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鬼脇を満喫

利尻バカンスのイベント2つ目。山の次は海。

おやじの友だちで鬼脇ホタテ養殖所を営む佐々木さんにお願いして、船釣りをさせてもらえることになった。朝から土砂降りで天気が心配だったけれど、養殖所で休憩をしていると暑いくらいに空が晴れて来たので、船が来るまで鬼脇の辺りを歩いて散策して待った。

鬼脇漁港では工事が行われていて、船を上げられるようになるそうだ。

鬼脇漁港
左端の建物が養殖所。

写真部はカメラを下げて散策したけど、あまりに暑いので歩くのは途中で止めて、車でもう少し利尻を回ってみた。といっても、船が来るまでそんなに時間の余裕がないので、石崎灯台をちょっと越えてしばらく行ってから戻った。

養殖所へ戻ると、ちょうど船が来たところで、奥さんに餌のホタテをもらってから急いで船へ向かった。息子さんが船を出してくれるそうなので、おっかなびっくり船に乗り込んでしがみついた。陸は暑かったけれど、海へ出た途端に涼しくなる。船が風を切って進み、たまに飛んでくる水しぶきも心地よい。

船出
利尻山は晴れそうで晴れない。

おんぶに抱っこで道具も全部貸してもらったけれど、さすがに餌は自分で付ける。なので、揺れる船の中で餌を付けるのはなかなかしんどい。海は穏やかで波はほとんどないけれど、下を見ていると気持ち悪くなりそうだ。念のために酔い止めは飲んでいたけど。

何とか餌を付け終えて、船釣り用のリールの使い方を教わってから始めた。船釣りなので深いと思っていたら、浅瀬のカレイを釣るようだ。船釣りのやり方を忘れているので、とりあえず適当にやってみたら、しばらくして引きがあった。感触もあるので恐る恐る巻き上げたら、仕掛けにはちゃんとカレイが付いていた。しかもダブル。型は20cmくらいで小さいけれど、奥尻ではまさかの坊主だったので、釣れただけうれしい。

ホタテの耳を餌にすると、何度も餌を付け替えなくていいのが楽だった。この後は何度か引きはあったものの、さらに2尾釣るのがやっとで、成果はイマイチだった。この日は潮の流れが速くてあまり釣れないらしい。それでも、H多さんもesukiくんもちゃんとカレイを釣り上げていたので、とりあえずは満足だ。時期が時期なので、磯釣りだと釣れたかどうかも分からないし。

釣りをしている間に利尻島は完全に雲に包み込まれてしまって、途中、雨が降って来たりもした。2時間弱釣りをさせてもらってから、港へ戻る頃にはもうガスガスだった。

利尻島が雲に包まれる

成果
寂しいけれど、みんなでカレイ6尾。

バーベキューもご馳走してもらえることになったので、餌のホタテを持って車で倉庫へ移動した。

魚の餌は人間の餌に
魚の餌は、今度は人の餌にするらしい。

倉庫の中には網がたくさん置いてあった。道南などとはちがい、網の中でホタテを育てるそうだ。

ホタテの養殖網

バーベキューではH多さんがガムテの焚き付けを披露する。しょっちゅうバーベキューをやっていると噂だった佐々木邸では、風を送るのはうちわの代わりにコンプレッサーだった。これはすごい。火がおきたので、建物の中へ移動して、早速バーベキュー。生で食べれる新鮮な魚介類を焼くのはもったいないけれど、贅沢な夕食を楽しんだ。

人間の餌(追加分)

タコカレーにも入っていたヒル貝も一緒に焼かれた。焼いて食べると美味しいので、これが市場に出回らないのが不思議だ。

ヒル貝とホタテのバーベキュー

みんなで賑やかに楽しく過ごして、その後も佐々木さんといろいろ話し込み、いつのまにか22時すぎ。佐々木さんが帰ってから、とりあえず網の上のものをたいらげてから、倉庫の休憩室へ移動した。今晩はここへ泊めてもらうので、布団も借りて適当に横になる。すぐに寝てしまった。

ごちそうさまでした

突然、寝ている身体の脇を素早く何かが通り抜けるのを感じて飛び起きた。自分の腕を柔らかいブラシで撫でられたようでゾワっとした。今回はクマやオオカミが出てくる夢ではなく、本物だった。といっても、さすがにクマやオオカミがいたわけじゃなく、出窓のところに小さな黒い影があって、二つの目がこっちを睨んでいる。ネコだった。

倉庫のドアは閉じている。倉庫に来たときネコなんていなかった。暑くて休憩室のドアは開けていたけれど、いったいどこからネコが忍び込んだのだろうか。こちらが動いた途端、ネコは驚いて窓のそばからビール瓶を落としながら飛び降り、ゴンッという大きな音を立てながら大慌てで休憩室から飛び出して行った。さすがに、その音でみんな跳ね起きる。esukiくんはもっと前から物音で気付いていたらしいけど。

ネコも驚いただろうけど、こっちはもっと驚いた。でも、まだ暗かったので寝直す。明るくなってくると尿意もあって目が覚める。トイレから帰って来て水を飲んだら完全に目が覚めたので、窓から海をのぞくと小さな漁船が漁をしていた。ナマコを獲っているのだろうか。しばらくするとみんなも起きて、荷物を整理してから鴛泊へ向かった。天気が心配だったけれど、思ったよりよさそうだ。

鬼脇の早朝

秋の空

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