滑りの気持ちよさと安全との最適条件
酔っぱらってそんなようなことを偉そうに語った気がする。
日曜日は朝から雪崩研究会の第16回雪崩講習会へ行って来た。講習会だけでも夕方までかかるのではじめは懇親会へは出ないつもりだったけど、思い直して1,500円払った。受付で松浦さんにご挨拶。
開会の時間には会場はいっぱい。20,000円もかかる講習会にこんなにたくさんの人が参加していて驚く。みんな雪崩に関心あるみたいだ。
最初は秋田谷先生の「雪崩発生のメカニズム」だったけど、暑い会場で講演を聴いているうちにボーッとして来た。でも、がんばって面白いところはメモメモ。次の芳村さんの「雪崩予知と行動判断」では、アンナプルナの雪崩の映像が流れてすっかり目が覚めた。この映像をYouTubeにアップしたらすごいアクセス数になると思うんだけど。二次会でカメラマンから話を聞くと、雪崩についての無知と映像への執念で撮影されたものだったとか。雪崩の映像は撮ってみたいけど、撮ったら最期、自分でその映像を観ることはないだろうな。
講演が終わってから遅れて芳村さんに挨拶した。昼食の後、午後は基礎クラスのビーコンとプローブの講習。たまたま屋内グループに入ったので、会場の奥へ移動すると受付でMoriさんに会った。ステージの奥に隠されたビーコンをみんなで探すのだけど、屋内のビーコン探索がこんなに難しいものだとは知らなかった。じっと動かずに立っているのに、ビーコンに表示される方向も距離も次々と変化する。どっちへ進んでいいかさっぱり分からない。こんな条件でも、最近の3本アンテナのデジタルビーコンならちゃんと探せるんだろうか。試しにMoriさんにマムートのバリボックスを借りてみると、最初はそれなりに表示していたけど、そのうち部屋の外へ誘導されて、戻ろうとしたら「動くな」という表示が出た。3本アンテナデジタルビーコンもお手上げのようだ。
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続いてプローブ講習だったけど、こっちは有志が前へ出てプローブを伸ばすところを実演した。買ったばっかりなのか、上手く組み立て、収納ができない人もいて、案外知らないとできないものだと思った。メーカーによって使い勝手もちがうから、もしものときを考えると、仲間の道具もある程度使えるようになっておくことも必要かもしれない。
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懇親会には受講生もたくさん参加していた。自衛隊や消防、一般からも若い人が結構受講している。滑りも技術選の本戦に出てる人もいれば、キロロでパウダーを滑りまくってる人や、いろんな人が集まっている。ボーダーもスキーヤーもテレマーカーも。プレ講習会は面倒だったけど、参加する方が面白いかも。雪が降ったら気が変わるかもしれないけど。
せっかく二次会へ誘ってもらったので、ちゃっかり参加。でも、入会は丁重にお断りした。気付けばMoriさんとひたすらスキーについて二人で話してた。やっぱりTLTとGenius(個人的に金色GeniusはK.O.G.と呼びたい)の組み合わせは最強っぽい。今シーズンは二人のGeniusライダーの滑りを映像に収めよう。
そんな二次会の場で感想のようなことを聞かれた気がするけど、何せ酔っぱらっていたのでどんな質問だったかはっきり覚えていないけれど、滑りの気持ちよさと安全との最適条件(optimum conditions)を得るためには雪崩の知識が必要だとか何とかということを話した気がする。雪崩には遭いたくないけれど、滑って気持ちいい斜面は雪崩の危険性が必然的に高くなる。急斜面の深雪。滑り系じゃなきゃ、そんな危険な斜面には入らない。
積雪や地形をできるだけ正確に把握して、最適条件で滑れたときに最高に気持ちいい滑りができるんだと思う。でも、ほんの少し危険側に入ってしまった途端に雪崩に巻き込まれてどうなるか分からない。これまでは最適条件から安全側に余裕をとっていたけれど、年々縮まって来ている。先シーズンの雪崩誘発は、そんな過程で起きた。「END OF THE LINE」のせいにするつもりはないけれど、麻痺して来ていたのは確かだと思う。「The Fine Line」を観た方がよかっただろうか。ともかく、今シーズンは危険な斜面を安全に気持ちよく滑ることを目標にがんばろう。
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