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11/1/15 名称未設定

(適宜更新)偵察も兼ねて行ってみた。

北回りで向かうと、石狩のあたりでは雪が降っていたけど、銭函からはもう雪が降っていなかった。山にもそんなに雲はかかっていない。まるで先シーズンのような快晴に恵まれた。駐車スペースに車を停めて支度をしていると、道路で車が止まって最近よく見かける顔が現れた。guroさんだった。一瞬、場所が被ったと心配したけど、挨拶を交わした後でguroさんはそのまま走り去った。

今回は最初から林道歩きで尾根まで向かう。


Photo by H多。

雪が適度に締まっているのでラッセルは大したことないけれど、林道歩きが思ったより長くてだるかった。林道の曲がり角に着いて、青空にくっきりと白く輝く稜線が見えたときには、まだこんなに距離が残っているのかと思ってしまった。

林道を離れて取り付いた尾根は薮薮。登るのはともかく、滑り降りるのは骨が折れそうだ。薮を縫うように進むと、やっと視界が開けて、オープンな斜面が見えて来た。下部は薮が濃くて滑れそうにないけど、いかにも雪崩れ斜面でヤパそうなオープンは、数ターンは楽しめそうだ。まあ、積雪が安定していればの話だけど。

ヤバそうな斜面は2本目にして、まずは去年雪崩れて滑り損ねた対面の斜面を目指し、尾根をそのまま登り続ける。振り返るとオープン斜面が目前に迫る。下山ルートを考えてこっちへ来たけど、むしろあっちを早く滑りたい。

尾根を崖の縁まで登りきって、狙う斜面に入って様子を見ると、まだまだ雪が少なくて薮が埋まっていない。滑っても面白そうじゃないので、奥に見えたオープン斜面を目指してトラバースすることにした。H多さんに登り返す体力が残っていないそうなので、対面を滑るのはこの次にして、まだ行ったことがない奥へ行くことにした。

ただ、このトラバースは急斜面なので結構怖い。少しオープンな斜面を横切るときは、慎重に一人ずつ進んだ。雪が安定しているのでトラバースしたけど、不安定ならすぐに引き返すところだ。

シール登高のギリギリくりの傾斜を登り、疲労気味のH多さんを撮影スポットに残し、esukiくんと二人、つぼ足で崖の直下まで登って、そこからさらに奥のドロップポイントへトラバース。ここでピットチェック。とにかく斜度は急だけど雪は安定している。でも、雪崩地形なので、逃げる方向はちゃんと確認して、お互いの位置を把握できるように配置した。

まず、esukiくんが滑り降りた。撮影のため、あまり滑り降りずに停止。コンディションはよくなさそうだ。雪質が場所によって結構違いそう。


Photo by H多。

次に自分の番が来たけど、H多さんの指示に従ってスキーヤーズライトの奥を滑って、木の脇を抜けることになった。絵的にいいということなので滑ってみることにしたけど、指示通りに滑るのはなかなか難しそうだ。でも、思い切って滑ってみた。


Photo by H多。

滑り出しの雪はまずまずのパウダーでよかったけれど、すり抜ける予定だった木の手前の薮に板のテールを引っ掛けてしまい、ターンのタイミングがずれてしまった。思い描いていたカーブではすり抜けられなくなってしまったので、仕方なく木と薮の間を抜けることだけ考えて滑り降りたら、急斜面だけにスピードが出過ぎた。

すり抜けた直後にターンして減速しようと思ったけど、悲しいことに滑り出しに比べて雪がかなり締まっていて、柔らかい新雪のつもりでターンしようとしたものだから、後傾になってさらに加速。こういうときはPontoonは厳しい。必死にリカバリーして、なんとか下の薮の手前で止まれた。

続いて、H多さんが滑り降りて来たけど、ほどなくesukiくんがカメラを構えている前でターンしながら薮の方へ突っ込んでいって、バキバキっという音が聞こえて来た。大丈夫か?


直後にバキバキって音が聞こえて来た。

心配したけど、怪我はなかったらしい。H多さんを背負って帰れる力はesukiくんにも自分にもないので、一瞬ひやっとした。

H多さんは滑り直す準備をするので、今度はesukiくん。この日はビデオカメラの液晶モニターでも確認しながら同時撮影するので、おそらくちゃんと撮れたはず。

esukiくんのときにスティルのフレーミングを間違ったので、H多さんのときに直したら、今度はムービーの方が失敗してしまった。辛うじて見切れるのだけは避けられたようだけど。

esukiくんに貸した50 mm単焦点で、ぼけぼけの動画を撮ってもらおうと思ったけど、初め失敗したらしく、Take 2は薮の隙間で数ターン小回りで撮影。esukiカメラマンの厳しい要求に応えようとしたら、カメラの前を通り過ぎるときにesukiくんもろとも自分のレンズに思いっきり雪を引っ掛けてしまった。


Movie by esuki。

同時撮影でも意外と撮れているとは思う。無駄な動きが多いけれど。

沢沿いを林道まで滑り降りれば下山できると甘く見ていたけど、薮が濃すぎてそれどころじゃなかった。陽が当たる尾根の南側は少なくとも避けるべきだった。林道まで出てしまえば、ストックで漕いで進むと速いけれど、これが結構腹筋と太ももに来る。車まで戻るとフラフラだった。

温泉へ向かう途中、ちょうどguroさんのパーティーが下山してくるところだった。幸い、この日は場所が被ることはなくすんだようだ。まあ、偵察だったとはいえ、普通はあんなところ滑りにいかないだろうし。

温泉は、はじめ朝里川温泉の湯の花へでも意向と思っていたけど、急遽、温泉街を探して武蔵亭へ入ってみた。すると、料金は500円だし、浴室も結構広くて、かんぽへ行くよりいいかもしれない。

風呂の後は銭函のラマイでスープカレーを食べて帰った。やわらかい角煮と書いてあったポークがそれほど柔らかくなくてがっかりだったけど。

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