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三国峠

三国峠で夜明けと一緒に迎えてくれたのは、雲一つない空と、湖のように静かに佇む雲海だった。

桂月岳へ行って来たのと同じ日にニペソツ山へ行っていた人がいるのを知って、憧れがますます募って来る。アイヌ語がほとんどそのままっぽい「ニペソツ」という名前の響きもいい。春には一平の大将に滑りに行くのを勧められていたし、偵察にも行ってみたかった。

木曜日に飲んだときにはラリージャパンの話をしたのだけど、期待していたシーンを観るのは難しそうだし観戦場所もよく分からなかった。排気ガスを吸っているよりは山のきれいな空気を吸った方がずっと気持ちいいので、せっかくのチャンスに思い切ってニペソツ山へ登ってみることにした。ただ、登山口までのアプローチが長いので、身体を労って層雲峡で前泊しようと考えていた。ちょうど道東へ行っているH多さんも途中で合流して一緒に登ることになったので、大雪湖畔の駐車場で前泊することになった。合流予定時刻は21時。

11日の17時にesuki邸に寄ってから高速道路に入る。北上していると、みるみる空が染まって来てオレンジ色に輝いていた。写真部的にはすぐにでも車を停めて撮りたかったけれど、さすがに高速道路でそれはできない。サービスエリアを探しているうちに、夕陽は沈んで夕焼けも山際だけになってしまった。高速道路は撮影には向かないと思った。

きれいな夕焼けを撮り損ねたことにガッカリしながら層雲峡へ向けて走り続けた。すると、思ったより早く着きそうだったので、山の食房へ寄ってチゲラーメンを食べてから集合場所へ向かった。層雲峡で食べてもよかったのだけど、向こうで食べたことがないので、夕食を食べ損ねるのを避けて早めに済ます。セイコーマートに寄っても、駐車場には20時すぎには着いた。H多さんはすでに飲んでいたので、そこへ加わってスキー部と写真部の会議を行う。

翌日は朝早いので、22時くらいには寝床に着いた。レガシィはシートを倒せばちょっと頭がはみ出すくらいで足を延ばして2人横になって寝れるので、なかなか快適だった。とはいえ、テント泊も車中泊も慣れないと難しい。今回も外で飲んでいるときに身体が冷えていたので防寒着を着たまま寝袋へ入ったら、夜中2時くらいに暑くて目が覚めて、それからしばらく寝れなかった。esukiくんも隣でごそごそやっていて眠られないようだった。それでも、4時の目覚ましでいつの間にか眠っていたことに気付いた。

車の外はまだ真っ暗。街灯が相変わらず照らしているけれど、山並みは見えない。それどころか、ガスが薄らとかかっているようだ。少し天気が不安になりながら、車の中で朝食をとって準備をする。出発の準備が整って、H多さんを乗せて登山口へ走り出した。この頃には空が明るくなって来る。

立派で走りやすい道路をしばらく進み、トンネルをくぐり抜けて三国峠の駐車場を通り過ぎようとすると、窓から雲海が広がっているのが見えた。せっかくなので、車を停めて写真を撮る。でも、ついついニペソツ山が朝日に照らされて少し明るくなるまで待っていたので、出発が遅くなってしまった。

快晴の空と雲海と

ニペソツ山へとのびる雲海

三国峠から登山口までも結構遠かった。林道の入口がみつかってからも、かなりの距離、林道を走ることになった。先行の車2台に途中で追い付いて、そのまま後を付いて行くと、ほどなく登山口に到着して車を停める。駐車スペースが狭いのに、中型バスも停まっているし、奥からぎっしり車が停まっていて、番長停めの軽自動車までいる。出発がこれ以上遅れなくてよかった。

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