SSS
千葉に行ったときに、ラリージャパンの観戦を勧められた。去年までは十勝地方でやっていたけれど、今年から札幌に移って来た。理由の一つには、環境破壊の問題もあったのだろう。北海道ではたとえ植林された場所であっても、野生動物がウヨウヨいる。国立公園の外だからといって、簡単に線引きをして野生動物に影響ないとは言えない土地だ。良心的な一般ドライバーが林道を普通に走っている分には、リスがひょっこり飛び出して来ても、車を停めて逃げ去るのを待つだろう。けれども、ラリーで1秒を争う闘いをしているドライバーが、リスなんかに構っているはずがない。苦しまずに即死させるのが精一杯だろう。そんなわけもあって、北海道で、しかも、林道を使ってラリーを行うのはもともと反対だ。
環境以上に一番大きな理由は経済的な問題で、十勝で採算が取れないのは宿泊や交通の便が悪いことが大きな原因となっていたそうだ。その問題を解決するために、今年は札幌の近くで開催されることになった。けれども、実際にはラリー自体の盛り上がりに欠け、どうやら期待はずれらしい。しかも、下手をすると日ハムの日本シリーズで会場の奪い合いになる可能性もあるとか。ヨーロッパでは人気のラリーも、北海道ではそうでもないようだ。しかも、コースの一つの恵庭林道は、支笏洞爺国立公園のすぐそばだ。国立公園を抜ける国道453号線は交通事故が多くても、国立公園を通っているという理由で、事故に注意する標識も立てられないような場所だ。にもかかわらず、すぐそばでラリーが行われることになったようだ。
そんないろいろ問題のあるラリージャパンなわけだけど、せっかくすぐそばで開催されるので、今年くらいは見てみたいと思っていた。そんなとき、ラリージャパンにボランティアとして参加している人から勧められた。しかも、来年は開催されないらしい。そこで、まずはラリーがどんなものか見てみることにした。
とりあえずは楽しむことを目的にして、何を観るのが面白いか訊いてみると、札幌ドームで行われるスーパーSS(Super Special Stage; SSS)がラリー初心者にはいいんじゃないかという。というわけで、SSSを観に行くことに決めた。
以前、山に行ったときにH多さんがちらっとラリージャパンの話をしていたので今回誘ってみた。すると都合がつくらしいので、10/31に一緒に行ってもらうことになった。札幌ドームもラリーも初めてなのでとても心強い。自然環境への影響は林道SSを見た方が良さそうだとは思いつつも、今回はパス。むしろ完全に遊びで、面白くて無料で見られるラリーステージ後のサービスパークを1日に余裕があったら観に行こうと思う。どうせこの頃には、紅葉もそろそろ終わっていることだろうし。そして、それから1ヶ月もたたずにスキーシーズンが始まる。
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