09/11/29 黒岳
今シーズン初のBCは初黒岳BC。こんなに天気に恵まれるとは思わなかった。
数日前に天気図を確認して、降雪と天候のどちらも当日はいいはずだと睨んでいた。とはいえ、朝、慌てて準備をして出発して、えすきくんから聞いた天気予報は曇。まあ、下り坂というわけではないだろうから、そんなに残念に思わなくてもいいだろう。
H多さんとエンサヤさんと合流して、いつものように高速道路を走っていると、フロントガラスの向こうには雲の隙間からきれいな朝焼けが見える。朝焼けって……。
二日酔いと寝不足で調子がよくないので、後部座席でぐだーっとしていた。何度か目が覚めて、そして、トンネルを抜けたとき、窓の外には銀世界が広がっていた。やっぱり大雪。もう真冬を感じさせる。
ナイス運転で時間どおりに層雲峡へ到着し、急いで準備をする。とはいえ、みんな今シーズン初のバックカントリーなので、いろいろと忘れ物してることに気付く。サングラスにオーバーグローブ片方など。エンサヤさんは妙に薄着。H多さんも実は車に行動食などを忘れていたらしい。まあ、去年シールを忘れたのに比べたら、ずっとマシだとは思うけれど。
ロープウェイは客が多いからか臨時便も出ていた。黒岳駅からは、これから登って行く斜面が見渡せた。けれども、斜面にはトレースがくっきりと見える。まあ、雪があるだけいい。リフトはさすがに寒かったけれど、期待以上に天気がよくて、青空と雪景色がとてもきれいだった。
リフトを降りて準備していると、H多さんからエンサヤさんがリフトに乗ってないことを聞く。しばらくしてリフトに乗っているのを見つけたので、改めてシールを板に貼って準備してると、エンサヤさんが遅れて到着した。なんと、先週に続いてマシントラブル。危ない、危ない。ビンディングはちゃんとお家で合わせよう。
7合目を9:30に出発。縦横無尽にのびる先行トレースを選びながら登って行った。スノーシューのトレースは急登なので、エンサヤさんには悪いけど効率よく標高を稼がせてもらった。
先行のスノーシューや年配の人たちに追いついて、長い行列になって登る。途中、サンクラストでツルツルの氷の上に雪が吹き溜まっている沢を越えるときは一人ずつ抜ける。ずっと急登でジグを切って登って行く。ガイドらしきボーダーに聞くと、昨晩の降雪でコンディションがいいらしい。彼らは滑りよりも飛びに来ているようだった。
後を見下ろすと、結構下の方でエンサヤさんがキックターンに苦戦していた。えすきくんが見守ってくれていたけれど、さすがにこのままのペースで登っていてはついて来れないということで、H多さんと休憩をとる。景色がきれいだ。
ようやくエンサヤさんが追いついて来たとき、ちょうど目の前でキックターンをしたら転倒。エンサヤさんの脳裏に去年の滑落シーンが蘇ったのだろうか。その後もかなりビビりながら登って行った。
最初はコンディションがいいところまで登って滑ろうと思っていたけれど、雪がちゃんと斜面に付いていて、いつのまにか山頂直下までやって来ていた。えすきくんの声で気付いた。たくさんいた先行パーティーがなかなか滑り降りて来ないのでどうしたのかと思っていたら、山頂で休憩していたようだ。
山頂からの景色があまりにいいので、強い風の中寒いのを我慢して写真を撮ったりシールを取ったりしてたら、さすがに身体が冷えた。失敗。
あらかた先行パーティーが滑り降りてから、滑るラインを打ち合わせてから滑降開始。えすきくんのハンドテストの結果では、手首で20cmの弱層ということだった。やはり、サンクラストの上の新雪が雪崩れやすそうだ。それにしても、30人近いスキーヤーとボーダーが滑った後なので、いい加減もう斜面はギタギタだった。でも、ロケーションは最高。
標高1,600mくらいまで滑り降りて、そこからトラバースして帰った。ところが、薮がかなり濃い。あまり欲張らずに早めにトラバースを始めた方がよかったかもしれない。13時くらいにスキー場に戻って、そのまま5合目まで滑り降りた。コースが狭いのに人が多くて恐い。
今回はえすきくんを真似てYouTubeでオーディオ置き換えしてみた。でも、イメージに合う曲が全然見つからない。なので、かなり適当。
ついでに、えすきビデオも貼付け。
ロープウェイに乗り、行動食を食べながら下まで降りたら、急いで温泉へ。今度もホテル大雪。露天風呂からあがったら、強烈な目眩に襲われる。数秒間、目の前が真っ暗になる。何とか復活したものの、車に乗ってからも調子が悪い。やっぱり寝不足と二日酔いが身体にキツかった。具合の悪さとエンサヤさんのいじりに耐えていると、気付いたらまた寝たり起きたり。帰りも絶妙な運転で予定通りの帰宅。
反省点は数知れないほどだけど、11月の初バックカントリーでこんなにいいコンディションで滑ってしまったら、後が続かなくなってしまいそうで恐い。まだシーズン始まったばかりだけど、もう満足してしまった感じだ。
写真を取り込んでからISO800で撮っていたことに気付いてショック。滑走シーンのスティルは、ビデオからキャプチャー。
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