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世界のフェアトレード市場の展開と日本

先日に続き、フェアトレードフェスタの会場でも長坂先生が講演するようなので聴いてみた。土、日2日に分けて行われる講演「日本のフェアトレード市場の現状とこれから〜日本のフェアトレード市場調査2008から見えてきたもの」の1回目。

ヨーロッパでは80%以上とフェアトレードの認知度も高く、市場規模も年々拡大して大きな市場になっている。一方、日本の市場規模は世界の2%にもならない。日本のフェアトレードは厳しい状態におかれているけれども、学生を中心に若者ががんばっているそうだ。「最近の学生は…」とよく言われるけれど、フェアトレードをやるとみんながんばるとか。お互いに責任をなすり付け合う大人たちを批判していた。

ただ「フェアトレード」では分かりづらいので、「国際産直フェアトレード」という言葉を使うのがいいのではということもあった。生産者の顔が消費者に見える繋がり。確かに、過酷な児童労働で生産された商品だと知っていて、気にせず使える人はそれほど多くないだろう。「産直」という点で、フェアトレードによる発展途上国の農業促進と日本の農業促進とは共存できるそうだ。

実は、札幌をフェアトレードタウンにするという構想があるらしい。すでに実現しているイギリスでは、認証条件が定められているが、たとえば、市役所など市の建物でフェアトレード商品を販売するなどがある。行政が動くことが大事だし、行政を動かすことが大事だと思った。市内のスーパーでフェアトレード商品を取り扱うと一気に広がるので、そうした取り組みも必要なようだ。昔とちがって、今ではスーパーで有機野菜のコーナーもちゃんと作られるようになった。「国際産直」と考えれば、確かに産地が遠いだけのように感じる。

買い物をすることで、選挙で投票するのと同じように力を行使できるそうだ。フェアトレードの商品とそうでないものがあれば、フェアトレード商品を選ぶことで、買うことによって直接参加することができる。それはそうだとは思うけど、そもそもフェアトレード商品がない場合は困った。たとえば、「女工哀歌」でとりあげられたジーンズには、フェアトレード商品はないそうだ。

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それに、交流会のときに聞いたように、たとえば、チョコレートは日本で加工されていない。日本で大量に消費されるチョコレートは、スイスでカカオからチョコレートに加工されて、それを日本へ輸入して作られているそうだ。気候が涼しい北海道へカカオを直接フェアトレードで輸入、加工すれば、北海道の産業として成長させる可能性もあるようだ。食糧の生産地でもある北海道だからこそ、そうした産業が合っているようにも感じる。石屋製菓が……とか。とはいえ、議論で出てきたように、一番いいのはカカオの生産地に加工工場があって、チョコレートを生産するのが理想なのだろうけ。

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この日の大通公園は、週末は久しぶりの青空で、真夏のような陽射しが照りつけていて、講演を聴いていると暑くて辛かった。でも、長坂先生は陽射しに負けないほど熱く語っていた。日曜日に日本におけるフェアトレードの市場調査結果について詳しく報告があるそうだけど、残念ながら予定があって聴きに行けない。仕方ないので、もらった資料をよく読んで勉強しよう。

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