寸止め
WINTER FESTIVAL「SNOW-FILMS!FES」へ参加しにモエレ沼公園まで行って来た。
3連休だけあっていろいろイベントがあったのだけど、自分の企画があったものだから全て行けず終い……かと思っていたら、「SNOW-FILMS!FES」にはギリギリ間に合いそうだった。もう、意地になって札幌へ飛んで帰って急いで会場へ向かった。道路地図とナビとにらめっこしながら、夕方の混んでいる国道を避けて走り、開始予定時刻の17:30にはなんとかモエレ沼公園へ着いた。幸い、ガラスのピラミッドへ着いたときには、イベントは開始していたものの、上映は始まっていなかった。まだ、制作者のインタビューなどが行われていた。会場は2年前と比べてずいぶん空いていたので、図々しくスクリーンの正面に座ってやった。
最初に上映されたのは、Brightaの「Simple Ride」だった。印象としては、三段山クラブの昔のビデオのような雰囲気の作品。申し訳ないけど、今どき商業ベースには乗らないように思った。
その次は、ACT Picturesの「Ride Forever」だった。これもスノーボード。アンディーなんてボーダーは知らないけど、バックカントリーよりはフリースタイルよりの映像で、スピード感とそれなりに迫力がある。冬の滑りだけじゃないし、一人をフィーチャーする作品として面白い。
2本ずつ上映される今回の上映会。セッション2の初めは、「WONDER VISION Vol. 3 Endless Snow」。ロケーションが分かりやすい。圧倒的にボードの比率が高いけど。サウンドトラックにOKIを使っているのって、これだったっけな。忘れた。
次の「Roots & Tweets」は映像作品的な要素が強い感じだった。10年前ということを考えると、こういう作品を作っているのって結構すごいことなんだろう。欲しいとは思わないけど。
10分の休憩を挟んで、急遽上映が決まった「Calling」が続いた。札幌国際短編映画祭で8日に上映されたらしい。映画祭へ行けなくて残念だったので、1つでも作品が観れてよかった。アラスカをヘリを使わずにハイクだけで滑りまくるもので、これまでの作品と比べてワンランク質が上のように感じた。つい見入ってしまう。アラスカだからだろうか。フォトグラファーのKey Sato氏はデジイチ動画で日常風景を撮っていたようだ。「Calling」は売り物じゃないようだけど、欲しいと思う作品だった。
最後のセッションは、「Persona」と「BUILD 2」。「Persona」の幻のTrailerが上映された。さっきの「Calling」同様、独特の空気に包まれる。どうやら、アラスカだろうとニセコだろうと、映像でずいぶん印象がちがうようだ。撮影、編集、作品づくりは大事なようだ。もちろん、滑りや雪も大事だけど。思ったより滑りの映像が多かった。Trailerを見ただけでは買いたいとは思わなかったけど。
「BUILD 2」は、会場にたくさん出演者が来ていて驚いた。20人近いスキーヤーとボーダーが紹介された。自分にとっての基礎スキーにおける永遠の前走(ライバル?)ももじゅんも来ていた。地元札幌でこれだけバリエーションに飛んだ作品が作られるのはすごい。でも、面白いけど何度も観たいとは思わなかった。
滑り手の立場で見て来たところ、カッコよく写るにはもっと道具に合わせて滑りを考えなきゃいけないと思った。浮力を表現するにはGotamaならターンでもっと踏み込んで、Pontoonなら内足ターンやスライドターンを使ってみよう。撮り手としては、単調になりがちなカメラワークに変化を付けよう。表現意図のあるカメラワークへ。撮るより滑りたい気持ちの方が強いのが難しいところだけど。
上映会が終わると、嫌でも冬へ向けてテンションが上がって来る。嫌じゃないけど。雪が積もってなくてまだ滑れない時期にこんな映像を見ていると、しかもTrailerだからほとんど寸止め状態。自慰なんだか自虐なんだかよく分からん。あと1ヵ月も寸止めをくり返してたらどうかなっちゃうかも。
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