10/12/12 旭岳
(編集中)今のところ、おそらく北海道で一番のパウダーを滑るべく、旭岳まで出かけて来た。
旭岳はどう考えたって天気は悪そうだったけど、他にまともに滑れるところがないんだから仕方がない。雪がありそうな標高が高いところは、どうせ風が強くて、リフトなんて動くはずがない。どうせ登るんなら滑れる場所へ行きたかった。
当日の朝は、札幌にも数センチ新雪が積もっていたので、旭岳にも期待が膨らむ。実際、旭川では雪がかなり降っていて、先週とはうってかわって冬景色だった。ところが、東神楽や東川は風が強いせいか雪がほとんど積もってない。旭岳温泉へ着いても、そんなに目立って雪が増えているようには感じなかった。
駐車場には泊まりで来ているような車が数台と、青いインプレッサが停まっていた。車から降りるととにかく寒い。先週とは大違いだ。-8℃が身体にこたえる。慌ててビーコンを着けて、さっさと身支度を済ませる。寒くて撮影どころじゃなさそうなので、三脚は車に置いて行った。
出発してすぐに、インプレッサのスキーヤー2人に追い抜かされた。ポンとバターにシュガーのジャンキーどもと異なり、スマートな板で軽快に登って行った。圧雪してあるのでラッセルもなく、結構あっさり第二天女ヶ原まで着いた。そこには山屋さんっぽい人たちがいたので、おそらく泊まりで来ていたのはこの人たちだろう。
二週連続同じところを滑るのもなんなので、今回は奥の尾根を登って別の斜面を探してみることにした。コースを外れた途端、雪の深さにびっくり。パウダーが膝くらい。今シーズン初のラッセルに喜ぶ。急登のラッセルを二人に任せて登って行くと、ツインチップコネクターの調子がよくて、以前ならシールが剥がれてそうなところでも、全然平気で貼り付いていた。これは使える。
雪はいいけど、何といっても寒い。さらに、風も吹いているので、寒さが半端じゃない。少し登ると尾根はウインドパックされた雪で登りづらく、テンションも下がってさっさと滑り降りることにした。温度計は-16℃。シールを剥がしてピットチェック。コンプレッションテストで肘4回、10cmくらいに弱層があったけど、あまりに寒いのでハンドテストは省略。天気はどんどん悪くなり、雪も風邪も強くなる。寒さから逃げるように緩斜面を滑り降りた。
しばらく撮影どころじゃなく、適当に滑り降りたけれど、最後にesukiカメラマンが三脚で撮影することになった。トランシーバーで交信してH多さんが先に滑り降りた。手が冷たかったので、ちょっと待ってから滑り出した。地形がうねっていて飛んだり当て込んだり面白そうな斜面。気持ちよくカメラの前を通りすぎたら、思いもかけずダメ出しの声が。実は、まだカメラの準備ができていなかったそうだ。寒い中で撮影の準備をしていたesukiくんには申し訳ない。でも、寒かった。
そこからはコースまでトラバースで復帰。ハイシーズンならそのまま行きたいところだけど、雪の量が少ないのでシールを貼った。でも、これが正解。かなり地形が残っていたし、途中は歩くと崩れるスノーブリッジを渡ったりしたので、コースまで時間はかかったけれど、結果的によかったと思う。コースでシールを剥がしていると、山屋さんたちが滑り降りて行った。遅れて自分たちも滑り降りて、駐車場へ着くとすでにインプレッサはなかった。
体が冷えているので、すぐに温泉へ行って暖まりたかった。なので、天人峡温泉へは行かずに、いつも通り湧駒荘へ行く。お湯に浸かっていると、ホッとして眠ってしまいそうになった。行動食をあまり食べてなかったので空腹だ。そして、結局オリーブへ向かってしまう。でも、カレーは食べない決心をかためて。
旭川へ戻るとものすごい雪。もう20cm近く積もっていた。この日は肉が食べたかったのでカレーを止めてビッグメンチカツに。ボリュームはまずまずなのだけど、肉が少ない。メンチカツというより、肉が多いコロッケのようだった。まあ、オリーブは美味いものを食べる場所ではなくて、比較的安く量を食べる店なので仕方ない。量は満足。
心配だったのは、この雪で高速道路が走れるのかということ。案の定、旭川鷹栖から滝川までは通行止め。国道には車が溢れて、悪路にタイヤを取られた車があちこちで道路脇の雪に突っ込んで立ち往生していた。でも、こっちはドライバーがH多さんなので安心。助手席でウトウトしてしまう。滝川からは高速道路を走れたので、途中、吹雪がすごかったけれど、「高速バス」のおかげで札幌までエコドライブが楽しめた。下山も早かったので、札幌に着いたのは19時。数年前、旭岳から帰ると24時近くだったのが信じられない。H多さん万歳。高速道路万歳。でも、たまには後部座席にも乗りたい。運転をH多さんに頼んでなかったら、この日ばかりはホントにヤバかった。自分が運転していたらと思うとゾッとする。
さて、来週はどこへ行けばいいのやら。
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