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雪焼けはいいことだ

この間おでん一平の大将に、「運動している証拠だ」と雪焼けを褒められた。十勝岳での雪焼けがひどくて、鼻の周りを中心に顔の皮が剥けてボロボロだったけど、雪焼けも悪くないもんだ。肌には悪いけど。

そんな一平へ行ったのも、前に行ってからもう半年以上経ってしまった。混んでいて入れないと困るので、18時前に着いてみると、なんと店へは一番乗りだった。景気が悪いことや年度始めの移動の時期で、お客が少ないらしい。

今回は今が旬の山菜のおでんをいただいた。うど、あずき菜、ハマボウフウ。普段は苦手なうども、おでんで美味しく食べれた。ハマボウフウはうどと同じセリ科で、うどよりも癖は強かったけれど、歯ごたえがシャキシャキしていてとても美味しい。あずき菜は見たのも食べたのも初めてだった。見た目にはギョウジャニンニクに似てるけど、味は癖がなくあっさりと甘くて美味しい。ちなみに、あずき菜というのは通称で、後で調べると正式な名前はユキザサと言うようだ。

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もちろん、山菜の他にもおでんを食べた。久しぶりに食べたたちかまは絶品。たちかまを作っている方がもう高齢ということで、いつまでもこの味を楽しめるわけではないそうで残念。たちかまを食べたせいか、うっかりはんぺんを食べ損ねた。だいこんとえのきだけはしっかり食べたのだけど。

お酒はビールの後で、札幌では一平でしか飲めないという黒松白鹿という長野のお酒をぬる燗でいただく。この酒を飲んで二日酔いにはならないと大将が言うだけあって、確かに美味しい酒だった。やっぱり焼酎よりは日本酒が自分には合うようだ。

日本酒を飲んでいると、刺身が食べたくなったので、今日もとっておきのを出してもらってみんなで頂く。ホタテ以外は刺身で食べたのが初めてだった。白身魚の王様と呼ばれるというクエ、あるいはアラに、釣りキン。キンキの煮付けは食べたことがあるけど、刺身は初めてだ。お酒と一緒に食べるとなんとも美味しくたまらない。

大将が子どもの頃から札幌のこの辺りへ住んでいたということで、みんなは昔話に花が咲いていた。先代がおでんの店を出す前は、医大の食堂で働いていたそうだ。もちろん、一人だけ当時の思い出話には着いて行けなかったけれど。

札幌へ来たら一平で食べるのが楽しみになったようで、すっかり満足して別れた。自分が紹介したお店を気に入ってくれるのはうれしい。ついでにご馳走になれるのでもっとうれしい。接待してもらえる人には、ぜひ一度行ってもらいたい店だ。もちろん、接待してくれるならいつでもご案内しますよ。

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