ピーポー
プリウスの登場でブーブーじゃなくなるかもしれない車に対して、救急車はこれからもピーポーだろう。
一昨日の夕方、突然大家さんから電話がかかって来た。グランマが救急車で運ばれるらしい。
小学校の下校時間、家の裏で倒れて助けを呼んでいるところを近所の人に発見されたそうだ。頭を打っているかもしれないので、救急車で近くの脳神経外科へ搬送されることになった。
慌てて病院へ向かい、受付で名前を告げると、処置質の前で待つように言われた。しばらくすると、看護師に中へ案内され、グランマと対面。白い布が顔の上にはかけられていなかったけど、移動用にベッドに横たわってぐったりしている。
話す元気はあるグランマに聞くと、家の裏で転んで倒れてから2時間くらい起き上がろうとして、「助けてー」っと声を上げながらもがいていたそうだ。手が土で汚れている。転んだときにぶつけたようで、鼻が赤くなっている。幸い、頭は打っていたいようだし、骨が折れているような痛みもないようだ。
2、3分で医者が来て話をしてくれると言うので待っていたが、もうちょっとかかってから看護師が医者とやって来た。肘を捻っているようで心配だったけれど、意識もはっきりしているので大きな心配はなさそうだ。
写真を見せてもらうのに診察室へ移動するため、車いすを用意してもらったけれど、看護師の対応にはちょっと呆れてしまった。2時間くらい(本人談)もがいていて疲労している年寄りに、自分でベッドから起き上がって車いすに移れと言う。しまいには、どこが痛いか分からないから、あんたがやれと言い出した。普段かかっている脳神経外科の看護師も酷かった覚えがあるけど、看護師の水準の低さにはいつも驚かされる。年寄りを子ども扱いするような話し方も気に入らない。年寄りがどんなに子どもっぽくなっていても、ちゃんと敬って接するべきだろう。看護師不足の弊害が現れているようだ。
医者の診断は予想通り頭に問題はなく、鼻の骨折もなかった。肘に痛みがあるので湿布の痛み止めだけ処方してもらうことになる。会計を済ませて薬を受け取り、車いすでグランマを車まで連れて行って、そのまま家に帰った。トイレを我慢していたグランマをトイレへいかせたところで、ママンも帰って来た。その後、近所に挨拶に回った。
地域のつながりが大事だと感じた一件だった。大家さんのおかげで連絡が取れたけど、そうでなかったらどうなっていたことか。他のご近所さんにもグランマを助け起してもらった。ただ、最初に救急車でなく警察が呼ばれたのでややこしいことになってしまったけど。大企業や金持ちは自分のことしか考えないけれど、札幌でも庶民は助け合いの心を失っていないのだと、日本もまだ捨てたものではないと感じた。
グランマはさすがに疲れたようで、2日経ってもほとんど寝て過ごしている。元の状態に戻れればいいのだけど。
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