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男爵負傷、病院送りに

男爵が水上飛行機搭乗中に負傷した。

K2 Pontoonに取り付けたMARKER Baron 12が、前回滑った時に開放しまくって滑落しそうになった。その時は、板が太いからビンディングへの負荷が大きくて開放しやすいのだろうと思っていた。ところが、昨日、登っている途中でバロンのトゥピースが壊れているのに気付いた。

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ディアミールとちがって、変な角度では板を履けないはずのバロンなのに、ブーツが傾いたままで板を履けてしまった。よく見ると、ブーツのトップがゆるゆるでぐらぐらしていた。ビンディングの調節がおかしいのかと思ったけれど、そうでもない。ブーツトップの裏が当たるパーツがぐらぐらしているのが問題のようだ。本来は左右にスライドするだけのパーツが、上下にも動くようになっていた。形状から判断して、そのパーツを両脇から固定している別のパーツが前の方にズレてしまっているのが分かったので、元の位置に戻してはめ直すと、パーツは上下にはそんなにぐらぐらしなくなった。一応、通常通りに動いているように見えたのでそのまま使ったけれど、誤開放もなく無事に下山できた。

それでも、何となく気になったので改めて家で確認すると、両脇から固定していると思っていた別のパーツは、単にパーツの両脇が割れてしまっていただけだったことが分かった。辛うじて噛み合っているだけで、強い力が加わるとすぐに外れそうだ。ディアミールと比べて、バロンはアルペンビンディング並みに丈夫だと思っていただけに、まさかの破損に驚くと同時にちょっと失望した。壊れたのが飛んで着地したときなのか、クラストした硬い雪面で急停止しようとしたときなのか、それとも、もっと前から壊れていたのかは分からないけれど、バロンやディアミールだから大丈夫というわけでもなさそうだ。

山の中でバロンが完全に壊れてしまうのは恐いので、仕方なく、急遽、パドルクラブまで板を持って行った。メーカーに問い合わせてもらうと、店でパーツ交換するだけでは済まないらしく、結局、メーカー送りになってしまった。店員は「これはもうダメだね」と言いながら、辛うじてくっ付いていたパーツをバキッて外してしまうのを見て、一瞬、固まってしまった。どうやら店員も「面白いところが壊れた」というほどで、同じ壊れ方をして持ち込んだ客はいないそうだ。今週末までに修理が間に合わないそうで、「もうポンツーンの出番ないでしょう?」なんて慰めとも気休めともいえないことを言われた。幸い、Gotamaがあるから自分の道具はなくなりはしないけれど、今週末は貸し出せないので、あしからず。

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