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コムケ国際キャンプ場

「コムケ湖臭いキャンプ場」ではなく、「コムケ国際キャンプ場」だ。変換ミスにウケた。

温泉から1時間弱走って、17時くらいにようやくキャンプ場に到着した。管理棟にもう人はいない。暗くなる前に食べ始めたいので、小雨の中、場所を決めて急いで準備した。

まずは、食事の準備をするためにもタープを建てる。タープというものを自分で建てたことも触ったこともないので、みんなの様子をうかがいながら、指示に従って作業を手伝った。プラスチック製の太いペグを付属のハンマーで地面に打ち込むのは難しい。夏山でテント泊したこともないので、そのときは方法を考えねば。

5人で協力すると、初めてのタープも以外とあっさり建てることができた。思いのほか立派なタープで、底があったら寝れそうだ。この中でエンサヤさんがバーベキューコンロに火を熾し、悠らりさんが炊事場で野菜などを切って準備してくれる。残りの3人でテントを建てることになった。

テントをバッグから取り出して広げると、宣伝通り超BIGだった。山用テントをドラえもんの道具で巨大化して、色をキモくしたような感じだ。まずは、ポールをテントに通すので、折り畳まれていたポールを延ばして、手分けしてテントに通して行った。対角のポールが済むと、今度は補強のポールを横から差し込む。入口側のポールを通し終えて、反対側のポールを通そうとすると、何かおかしい……。

なんと、ポールを通すためにあるはずの部品が付いていない!テントの生地には、その部品を付ける場所に印のようなものが薄らと残っている。付け忘れたとしか思えない。当然、テントとポールが密着しないので、ブラブラと安定しない。不安は残るけれど、とりあえず、テントをブルーシートの上に建てることはできた。けれども、山用テントに付いているような、テントの高さの真ん中位から紐でテントを引っ張って地面に固定するようなものがない。風が強いとダメなんじゃないかと思った。付属のペグは相当頼りない。

とどめを刺すように、テントの窓の作りがあまりにショボかった。ネットの上には雨戸の役割をする蓋のようなものが付いていたけれど、見た目には餃子の皮かエプロンの裾のようで、先に小さなマジックテープ一つだけで固定するようになっている。当然、隙間から風は入るので、風が強ければ捲れてしまう。実質初キャンプの時分にも、このテントは雨の中で使えるような代物じゃないように感じた。気休めにしかならないかもしれないけれど、ガムテープで補強した。

テント設営が終わってタープへ行くと、エンサヤさんが手際よく火を熾してくれていて、すぐに焼肉ができそうだった。悠らりさんの準備が終わるとすぐに、焼肉が始まった。雨の中でも焼肉ができるのはタープのおかげ。タープがこんなに便利なものだとは知らなかった。

焼肉の途中、思わぬ誕生ケーキのプレゼントはとてもうれしかった。ロウソクはないし、炭の火を吹き消すわけにはいかないので、写真を撮ってもらった。前日にH多さんとエンサヤさん、悠らりさんが作ってくれたそうだ。H多さん的には作業手順でいただけない点があったようだけど、むしろそれがよかったのか、シフォンケーキはしっとりとしていて絶妙の歯触りだった。抹茶味ははっきりとは分からなかったけど、ほのかな甘みと苦さがこれまた絶妙。エンサヤさんたちじゃないけど、一人で全部食べられそうだった。

大量の肉に魚、野菜を次々と食べているうちに、雨足も強くなって来た。時おり吹き付ける強い風で、タープの外張りが翻る。みんなテントが心配だ。偵察に行くと、テントの中は窓から入った雨水で濡れていた。応急処置を施しながら、焼肉を続けた。何度目かにトイレに行くと、テントが面白いことになっていた。

チョウチンアンコウ型テント

留め具のない方のポールが、ぶらぶらと虚しく宙を揺れていた。H多さんには、チョウチンアンコウがタープを狙っているように見えたそうだ。

焼肉も終盤になると、どこでどうやって寝るかの検討会が始まった。テントにそのまま寝ても、濡れてしまう可能性が高い。車の中に寝ようという意見もあったけど、結露とスペースの問題があって難しい。タープに寝るのは、雨をしのぐ点では有効だけど、風が吹き込むので案外濡れるかもしれないし、寒いように思う。検討した結果、思い切ってテントをタープの中に入れようということに決まった。

