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無言館「祈りの絵」展

せっかく札幌駅まで来たので、映画を観た後、JRタワープラニスホールへ行って無言館「祈りの絵」展を観に行った。

JRタワープラニスホールというから、てっきりJRタワーにあると思ったら、実はエスタの11階だった。危うくJRタワーに登るところだった。危ない、危ない。10階まではエスカレーターで上ったけど、そこから上へは階段だった。

受付を済ませて会場へ入ると、結構客が来ていて驚いた。もちろん年配の人が多いけれど、チラチラと若い人の姿も見えた。会場は広くないのに展示が多いので、ゆったりと観れるような余裕はあまりなかった。

戦没画学生の絵画というので、てっきり去年学生美術全道展で観たような絵を想像していたけれど、ほとんどが大学で美術を学んで卒業しているだけあって、素人目にも絵の質がちがって見えた。それに、生活苦が滲み出ているというか、絵画への想いと一緒に苦悩を感じさせるように思う。独立展でも感じたけれど、どうして芸術って、特に美術って、病んでるように感じるんだろうか。ゴーギャンの大作も、絶望の中で描かれたものだったし。

戦没画学生の多くは20代で戦死していた。ほとんどが「アラサー」。自分と年齢が近いことを知って、戦争に殺された無念をより強く感じた気がする。20代前半で死んでいる者は学徒出陣だった。中には、入学して数ヶ月しか勉強できなかった者もいた。

絵は渡辺武が好みだったのでポストカードを探したけれど、1枚も置いていなくて残念。書籍販売コーナーで「かいかい日記」を手に取った。無言館の窪島誠一郎館長が乾癬だって初めて知った。聞いてたかもしれないけど。

かいかい日記―「乾癬」と「無言館」と「私」Bookかいかい日記―「乾癬」と「無言館」と「私」

著者:窪島 誠一郎
販売元:平凡社
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「祈りの絵」展は18日までだ。

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