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vacances

8月7日、北海道の七夕。そして、利尻バカンス初日。北の小さな島を目指して旅立つ。

利尻バカンスはesukiくんの提案。去年、行けそうで行けなかった。今年こそはと意気込んでいたので、ともかくさっさと計画を進めて行くことに決めてしまった。

ところが、天気はこの通りひどい予報。あきらめていたら、変わりやすい天気が続いていただけあって、前日には天気が好転して前半は晴れの予報に変わった。それを受けて悠らりさんの心も変わって急遽参加表明。esukiリーダーとH多ドライバーの対応の早さのおかげで、なんとか4人で利尻バカンスが決行されることになった。

出発が4時前と早かったので、esuki BCへ前泊することになっていた。夕方にesukiくんに自宅まで迎えに来てもらった。腹が減っていたので、まずはスープカレーで腹ごしらえ。それからスーパーで買出し。エンサヤさんの実家でもらった野菜に加えて、バーベキューの野菜と肉を買ったけど、イマイチ適量が分からない。バカンスなのでスイカも買った。

翌日の出発が早いので、買出しを終えてesuki BCへ着くとすぐに寝た。消したはずのエアコンも、あまりの暑さにすぐに唸り出す。数年ぶりの熱帯夜だったそうだ。

翌朝、暗いうちに起きて車に荷物を積み込みH多邸へ移動。車チェンジで荷物を積み替えるけれど、荷物を納めるのがかなり厳しい。果たして悠らりさんは乗れるのかという状態のまま、ともかく悠らり邸へ。みんな車に身体と荷物を押し込んで、何とか札幌を時間通りに4時に出発した。

いつものように野幌SAで朝食を調達しに寄ると、明るくなってきた空は少し赤く焼けていた。この朝焼けが吉と出るか凶と出るか。

朝焼けの旅立ち

留萌までの高速道路、雲は厚く低く空を覆っていて、晴れの予報が信じられない。暑寒の山並みも、大雪の山並みも見えない。こればかりは自分ではどうにもならないので、後部座席へ座ったのをいいことに、悠らりさんと一緒に眠りこけた。

うつらうつらしている間に、車は天塩に着いた。相変わらずの曇り空。それを反映してか、みんなもあまり元気がない。

天塩へようこそ

天塩で給油してから、一度天塩川に寄り、すぐに海岸沿いの道道をまっすぐ稚内へ北上した。海のそばを走る道の両脇には、どこまでも同じような風景が広がっている。窓から眺めていると、渡り鳥の編隊が車に並走しているのに気付いた。しばらく北を目指す旅の仲間ができる。

北へ

本当だったらずっと利尻山の姿を眺めながら進む道。生憎の曇り空で、山陰は全く姿を見せない。ところが、しばらくすると空が明るくなってきて、白かった空が青みがかってきた。そして、ついに青空が顔をのぞかせる。天気予報は外れてはいなかったようだ。

青空が顔を出す

この調子なら、利尻山が見えるようになるかもしれない。そう思って海の方の空へ目を凝らすと、うっすらと山陰が浮かび上がってきた。牧草地の向こうに見えのは、まちがいなく利尻富士だ。

利尻富士が牧草地越しに薄らと

利尻山が見えるようになったので、一度車を停めて写真を撮ろうということになった。というのも、今回の利尻バカンスはセンター写真部の撮影旅行も兼ねている。新入部員のesukiくんばかりか、珍しく悠らりさんまでカメラを持ってきているので、4人みんなデジイチを持っているキモイ集団になってしまった。

車を停めたのは浜勇知のコウホネ沼。ネムロコウホネが咲いていることから、この名前になったのだろう。小さな沼だったけれど、広い駐車場と売店、利尻山の展望台と遊歩道が整備されていた。けれども、残念ながら、このとき利尻山はまた空に溶け込んで行ってしまっていた。そう簡単に姿を現してはくれないようだ。仕方がないので、コウホネ沼の周りを散策する。

コウホネ沼

少しでも利尻山が見えているうちに撮ろうと急いだけれど、利尻山は微かに見えるだけ。

空に溶け込む利尻山

山は見えなくなってしまったので、仕方なく花でも撮ろうかと思っていると、トンボやら何やら虫がいたので撮ってみた。

アカハナカミキリ
たぶん、アカハナカミキリ。

アオイトトンボ
手ブレで見づらいけど、おそらくアオイトトンボ。

昆虫の童貞は「札幌の昆虫」で。

札幌の昆虫Book札幌の昆虫

著者:木野田 君公
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写真部の部員は被写体を探して遊歩道を行ったり来たり。デジイチ持ってキモさ全開?

