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今年は尻別岳

毎年恒例の雪崩事故防止研究会による「雪崩から身を守るために」かどうか分からないけど、今年1月に尻別だけで起きたノマドの雪崩事故についての報告があるようだ。

去年の講演会では、ニトヌプリと羊蹄山の二つの雪崩事故についての報告があった。どちらも滑り系の視点で分析されていて、実際の状況を想定しやすい。その分、もしも自分がその場にいたらと思うと恐ろしくもなる。シーズンインの前に参加しておきたいイベントの一つだ。

その講演会と同じかどうか分からないけれど、どうやら尻別岳の雪崩事故がシーズンイン目前の時期に行われるようだ。Cafe 三段山には、尻別岳を滑ったことがない大西さんが苦労しながら準備を進めている様子が書き込まれていた。映像協力したいのは山々だけど、残念ながら自分も滑ったことがないので仕方ない。今シーズンこそは……

雪崩事故が起きた山へ滑りに行きたいと思うのもなんだけど、要はリスクマネジメントをどう行うかだろう。ノマドの事故は、夏に行われた尻別岳山スキー雪崩事故 レスキュー報告でも、そのリスクマネジメントについて情報不足というか新たに疑問が生じた形なので、今度の報告ではっきりすることに自ずと期待してしまう。ノマドの宮下さんが北海道の山岳(ガイド)界では事実上のオピニオンリーダーであるようなので、今後のバックカントリーツアーの形態にも影響を与えるんじゃないだろうか。

ちなみに、ノマドの山行条件の「ガイドの判断」の項には、次のように書かれている。

ガイドは天候や登山状況の悪化を避けるための判断をして行動し、その判断に責任を負います。その際ガイドは予定変更の説明を行いますが、山中でのガイドの判断に対するクレームは、ガイドの判断に迷いを生じさせる場合がありますのでお控え下さい。

一見もっともなのだけど、尻別岳のあの状況で、ガイドの判断が危険だと感じて樹林内を滑るべきだとクレームを発する客がいたらどう対応するんだろうか。ツアーに参加するには全てを委ねなければいけないんだろうか。自分のようなビビりに合わせてくれるならいいんだけど。


いいなぁ、尻別岳。もろ雪崩地形だけど。

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