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09/6/1 御大師山

ゆにガーデンを出た後、新しくなった栗山高校を見たり、栗山の町並みを見ながら、栗山公園までやって来た。そばには御大師山がある。頂上には展望台があるそうなので、登ってみることになった。

その前に、ふれあいプラザへ寄ってみた。薄暗い建物の中には、水槽の中で魚が泳いでいたり、いくつか生き物が展示してあった。パネルの展示もあって、環境教育のための施設らしい。ナナフシも飼育されていた。

職員の人が机に座って真剣に皿から皿へ小さな物を移しているので、ちょっと声をかけて聞いてみると、ナナフシのうんこから卵を取り出しているそうだ。自分にはどっちもうんこに見えてしまったけれど、その人が「ナナフシは草しか食べないのでうんこはいい香りがする」と言って、うんこの皿を目の前に差し出した。なんたって「うんこ」なので一瞬ためらったけど、思い切って匂いを嗅ぐと、お茶のようなとてもいい香りがした。どこだか忘れたけど、現地では実際にお茶にして飲むこともあるそうな。

ふれあいプラザを出て栗山公園へ行くと、藤棚がきれいだった。

藤棚と御大師山

藤

八十八ヶ所と交差しながら探検コースか何かを迷いながらも歩いて登って行くと、なんだか登りが急になった。藻岩山よりも山っぽい。というわけで、散歩から夏山登山に昇格。

ウスバシロチョウ
オオムラサキがいればと思ったけど、山で会うことはできなかった。


同じ道を下りたくない。

栗山スキー場からの眺め
上まで登ると視界が開けて、栗山スキー場に出る。

舗装された遊歩道を歩いて行くと、大きな展望台が見えて来た。公園で見た案内の通りで、残念ながら閉鎖中だった。大きな展望台を作っただけあって、展望台へ登らなければ展望は全くない。

閉鎖中の展望台

遊歩道をそのまま下って行くと、ファーブルの森観察飼育舎へ着いた。ここではオオムラサキが飼育されているらしい。外からは網のそばに大きな黒いチョウがとまっているのが見えた。でも、オオムラサキっぽくない。中へ入ってみると、そのチョウはアゲハでオオムラサキではないと飼育員の人が教えてくれた。御大師山で見た白いチョウは、ウスバシロチョウというらしい。原始的なチョウらしい。本によると、氷河期に大陸から渡って来たと考えられているそうだ。

木の下にいると幼虫のうんこが降って来ると言われて気をよく見ると、葉っぱのあちこちに幼虫がたくさんくっ付いていた。すごい数だ。実は、これがオオムラサキの幼虫だった。

オオムラサキの幼虫
色はちがうけど、ディズニーのキャラクターに見えない?

これだけたくさんの幼虫がいると、施設内の木だけではエサが足りなくて、外へ放すらしい。外でも繁殖しているのか聞いてみると、実はオオムラサキが栗山で発見されたから施設ができただけで、自然に繁殖しているわけではないという。もしかしたら昔は野生のオオムラサキもいたのかもしれないけれど、残念ながら今は飼育されたものだけのようだ。

御大師山
標高は100 mちょっとのお散歩登山。

オオムラサキマンホール
町のシンボルだけど。

さすがに、お腹も減ったので、いよいよ赤字丼を食べに長沼のいわきへ向った。場所が分かりづらくて少し迷ったけれど、ついに店を見つけた。

いわき
エンサヤさんがリベンジ目指して殴り込みをかける。

3人とも赤字丼を注文した。メニューの写真と同じ物が出て来た。見た目には行けそうだ。でも、エビ天3本食べたところでもう十分だった。4本目は苦しい。すでに油オーバー。付け合わせの小鉢はマリネだったけれど、それまで揚げ物だったので辛かった。なんとか5本すべて食べたけど、これは激しい運動の後しか受け付けない食い物だと思った。向かいでH多さんは早々と平らげてケロッとしている。一方、エンサヤさんは最後の1本に苦戦中。エビ天のダイエット作戦。エビからできるだけ衣を外す作戦に出た。反則ギリギリ?だったけど、本人的には完食。とりあえず、リベンジ達成おめでとう。ぜひ、油大好きの悠らりさんに挑戦してもらいたいと思った。

帰る途中、長沼の珈琲考房へ寄ることにしたけど、ちょっと迷ったついでに馬追の名水を飲んだ。湧き水で取水制限しているのを見たのは初めてだ。

珈琲考房の店内へ入るなりタバコの匂いが気になったけど、二階へ上がって豆を買った。丘の上にあるので、窓からの景色、特に、夕焼けがきれいに見えそうだ。喫煙席が1階なのに対して、2階が禁煙席になっている。きれいな景色を見たければタバコを吸うなというのは、タバコを吸う客が多い状況で苦肉の策なのだろう。実際、2階に客は一人もいないのに、1階にたくさん客がいた。

車に乗って走り出した途端に雨が降り出した。珍しくいいタイミングで天気に恵まれた。観光しているときは陽射しが出ていて暑いくらいだったから。

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