支笏湖北海ホテル
意外にも、北海ホテルへ行ったのは、今度が初めてだった。
恵庭渓谷滝めぐりを終えて、ようやく温泉へ向かう。けれども、思ったより支笏湖は遠かった。湖畔へ着くと、もう陽は沈んで、夕焼けに恵庭岳のシルエットが見えていた。
焼けるまで待っていようと思っていたけど、早く温泉へ行きたいと急かされたので、車を再び走らせてすぐに空は焼けて来た。夕焼けなんてそんなもんだ。支笏湖温泉へ着くと、もう空は暗くなってしまった。がっかりだ。
北海ホテルへは、以前、来るには来たけど日帰り入浴の時間をすぎていて入らなかった気がする。実際、浴室へ行くと、全然記憶になかった。湖が見えるわけではないけど、温泉のお湯もよかったし、露天風呂もあってまずまずだ。変にホテルっぽくもないし、銭湯っぽくもない。
それにしても、温泉から出て来たグランマはさらに老け込んでいた。1日見ていたけれど、明らかに以前より動けなくなっていた。プレッシャーをかけるとかえってよくないというようなことを言われたので、最近はできるだけ放っておいたけど、そうなると結局動かないだけだった。当然、動かなければ動けなくなるので、ただ老化が進んだだけだった。脳梗塞の後遺症としての大脳皮質基底核変性症が、じわりじわりと強くなって来た感じだ。そう遠くないうちに、トイレも一人で行けなくなるのだろう。そんなことを考えながら家路についた。
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