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小林多喜二 住居跡

伏線はいろいろあった。最近は週末になると天気が悪くて山に登れない。友だちがツール・ド・宮古に出た。天気予報で晴だった。映画「蟹工船」の予告を見た。YouTubeで小林多喜二の住居跡の動画を見た。などなど、それらがたまたま一つにつながって、急遽、小林多喜二の住居跡を自転車で見に行くことにした。もちろん、それ自体に何の意味もなし。まして、社会には何の貢献もしないだろう。

まあ、そんなことはともかく、CW-Xを履いて、ザックに行動食やカッパを入れて準備した。とはいえ、サイクリングというかツーリングというか、自転車で長距離を走ったことはほとんどない。稚内まで1週間で往復とか、支笏湖日帰りとか、今回と同じく、山へ行くときに比べて全然いい加減な気持ちで行ったことしかないので、どんな仕度をすればいいかもよく分からない。自転車は20インチの折りたたみ。でも、パンクしたときのことは何も考えてなかった。地図も持ってない。距離も調べてない。でも、まあ、朝里くらいまでなら。日帰りで十分帰って来れるだろうと、ともかくGPSのスイッチを入れて走り始めた。

手稲までは意外と楽に走れて、1時間くらいで着いた。ここら辺までは信号も多かったので、自動的に休憩も多いからだろうか。あまり意識していなかったけれど、追風もそれなりにあったようだ。そこら辺からは信号で待つこともなくなるので、休まずにペダルを漕ぎ続ける。岩が乗っかったような形が特徴的な銭函天狗山が左手に見えて来たので、一度止まって写真を撮った。

銭函天狗山
銭函天狗山。

去年の春ちゃん登山から気になっていた山なので、一度登ってみたい。たぶん、楽に登れると思うし。夏山ガイドにも、片道1:30の割に眺望がよさそうに書いてあった。

再び走り始めてしばらくすると、右手に海が見えて来た。札幌にいるとほとんど海を見る機会がないので、海を見るとずいぶん遠くへ来たと感じる。かなり遠くへ来ているのは確かだけど。長い下り坂を朝里へ向けて降りて行く途中、小樽港からフェリーが出て行くのが見えた。

小樽港からの船出
何年か前に、小樽から新潟までフェリーで出かけたのを思い出した。その後、松本まで行くのは大変だったけど。

朝里まではキロロへ行くときに車で何度も通った道なので、まずまず順調だった。心配だったトンネルも、歩道が広かったので、あまり恐くなかった。体力的にもCW-Xのおかげで足が軽くて疲れない。余裕が出て来たので、帰りは海沿いを走って帰ろうかと思って、海岸線の方に目をやりながら走った。けれども、海岸線には線路はあっても道路がない。どうやら、国道を戻るしかなさそうだ。でも、海沿いを電車に乗ったら気持ちよさそうなので、自転車を荷物として乗れないだろうかとも考えてみた。

そんなことを考えながら走っているうちに、目の前に小樽の町にはちょっと不自然な背の高い建物がいくつも現れて来た。観覧車も見える。どうやら、目的地のそばまで来たようだ。小林多喜二の住居跡は、小樽築港駅のすぐそばにある。とりあえず、自転車を停めて駅に入り、線路を越えると、目的の住居跡の碑が建っていた。

予想通り、観光名所と言うにはほど遠い、とりあえず建てておいただけというようなシンプルな碑だった。背景にまだ営業前で回っていない観覧車が建っているのが何とも言えない。

小林多喜二住居跡

2時間半と、思ったより早く着いた。せっかく小樽まで来たのだし、天気もいいので山に登らないと損だ。そう思って、この際、小樽天狗山に登ってみることにした。この前は天狗山から夜景を見るつもりだったけど、毛無峠で止めてしまったし。

とはいえ、小樽築港駅から天狗山までどう行けばいいか分からなかったので、駅で観光マップを手に入れた。最近は地図がないと不安で歩けない。GPS持っているのに。

小樽築港駅から国道を走って、小樽駅のそばまで行った。左折して小樽商科大学への坂を登っていくと、途中で「地獄坂」の標識が現れた。小林多喜二らも登って通った道だ。歩いて登るには急で長いために、この名が付いたらしい。歩いてみようかとも思ったけれど、天狗山に登れなくなったら悲しいので、今回はあきらめた。今度は小樽築港駅から歩いて、地獄坂を登って小樽商科大学まで行ってみよう。

地獄坂

もう、ここら辺まで来ると、ひたすら上り坂だ。小樽は坂の町と言うだけある。ロープウェイの看板が見えたので、道路を右折すると、目の前には気の遠くなるような長い上り坂が続いている。しかも、途中からさらに急になっている。こんなところを自転車を漕いで登れるだろうか。ここまで来ると、もう意地で登るしかなかった。足がつりそうになりながら、息を切らせながらゆっくり登って、なんとかロープウェイ乗り場までたどり着いた。初夏の空気が涼しくて気持ちいのに、汗だくでひどい。ちょうど昼になったようで、サイレンの音が町から響いて来た。

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