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「風のガーデン」を観終わる

富良野の新名所?風のガーデンのオープンに合わせて?、ドラマ「風のガーデン」の再放送が、1ヶ月ほど前にまとめてあって、録画していた全話をようやく観終わった。

ドラマの内容を簡単にまとめると、「プレイボーイ」の主人公の白鳥貞美が、親友の妻と不倫して、自分の妻が自殺して、父親に勘当されて故郷の富良野を追い出されて、子どもたちと別れて、東京で生活していたら末期ガンだと分かって、寂しくなって故郷に戻って、最後に家族はよりを戻して看取られるという話だったと思う。

倉本聰が脚本を書いていて、舞台の多くが富良野というドラマだから観てみた。本放送で数回観ていたので、気にはなっていたし。中井貴一や緒形拳たち俳優の演技は上手いと思ったけれど、内容的にはどうなんだろうかと思った。寂しいときに見守ってくれる人がいることはいいことだというメッセージだったのだろうか。

貞美の父、貞三は、故郷で訪問医をしていて、老患者のターミナルケアを行っていた。老患者を病院へ連れて行こうとする長男に対して、貞三は自宅で家族に看取られることの良さを説いていた。故郷へ戻った貞美をかれの同級生たちは温かく迎えてくれた。貞美は愛人でもなく恋人でもなく、最後には家族のもとへ帰って最期を迎えた。最終話で貞美が最後に思い出したのは、中学生の頃にねだって買ってもらったテレビを自分の部屋で一人で見ていたときの寂しさだった。

この世知辛い世の中、子どもの頃から周囲と競争させられる。多くの人たちがゆっくりと考える時間も奪われて働かされて、気付けば仕事も家族も失っていたり。そうしたときに感じる寂しさを癒してくれる故郷が誰にでもあるんだと思えたらいいのかな。でも、そんな場所さえ見つけられない人は、いったいどうしたらいいのだろう。

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