10/2/7 富良野岳
行き先に迷った末、結局また富良野岳のジャイアント尾根へ行くことにした。前日の朝にたくさん入山するところを見ていたので気は引けていたのだけど、三段山は雪が少なそうだったので大人しく樹林内を滑るつもりだった。
バーデン前に8:30。出発が遅いかと思ったけれど、意外にも富良野岳にはまだ誰も入っていなかった。道路から砂防ダムへ降りる坂では、新雪にスパスパとクラックが走る。嫌なサイン。
いったん渡渉してから、エンサヤさんが危うく板を川に落としそうになったのを見て、悠らりさんではなく、悠らりさんに貸している自分のGotamaのことが心配になったので、また戻って板を自分で投げに行こうとした。引き返してちょうど渡っているときに足を滑らせて、危うく顔から川へダイブするところだったけど、慌てて川の中に手をついて、四つん這いで川から駆け上がった。幸い、川の水に手首まですっぽり浸かったけど、グローブもブーツも濡れずに済んだ。オーバーグローブを履いていてよかった。ゴアテックスに感謝。呼吸を落ち着かせてからGotamaを投げ飛ばした。
先行トレースなし。新雪が20 cm積もっていて、前日のトレースも消えているようで、途中まではH多さんのラッセルでてくてく登る。しばらくするといつものルートに合流して、踏み固められたトレースをたどって行った。少し斜度があるところを通っただけでクラックが走り、ときには崩れ落ちて行く。プチ雪崩を誘発しまくりながら進んだ。ジャイアント尾根に取り付くところでは、かなり広範囲に雪崩れた。雪崩れる瞬間を撮影したかったけれど、カメラを構えたときには雪崩れず、忘れた頃に雪崩れた。残念。
尾根を登っている途中で、後から声が聞こえて来た。ようやく後続が入って来たようだ。遅れがちの悠らりさんを後続に煽ってもらおうとそのまま登っていたけれど、さすがに限界が来て追い越された。ついでに休憩していると、犬がやって来て食い物をねだり始めた。悠らりさんやエンサヤさんとカワイさと食欲で張り合えるのはMixくらいだろう。
ここまでで10人くらいに追い越された。途中、Mixのホヤホヤうんこのそばで、また2人に追い越される。やっぱり富良野岳は人気がある。先行パーティーが休憩していたけど、悠らりさんがバテてるので、ラッセルを交代せずに同じ場所で休憩。その後は悠らりさんが先頭になって登って行った。樹林限界付近まで登ってから、ベベルイ沢の方へ移動した。下の方よりは積雪が安定していたから行ってはみたものの、他に来る人たちは誰もいなくて心配になる。
弱層テストは、H多さんのハンドテストで新雪手首10 cm、肘40 cm。同じ場所でコンプレッションテストをしてみると、手首2回10 cm、手首5回15 cm。肘3回40 cm、肘6回30 cm、肩1回60 cmくらいだったろうか。エンサヤさんの場所では新雪が手首30 cmで、新雪の積もり方は植生の影響で場所によってかなりちがうようだ。
北尾根の方へトラバースして、いい場所を探してみたけれど、積雪の不安定性と悠らりさんの滑りの不安定性を考えて、沢には入らずに灌木帯を刻んで滑った。天気は悪いけど雪はとにかく軽い。待望のオーバーヘッドにありつくことができた。H多さんに撮ってもらった写真を貼付ける。
途中まで滑り降りると、尾根の方へトラバースしてから樹林内を滑った。心配だった悠らりさんも、雪が軽いせいかそれほど滑るのに困らなかったので、予想以上にスムーズに下山できた。
今回はオーディオ入れ替えなしで。
バーデンの駐車場へ戻ると、車で溢れかえっていた。温泉をバーデンへ入りに行くと、さすがに中は空いている。みんなまだ山の中なのだろう。風呂から上がって待ちくたびれているうちにかなり腹が減って来た。朝食を食べまくったので、行動食にはほとんど手を付けていなかったからだろう。上富良野で焼肉を食べたかったけれど時間の都合で却下されたので、仕方なく富良野でカレーを食べることになった。
富良野市内に入ってからオムカレーの適当な店が見つからなかったので、今度は唯我独尊の向かいでスープカレーを食べた。店に入ってから呼んでもしばらく店員が来なくて心配したけれど、出て来たカレーは美味かった。鍋を固形燃料で温めながら食べるスープカレーは初めてだった。肉が少なくて残念だったけど、味はまずまず。H多さんが注文した具が全部入ったスペシャルは500円高かったけど、ボリューム2倍はお得感があった。
最後は家まで送ってもらい、イスに座って休んでホッとする。特に激しく動いていないけれど、身体がダルかった。寒すぎたせいだろうか。今度は気温もちゃんと考えた装備にしよう。
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