09/10/3 樽前山
8月に側溝にハマって撤退した樽前山にリベンジをかけて行って来た。
去年と同じく、今日もママンの出張のドライバーとして苫小牧へ行くことになった。ウトナイ湖へまた行く気はしなかったので、今度こそ樽前山に登ろうと思い、登山の準備をして苫小牧へ向かった。
9:30に苫小牧でママンを下ろしてすぐに登山口へ向かう予定が、プロジェクターのトラブルを直すのを頼まれたので、結局10時に出発することになった。直すといっても、結局、調整に必要なリモコンがなくて、何もできなかったのだけど。
苫小牧市内のコンビニで行動食を調達してから、樽前山の登山口まで車を走らす。この道路は、側溝にハマった後に意気消沈して下った道だ。今度は元気に登っていく。五合目のゲートを通過すると、広くない道の両脇には深い側溝がある。悪夢が蘇る。恐いので対向車のことも考えずにど真ん中を走った。少し砂利道を登っていくと、係員の指示で道路の脇に車を停めた。駐車場は満車のようだ。
仕度を済ませてから登っていくと、意外と駐車場からは離れていなかった。入山届に記入して、11時に早速登山口を出発する。お手軽登山のはずなので、今回は地図も持たなかった。登り始めてからは階段が続いている。距離は短くても単調な登りが続いているのはちょっとしんどい。
展望台にはすぐに着いたので、後を振り返ると風不死岳と支笏湖が見渡せて、いい景色だった。駐車場の整理係のおっちゃんも言っていたけれど、紅葉の見頃はもう1週間ほど先なのは残念だ。支笏湖畔の広大な森林は、まだパッチワークにはなっていない。
途中、すれ違ったおっちゃんが、山頂は風が強いと言っていた。確かに、空を見上げると、勢いよく雲が流れていく。
展望台を通り過ぎてすぐに森林限界を越えると、登山道は時計回りで樽前山を巻いて行く。後に支笏湖が見えなくなると、左手には海が見えるはずだけれど、霞んでいて見えそうで見えない。
サクサク登って外輪山に出ると、強風が正面から吹き付けた。目の前には大きな溶岩ドームがそびえ、奥には西山の頂が見える。
風が強くて寒いのでカッパと帽子を用意していると、外輪山の向こうから怪しい真っ黒な雲が近づいて来た。オレが雨男か?
雨がパラパラ来たので慌ててザックカバーも用意していると、いよいよ雨が叩き付けるようになった。カッパを着込んでザックを背負い、一息ついていると、次々に山頂から人が下りて来た。山頂を目前にして下山するか?いつもの自分だったら、すぐにひよって下りていただろうけど、今回はリベンジだ。何としても山頂を踏んでおきたい。暴風雨の中を飛ばされないように気をつけながら、何とか樽前山山頂、東山に着いた。
一度ピークを踏んだら、あとはもう登山口へさっさと帰るだけだ。駆け足で山頂から下りて、雨の中を歩いていると、だんだんと雨が弱くなって、正面に虹が現れた。慌ててカメラを取り出してシャッターを切る。突然の雨にはやられたけど、きれいな贈り物を届けてくれた。
カッパをしまっていると、雨でいったん下山した人が、もう一度登って来た。負けてられない。100 mくらい下りた気はするけど、また山頂まで登って展望を楽しむことにした。雨が通り過ぎると、空気がきれいになったような気がする。霞も取れたように感じた。
外輪山へ出るとやっぱり風は強いけれど、今度は展望が楽しめる。
山頂は強風で休憩どころじゃないので、もう少し進んで稜線の陰で風が若干弱くなるところで、岩に腰掛けて休んだ。おにぎりとかをのんびり食べていると、風不死岳の斜面が気になった。滑ったら面白そうじゃないか?国道からのアプローチも良さそうだし。
12時すぎに下山を開始した。山頂へ二度登ったせいか、思ったより疲れているようだ。早く車へ戻りたかった。
登山口には13時に戻れた。きっと1週間後は紅葉もきれいになっていることだろう。リベンジを果たすこともできたし、虹も見れたし、お手軽だけど満足な山行だった。
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