海風を感じて
海が青ければよかったけど。

北海道の花
ハマナスの実はまだ熟していなかった。

快調に走れたせいか、稚内へ9時すぎはに到着した。フェリー出発まで時間がずいぶんあったので、ノシャップ岬へ寄ってみた。初めはノシャップ岬と納沙布岬のどっちがどっちか分からなかったけど、根室にあるのが納沙布岬で合っていたようだ。さすがに稚内の数少ない観光地だけあって、観光客がそれなりに集まっていた。いつものように写真を撮っていると、いつのまにか観光客はいなくなって自分たちだけ。写真部のあまりのキモさに逃げて行ってしまった?

フェリーに乗る前に昼食を食べようと店を探してみたけれど、適当なところが見つからない。仕方がないのでセイコーマートで弁当を買って車の中で食べた。そして、いよいよ乗船して海外へ。

稚内港
シドニーのオペラハウスを100倍しょぼくした感じかナウシカ。

微かに見える宗谷岬
思いのほか天気がよく、宗谷岬の方も微かに見える。

しばしの別れ
要塞の島に見えなくもない。

あの頂を目指して
海に浮かぶ利尻山。

来るのは20年ぶりくらいの利尻島。子どもの頃に釣りに来て以来。さすがに全然覚えてない。利尻へ着くと、残念ながら、利尻山は雲の中に隠れてしまった。

恥ずかしがり屋

船を降りて、今度は車に乗り込んでキャンプ場を目指す。観光マップを見ながら走ると、縮尺が分からないので思いのほか町が狭く感じられる。あっという間にキャンプ場を通り過ぎ、鴛泊コースの登山口まで行ってしまった。泊まる予定のキャンプ場は、 利尻島ファミリーキャンプ場「ゆ~に」。戻ってから、目立たない標識を見つけてようやくたどり着いた。きれいなキャンプ場で、冬はスキー場のようだ。

鴛泊スキー場

みんなで協力してテントとタープを張り、まずは買出しへ出かけた。キャンプ場を出てから沓形方面へ進むとすぐに町が終わる。そのまま空港のそばを走っていると、海の向こうには礼文島が見える。利尻山の西側には雲がかかっておらず、険しい山容が見渡せた。せっかく山が見えているので、写真部の撮影会。

礼文島を眺める
一度も行ったことがない礼文島。

利尻山の険しい山容
この険しい山に登ることになる。

もうこれ以上進んでも店はなさそうなので、鴛泊へ引き返した。商店街へ行くと海産物が売っていそうな店が見つかり、10日に泊まる予定の民宿も見つかった。せっかくなので、民宿へ挨拶ついでに店を聞いてから買出しへ向かった。この民宿、お宿マルゼンは、去年、エンサヤさんが泊まったところで、お店のManamiさんにエンサヤさんのことを話すと一人だけ山っぽい人だったと覚えていたようだ。

で、すぐ近くだったので、マイショップとしまのおばちゃんに勧められたイカとツブを買ってからキャンプ場へ戻った。バーベキューでは、エンサヤさんの実家でもらったナスとゴーヤーも焼く。食べていると、利尻山の山頂が見えていた。翌日の登山が楽しみだったけれど、羽アリの大発生やら、何度も雨が降ってくるやらで、イマイチ落ち空かなかった。でも、気付けば空は赤く染まってきれいな夕焼けになっていた。

バーベキューは肉も野菜も多すぎた。結構がんばって食べたけど、豚バラも野菜もまんべんなく余る。仕方がないので9時前にバーベキューを終えて、利尻富士温泉へ入浴に歩いて行った。風呂の中も外も羽アリがたくさんで、さすがに気持ち悪い。とはいえ、キャンプ場のすぐそばに温泉があるのはありがたい。

本降りの雨の中を戻ってテントに潜り込み、さっさと寝る仕度をする。翌日は4時起きなので、早めに床についた。5分くらいすると、隣のH多さんからはもう寝息が聞こえる。早い!快適なテントのおかげで、自分もいつのまにか眠っていた。

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コメント

旅行記おもしろいね♪

続きを楽しみにしています☆

あ~~~わたしも登りたかったぁ~~

投稿: エンサヤ | 2010年8月18日 (水) 23時09分

>エンサヤさん

ありがとう。
そう言ってもらえると
キーボードを叩く指にも力が入るよ。

一緒に登れなかったのはホント残念だったよ。
代わりにはならないけど
続きを読んでね。

投稿: H本 | 2010年8月19日 (木) 12時21分

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