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09/8/2 駒草平

ザックカバーを忘れてかなりテンションが下がったまま銀泉台を出発した。


小屋前の水場でホーニョホニョホニョ……

雨足は弱くなるどころか、だんだん強くなって行く気配がする。

山から帰る度に、花の名前を本で調べているせいか、みんなより少しだけ知っているようだ。とはいえ、この花はよく分からなかった。実際、帰ってから「新北海道の花」を調べても、形こそメアカンキンバイに似ているけれど、花の色がちがう。メアカンキンバイは黄色い花だ。そこで、「北海道の高山植物」を調べてみると、白花に近いメアカンキンバイの写真が載っていた。両方の本の著者であるうめしゅんのトークショーを聞いたときのことを思い出した。どうやら、これはメアカンキンバイの変わり花らしい。でも、やっぱりきっとウメバチソウ。

メアカンキンバイの白花
形はメアカンキンバイだけど、色が白い。おそらくウメバチソウ。

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水墨画の世界
気の間からのぞく下界はモノクロで、水墨画のように見えた。

ウコンウツギ
ウコンウツギ。

雨の軌跡
ぼんやりとした光に照らされながら、黒い雲から流れる筋は、きっと雨の奇跡だろう。


アザミ?

第一花園にはチングルマやエゾツガザクラなどが咲いていたけど、前日に裾合平でチングルマの広大なお花畑を見て来ているので、感動は大きくなかった。

リンネソウ
ハイマツの林を歩いていると、足下に可愛らしいピンクの花を見つけた。

ハイマツの林を抜けると、目の前に雪渓が現れる。ここにはチングルマやエゾコザクラ、エゾツガザクラが咲いていて、まだまだ初夏の装いだ。

第二花園

エゾコザクラ

雪渓歩き
前日は久しぶりに雪を見て、雪渓歩きではみんなはしゃいだけれど、雨が降る中では滑って転ばないように黙々と歩いた。

コケモモ

ミネズオウ
悠らりさんがミネズオウだと教えてくれた。

タカネキタアザミ
タカネキタアザミかな?

奥の平を抜けて岩場を歩いて登って行くと、だんだん風が強くなって来た。駒草平では、もう雨は横殴り。岩陰でみんながやって来るのを待った。立ち止まっていたのは、リスが通り過ぎたからだったらしい。

50代のコマクサ
ころちゃんが言っていた通り、女王はもうおばちゃんになってしまっていた。

雨の中のホシガラス
雨の中を何か飛んでると思ったら、ホシガラスだった。

駒草平

赤岳まですら行かずに、駒草平で引き返すことになった。前日はまきさんから熊の親子が雪渓で遊ぶところを写真に撮るように頼まれていたけど、白雲岳どころか赤岳まで行くこともできなかった。帰りに他の登山客と何度もすれ違った。みんなこんな雨の中でよくがんばる。

結局、午前中のうちにパトロール事務所へ戻って来た。窓の外に、雨が降り続く山並みを見ながら、しばらくダラダラとすごした。昼前には二人にお別れを言って、温泉へ入りに層雲峡を目指した。

【修正】10/9/9 メアカンキンバイの白花ではなく、やっぱりウメバチソウ。

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