころには、美瑛岳と美瑛富士の間から雲が流れ落ちて来ていた。この先の天気が心配になる。

山向こうから雲が流れる

イワギキョウ
ポンピ沢へ向けての下りの道端には、イワギキョウがたくさん咲いていた。

ゴゼンタチバナの実
たぶんゴゼンタチバナの実だろう。

秋の気配
足下にはキノコも生えていて、秋の気配を感じさせる。

爆裂火口を見ながらトラバース
美瑛岳の爆裂火口と山頂をながめながら沢へ下る。

しばらくだらだらとポンピ沢を左手に眺めながら下って行くと、突然目の前に大きな裂け目が現れた。水の流れに浸食されてできたと思われる裂け目は、登山道のところでも数メートルはあった。これからもさらに深くなるんだろうか。

巨大な裂け目

裂け目を越えてからまたしばらく歩くと、水の流れる音が聞こえて来た。10時にポンピ沢に到着。ここで再び小休止。

ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ。

ポンピ沢からは、尾根の上までの急登だった。ここまでで一番の登り。かなりの標高差なので、途中で休み休み登った。だんだん標高が高くなって来ると、遠くの山並みがまた見えてきた。よく見ると、遠くは暑寒連峰まで見えているようだ。気付けば十勝岳のピークも見えるようになっていた。

美瑛の丘の奥に暑寒連峰
中央のなだらかなのが暑寒連峰で、左の尖ったのが春に登った黄金山っぽい。

美瑛岳西尾根からの十勝岳
西尾根から見た十勝岳。

イワギキョウ
イワギキョウ。

11時に美瑛富士コルとの分岐に到着。美瑛岳の山頂はまだ雲に隠れてはいない。少しだけ休んでまた登ると、尾根上のハイマツ帯で、また知らない鳥がいた。何だろう?


鳥。

さらに登ったところで、だんだんとまわりが白っぽくなって来て、雲が降りて来たようだった。

雲が降りて来る

グラウンド火口越しの富良野岳
ほんの束の間、一度雲に隠れた富良野岳が再び顔を出した。

山頂まであともう少しというところまで登ると、爆裂火口を見下ろすことができる。でかい。

山頂直下の爆裂火口

爆裂火口

十勝岳山頂は雲の中
残念ながら、十勝岳の山頂はもう雲に隠れてしまっていた。

休んでいるうちに、パラパラと雨が降って来たようだ。そして、12時過ぎ、美瑛岳の山頂に着くころにはあたりは真っ白。

雲の中の登頂記念写真
真っ白。展望ゼロ。

山頂付近は強風でかなり寒かった。岩陰に隠れてとりあえず空腹を満たす。さすがに寒いので、身体が冷えてしまう前に下山をはじめた。ちょっと下ると雲は晴れて来て少し視界がよくなったけれど、明らかに登って来たときよりも天気は悪化している。天気がさらに悪くなる前に帰りたいので、サクサク降りて行った。

オオバタケシマランの実
尾根からポンピ沢に下る途中に見つけたオオバタケシマラン。

エゾオヤマリンドウ
望岳台付近よりも、ポンピ沢の側の方がリンドウが盛りだった。

13:40ことポンピ沢に戻ったときには、尾根からの長い下りでヘロヘロに疲れたのか、みんな無言で休んでいた。あとはだらだらとした登り返しを続ける。

イワギキョウ

コケモモの実
コケモモの実?

3人はトイレに早く行きたかったので、2人を置いてさっさと下山してトイレに直行した。登山口には15時過ぎに到着したので、だいたい7時間半かかった。みんな結構疲れていたけど、白金温泉のそばでブルーリバーというきれいな川が見れると悠らりさんに教えてもらったので、まず温泉に入る前にそこへ行くことになった。

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