冠雪の山並みをもとめて
樽前山から見た白い山並みが忘れられなくて、富良野まで行って来た。
青空が広がる札幌を7:30に出発して、三笠を過ぎた辺りの山道は、紅葉がとてもきれいだった。そこで、いつもは通り過ぎてしまう三段滝の遊歩道を歩いてみた。一応は芦別の紅葉の名所になっているようで、多くはないけれど観光客も次々訪れていた。青空にも恵まれて、まずまずの紅葉狩りを楽しめた。
富良野へ着いても、辺りの山々は麓まで紅葉が進んでいて、とても賑やかだった。ところが、どうも雲行きが怪しくなって来た。風上からどんよりとした雲が空を覆って来た。十勝連峰が雲に隠れてしまう前に慌てて撮影する。
すぐに辺りは暗くなって来て、雨粒がパラパラと落ちて来た。初めは去年みたいに冠雪の十勝連峰とキガラシを見に美瑛まで行こうと思っていたけれど、雨じゃ仕方ない。引き返すことにした。国道を走っているうちに油断するとハンドルを取られるほど風が強くなり、横殴りの雨が降り始めた。ここで、いっそのこと富良野から南下して占冠を通って帰ることにした。このルートは今まで一度も走ったことがない。
道中は土砂降り。時おり大粒の雨が落ちて来て、前が見づらくなるほどだった。一瞬、稲光が辺りを明るくしたかと思うと、雷鳴が轟いた。嵐だった。きっと紅葉も散って、いよいよ冬が訪れるにちがいない。
温泉に入りたかったので、通り道の湯の沢温泉へ寄ってみた。日帰り入浴が370円と安いのはいいけれど、イマイチだった。温泉へ入るときには雨はまだ小振りだったけれど、車へ戻る頃にはちょうど雲間から青空がのぞいていた。陽射しも温泉の周りの山々を明るく照らしていた。
けれども、青空はほんの束の間だった。占冠を通り過ぎ、夕張を越えて、長沼までやって来て、ようやく青空が見えるようになった。どうやら天気が悪い方へ出かけてしまったようだ。
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