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第84回 道展

最終日になってようやく初めて道展を観に行って来た。

札幌市民ギャラリーへ行くのは、去年の学生全道展以来だ。そばを食べた後で、15時くらいに会場へ行くと、最終日の日曜日だけあってか、かなり混み合っていた。第2回 道展U21の受賞作品のいくつかが入口の外に展示されていたので、まずはそっちから観て行った。

小さな文字で名前がびっしりと書かれた展示室早見表を受け取って中へ入った。実は探していた作品があったのだけど、作者の名前を見て少し考えた。名字がちがうので別人かと思ったけれど、道展に彫刻を出していて名前が一緒なら、おそらくまちがいないはず。中学校の担任が美術を教えていて、当時は独身でアラサーだったはず。そりゃあ20年近く経てば、結婚していてもおかしくない。実際、素人目に見ても作品の特徴が似ているように感じる。なんて書いててちがってたらウケる。

同じ展示室には花の絵。そもそも今回道展を観に来ようと思ったのは、テレビでこの絵が紹介されていたからだった。画家を目指している作者の特集だった。展示を全部見てから気付いたのは、レンズの効果と思えるようなボケを使っているのはこの絵だけだった。ほとんどすべての絵画で近くから遠くまでピントが合っている。絵画よりも写真を見ることが多いので違和感を感じることが多い。春に「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」を観たときには、誰かの「写実性は写真に任せればいい」みたいな言葉を読んでなるほどとは思ったけど、普段見ているものとちがうことに慣れない。そんな中で、マクロレンズで撮った写真のような作品は、番組ではボケに含まれている作者のメッセージを伝えていたけれど、他の絵とは全然ちがって自然に見えたのが面白かった。

道展は展示してる作品数がすごかった。2階までところ狭しと並んでた。お得?圧倒的に油彩が多かった。みんなポテチ大好き油好き。絵画は油彩、水彩、日本画などと分かれていたけれど、素人には日本画のどこが油彩や水彩とちがうか分からなかった。邦画と洋画のちがいは分かるんだけど。

こうして絵を描いている人はたくさんいてみんな上手いのだけど、このレベルの人たちでもこんなにたくさんいる事に驚く。絵で食っていける画家ってすごいなぁと思った。もちろん写真家もそうだろうから、芸術家ってすごい。

Nature Photoを撮ったり観たりする機会が多いので、いろんな絵の中でもやっぱり風景画が一番すっきりする。スナップを撮ってれば、もっといろいろなインスピレーションを受けるかもしれないけど。風景に関していえば、その景色を自分で見るのがやっぱり何より美しいと思う。その風景画が実在する風景ならだけど。

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