豊平峡
土曜日のニセコとは打って変わって、日曜日は朝から青空が広がっていた。月曜日に山へ行く予定だったし、車も使えないので、日曜日はゆっくりしようと思っていた。けれど、窓から空を眺めていると、じっとしているのがもったいなく思えて来た。
そこで、急いで荷物を準備して、自転車で出かけた。石山の辺りまで行って、紅葉を観て来ようと思った。途中、何となく天神山へ寄ってみた。手前の木々が邪魔で展望はいまいちだけど、藻岩山の紅葉もぼんやりと見えた。
天神山をぶらぶらした後、再び自転車にまたがって、豊平川の方へ下って行った。すると、藻岩山に近づいたせいか、陽射しの角度のせいか、天神山から眺めていたときよりも紅葉が少し鮮やかに見えるような気がした。
ミュンヘン大橋から豊平川沿いのサイクリングロードを走って行ったけれど、車道は渋滞していた。その後、五輪大橋を渡って国道230号線の歩道へ出ても、国道は渋滞していた。渋滞はそれからどこまでも続く。天神山から1時間くらい経って、当初目標にしていた石山まで来ても、渋滞していた。渋滞でなかなか前に進まない車を尻目に自転車でスイスイと進んで行く優越感が気持ちよくて、石山で帰るのがもったいない気がして来た。そんなわけで、せっかくだから豊平峡まで紅葉を観に行くことにした。
ところが、石山からが辛かった。ここまでもずっと向かい風だったけれど、大きなアップダウンを経て、平均的に緩やかな登りが続く。途中、コンビニに寄ってから藤野までさらに30分。渋滞の車よりは速く進んでいるけれど、車とちがって体力はどんどん消耗する。そして、小金湯までさらに30分。車道はここから1車線に減少して、車の流れが少しよくなる。一方、自転車は今まで通り向かい風との格闘が続く。ここまで来ると、帰るに帰れない。
今度は車に次々と追い越されながら、なんとか定山渓までたどり着いた。ここまで2時間半。当然、豊平峡は定山渓からさらに奥へ進まなきゃいけない。国道から左に折れて、豊平峡温泉の前を通り過ぎた。ここから豊平峡まではバスが出ているようだ。歩いて登る人もいる。それもそのはず、車はここらへんから渋滞が始まり、豊平峡の駐車場までずっと続いていた。
けれども、こっちも優越感に浸る余裕はもう無い。核心とも言うべき登りがずっと続く。自転車から降りて歩くのと同じくらいの速さで、足がつりそうになるのを堪えて登って行った。途中、通り過ぎた札幌岳登山口の駐車場は車で溢れていた。そして、ようやく駐車場へ到着。3時間かかってやっと駐車場まで着いた。ひとまず腹ごしらえ。
豊平峡はさらに奥で、自転車はこの先へは乗り入れできない。かといって、電気バスに乗るのもバカらしいので、歩いて登った。長い冷水トンネルを10分くらい歩いたのは精神的にまいったけど、トンネルを出て道の両脇に滝と渓谷の景色が広がると、少しは気が晴れた。といっても、悲しいことに空は曇って来てしまったので、紅葉に鮮やかさはない。
冷たい風が吹きすさぶ豊平峡トンネルを通り抜けると、ようやく豊平峡ダムにたどり着く。トンネルから出ても、やっぱり陽射しはないので紅葉は残念な結果。
豊平峡は林野庁の自画自賛「水源の森100選」に入っているそうだ。
陽射しが戻って来ないし寒いしで、豊平峡からはさっさと帰った。帰りは行きに比べるとさすがに楽だった。基本的には下りで追風。とはいえ、途中、アップダウンもある。登りのときには足がつりそうになった。下りは下りで風が冷たいので寒い。途中、コンビニでホットの紅茶を買って温まる。夕方になっても国道は渋滞が続いていたのには驚いた。ついでなので、コーチャンフォーで注文していた本とPOWDERSKIとFALL LINEを買って帰った。
POWDERSKI2009 (ブルーガイド・グラフィック)
販売元:実業之日本社 |
Fall Line 2009―Skier&Snowboarder’s Magazine (2009) (双葉社スーパームック)
販売元:双葉社 |
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