からから
先週、講演会の帰りに大通のからからへ寄った。本店には行ったことがあったけど、こっちは初めてだった。店の入口が分かりづらかったけど、無事、カウンターに座る。そのカウンターには、ちゃんと「あれ」がある。
札幌にある沖縄料理の店にはこれまで何軒か行ったことがあるけど、からからがよかったのはカウンターにこーれーぐーす(島唐辛子)が置いてあることだ。何となく、これがないと物足りない。美味い料理屋はちゃんとしたわさびを出すのと似ているかもしれない。
せっかく来たので、ゴーヤーチャンプルーやラフテーなどの定番を食べつつ、最後にギーラを注文した。ギーラというのはシャコガイのことで、泡盛漬けの酒のつまみだった。これが美味い。確かに、泡盛が飲みたくなる味だった。
意外だったのは、沖縄では昔から昆布が家庭料理でよく出てくるという話だった。しかも、その昆布は北海道から仕入れたもので、北海道では手に入らない昆布らしい。だから、北海道でとれて沖縄まで運ばれた昆布をわざわざ沖縄から取り寄せて、からからでは使っているらしい。フードマイレージを考えるとものすごく環境に悪いので、せっかくだから産地直送のルートを開拓してもらいたい。
ちなみに、店で聞いただけだから、はっきりとしたことは分からないけれど、昔というのがどのくらい昔かともかく、沖縄と北海道は昆布を通じてつながっていたようだ。もちろん、直接交易していたわけではないだろうけど、こういう食べ物による地域の繋がりを知ると面白い。琉球という国は、本島に貿易が盛んな国だったようだ。なんたって、米が穫れない土地で、米から泡盛を作っているのだから。
その昆布の歯ごたえは確かにちがった。でも、こうして昆布を炒め物にすると、あっさりとしてたくさん食べられて健康的な気がした。沖縄が昆布の消費量が一番多いとか。昆布をたくさん食べるのも、長寿の秘訣なのかもしれない。
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