1本で何でも
喉の痛みも消えて風邪もほとんど治ったので、カメラを持って少し出かけてきた。最近、H多さんにデジイチの講釈を偉そうにたれていたのだけど、だんだん自信がなくなってきたというのも、デジイチの購入を検討しているH多さんに、最初に高倍率ズームを薦めてみたものの、その画質が心配になったからだ。
自分が使っている高倍率ズームはTamronのAF18-200mm。200mmの開放F値が6.3と暗く、18mmの樽型の歪曲収差も評判が良くない。けれども、画質はともかく1本のレンズでいろんな場面で撮影できるのは、最初の1本としてはいいと思って薦めた。高倍率ズームに不満が出たときに、次の1本を選べばいいんじゃないかと思っていた。
そもそも画質と言うけれど、実はちゃんと比較したことはなく、今までは写真をパッと見た感じで判断していただけだった。そんなわけで、三脚こそ使わなかったけれど、大体同じような条件で撮影して比較してみた。すると、歪曲収差はどうにも目立つけど、70mmでの写りは、自分の腕なのかカメラの設定なのか、EF 70-200mm F4L USMとほとんど見分けがつかない。ついでに持って行ったE-420でも撮影してみたけど、ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6の42mmの方が、Tamronの70mmよりパッとしなかった。200mmになると、明らかに解像度が低いのが分かるんだけど。
やっぱり高倍率ズームは無理矢理作ったレンズなのか、両端ではそれだけボロが出るのだろう。でも、特徴を知っていれば撮り方もあるのだろうし、そもそもコンデジに比べたらきれいに写る。とはいえ、レンズキットのレンズに比べると高倍率ズームの方が高価だ。でも、Nikonの高倍率ズームは人気高いそうだし、Canonも最近出したみたいだし、純正ならいいのかな。EOS 50Dには高倍率ズームのレンズキットがあって驚いた。手ぶれ補正といい高倍率ズームといい、裾野が広がった分だけコストが下がるのはありがたい。
レンズのことを書いていて、ふと思ったけれど、1本で何でもというスタイルは、スキーと一緒じゃないだろうか。1本でコブ、整地、飛びにパウダーと。きっと、何かを楽しむというのは、そういうことなんだろう。滑りを楽しむように、撮影も楽しもう。まあ、スキーは2本だけどね。
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コメント
参考までに自分の2006年9月以前の写真はTamron AF ASPHERICAL XR LD 28-300mm f3.5-6.3 MACRO で大体撮ってます(フィルムをスキャン)。
去年の秋雲取山は同じくタムロンです(デジ一)。
http://www.flickr.com/photos/yattiworld/sets/72157608384696571/
最近のタムロン高倍率ズームがどうなっているか良く知りませんが自分の持っているやつはシャープさに欠けます。色もくすみがちです。
質を求めるならやめたほうが良いと思います。
あとフィルムにあたる画像素子がちっちゃいのでレンズの中心部の良いところを切り取れて安かろう悪かろうなレンズでも思いのほか良く写ってしまうことが結構あるみたいです。
投稿: やっち | 2009年4月18日 (土) 01時16分
>やっちくん
高倍率ズームの画質は
純正>Sigma>Tamronなのかな。
高倍率ズームは持っていると便利だけどね。
質を求めず便利さを求めるときだけ使うようにしようかな。
18-200はデジタルに合わせて光学系を改良したかもしれないけど
イメージサークルを小さくしたらしいので
28-300のようなデジタルのご利益はなさそう。
投稿: H本 | 2009年4月23日 (木) 14時01分