80年ぶりのブーム
映画「小林多喜二」を観に行かなかった代わりというわけではないけれど、「たったひとりのあなたへ ~『蟹工船』小林多喜二の伝言~」を観た。
小林多喜二の母親のことは全然知らなかったけど、やはり母親の影響力というのは大きいのだと思った。結果はどちらかだとは思うけど。
小林多喜二―21世紀にどう読むか (岩波新書)
著者:ノーマ フィールド |
小林多喜二の作品も「蟹工船」しか読んだことがないので、29歳の若さで国家権力に殺された彼の生涯について知りたくなった。80年前にもブームがあったことも全然知らなかった。けれども、ブームが意味することは、状況が80年前に匹敵するということなのだろう。この80年間はいったい何だったのだろうか。
蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
著者:小林 多喜二 |
小林多喜二はずっと小樽に住んでいたのだとばかり思っていたけれど、実は旧拓銀をクビになってから東京へ行っていたらしい。てっきり「蟹工船」を書いた時点で入党していたのだと思っていた。
若者の労働条件悪化の世界への広がりとともに、「蟹工船」も世界の若者に広がっていると、番組の最後で触れられていた。ちょっと皮肉な気がするけれど。
小林多喜二が「蟹工船」を書いた北海道で行われようとしていた脱法行為は、ようやく解決に向かうようだ。ザル法は「改正」されてもザル法のままにならないように、労働者の皆さんはがんばってくださいね。
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