桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿
大家さんからいよいよ声がかかったので、自宅前の桜の剪定をすることになった。
手が届くところはたまに剪定しているけれど、はしごにでも登らないと届かないところは、気にはなっていたけれど今まで放っておいた。夏には元気よく枝が伸びて、街灯が隠れてしまっている。電線にも届いてしまった。
7月から始まったゴミの有料化で、枝などは決まった日に出さなければ有料ゴミになってしまうことになった。そして、今月はその最後の月だ。7月には駆け込みゴミの急増で大変だったらしいけど、きっと今月も駆け込みが増えそうだ。
そんなわけで、屋根に登ってから桜の木にしがみついて、枝を次々に切っていった。少しはクライミングや林業体験の成果があったかな。さすがに受けを作ったりはしなかったけど。
たまたまお向かいも冬支度で、造園会社の車が停まっていたので、まるで自分たちが業者のように見えたかもしれない。大家さんが「金持ちは業者に頼めるけれど、貧乏人は自分でやるしかない」とぼやくのが切ない。
後々のことを考えると切れるときに切っておきたかったので、なんとなく寂しそうに笑う大家さんの顔に気付きながらも、街灯や電線に干渉している枝を切り落とした。枝をまとめているときに、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と大家さんがつぶやいた。そういう諺があるらしい。何で桜を切ると馬鹿なのか調べてみると、どうやら桜を切ると切り口から腐りやすいのだそうだ。確かに、何年か前に知人に剪定してもらったところは枯れていた。薬を塗った方がいいらしい。酒でも浴びせてやればいいのかな。
![]() | ![]() | 桜(通常盤)
アーティスト:コブクロ |
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