まず、焼肉を終えてタープの中を片付けた。続いて、テントを移動する。幸い、このとき雨は小降りになっていたので、急いで作業を進めた。タープのペグが抜けづらかったり、サイズ的にテントの入口がタープからはみ出したりと、いくつか問題があったけれど、一つ一つクリアして無事にまともなテントが建てられた。

振り返ってみて、5人のメンバーが特に打ち合わせもなく、その場その場の状況から適切に判断して手際よくテントを建てられたことには驚いた。これはやっぱり一緒に山へ登ったり滑ったりした仲間だからできることだろうか。置いてけぼりを食って、幸か不幸か今シーズン一番の危機に遭遇せずに済んだけど。タープの中に入ったテントは、予想外に快適だった。

その中で、エンサヤさんが待ちかねたトランプ大会がいよいよ開幕。といっても、ひたすら大富豪なんだけど。酒を飲んでトランプをすると面白いほどテンションが高くなるえすきくんに感心しながら、自分はほろ酔いでカードを切った。大貧民が大富豪からの質問に答えるという罰ゲームが設定されてしまって盛り上がったけれど、内容を書くとココロちゃんが怒ってアカウントを削除してしまうかもしれないので、ぶちぎれに倣って非公開。

前日の夜、キャンプが楽しみで全然寝れなかった悠らりさんが、2時すぎにダウンしてしまったので、みんなも合わせて寝ることになった。こんなに遅くまで起きていて、朝イチでシバザクラを見に行けるだろうかという不安があったけど、考えないことにして横になった。

目が覚めると薄明るかった。トイレに起きると、辺りは霧がかかっていて真っ白だった。何となく口の中が気持ち悪かったので、ゆっくりぼーっと歯磨きをした。鳥の鳴き声だけが響く。雨はほとんど止んでいて、風だけが強いままだった。テントに戻って時計を見ると、まだ4時。晴れていれば朝日を見ていた時間だ。残念ながら朝日は見当たらないので、二度寝した。

再び尿意で目が覚める。まだ6時だ。トイレに行くと、カラスが炊事場のゴミを漁っていたので追い払った。霧は晴れて小雨が降っている。どうやら、2日目も雨のようだ。三度寝にテントへ戻った。

また尿意で目覚める。酒を飲むといつものことだけど、じじいになった気分だ。時計を見ると8時。出発予定時刻だった。トイレへ行くとき、さすがにみんなも起き出した。シュラフやマットを片付けて、テントもたたみ、朝食の準備に取りかかる。

朝食はえすきくんが持って来てくれたカセットコンロで調理する。ニセコで忘れてしまって迷惑をかけた釜飯の素が、今朝のごはんだ。えすきくんの赤くてかわいい鍋でご飯を炊く。普段鍋でご飯を炊かないので、いまいち勝手が分からないけど、適当に時間を計って蒸らした。コンロが空いたので、今度はじゃがいものみそ汁作り。コムケ湖の朝はまだ寒かったので、温かいご飯とみそ汁がよかった。

朝食後の後片付けとテント撤収も手際がよかった。キャンプマスターのエンサヤさんの指示で、テントもタープもきれいに仕舞うことができた。抜けづらかったペグも道具を使って何とか回収。いくつか壊れてしまったけど。一応、テントも使い捨てにはせず、持ち帰ることになった。チャイナクオリティには心底驚かされた。「安かろう悪かろう」をこんなに強く実感したのは初めてかもしれない。とはいえ、実質初めてのキャンプがいろいろ試練もあったけれど、無事楽しくできたのでよかった。今度はぜひ晴れた日にキャンプがしたいね、エンサヤさん。

出発はすっかり遅れて10時をすぎたけど、コムケ湖を少し眺めたあと、シバザクラを求めて滝上へ向った。


コムケ湖には人気もなく、野鳥の姿も自分には見つけられなかった。

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