古澤酒造資料館
まずはじめに、寒河江の蔵元古澤酒造へ見学へ行った。蔵元ということで、美味い酒が飲めると期待したんだけど……
まず目に入ったのが、玄関に吊るされたでっかい茶色い丸い物体だった。これは杉玉と呼ばれるもので、吊るしたばかりは緑だけど、時間が経って茶色くなったときが仕込みの終わりの目安なのだそうだ。日本の文化を感じる。
見学といっても、酒を仕込むのは冬なので、今は基本的に作業はしていない。というわけで、古澤酒造資料館を見学するしかなかった。古澤酒造の方が酒造りについて詳しく解説してくれたのだけど、そこはおいしい水(酒)研究会。質問も厳しい。質疑応答で判明した驚愕の事実は、仕込みに水道水を使っているということ。きれいな水で有名な月山のダムを水源とする水道水らしいけど、その水道水を蔵元で塩素と鉄分などを濾過して使っているそうだ。でも、実は酒飲みにはダムの水を使うのはNGらしい。とはいえ、湧き水を使うと地盤沈下が起きるという問題もあるそうだ。
今はほとんどの作業が自動化されて、ボタン一つで一つの行程が終わってしまうそうだ。大量生産とコスト削減のためには、工業化が必要なのだろう。でも、玄関の杉玉を見て感じたものが崩れて行く。
見学が終わってから、古澤酒造で作っている酒を試飲させてもらった。平成21年全国新酒鑑評会で金賞を受賞したという「紅花屋重兵衛 金賞受賞酒」は、確かに香りはよかった。でも、「紅花屋重兵衛 大吟醸」の方が辛口で好まれそうだったので、見学の記念にこっちを買うことにした。紅花屋重兵衛を飲んでみたい人は、おかず一品以上を持って?次の飲み会へどうぞ。
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