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【注意喚起】非常に高い雪崩の危険性

雪崩事故防止研究会から、今週末の三連休の注意喚起が出ている模様。

今回の大雪の前、しばらく降雪がなくて気温が急激に下がったので、こしもざらめが形成されて、大雪の下で弱層となっているだろうということらしい。

根拠となっているのは、秋田谷先生が北村と札幌市北区で観測した結果らしいけど、この間、札幌などの石狩平野で雪は降っていなかったけど、札幌国際スキー場などの山間部では雪が降っていて日射の影響も見られなかった。ここ最近、札幌からスキー場へ向かうと、明らかに天気がガラッと変わる。現地で観測できない限界だと思う。感触としては、気象データなんかから雪崩の危険性なんて、早々分かるもんじゃないんじゃないかと。

この点で、ニセコで1シーズン通して積雪を調べ続けた馬場さんのデータがいつも引用されるのは、もっともなことだと思う。バックカントリーでの雪崩事故を本気で防ぎたいなら、現地で継続的に積雪を調べる必要があるだろう。今回の注意喚起は気象庁のなだれ注意報に比べたらはるかにマシだと思うけど、雪崩への注意はいつもすべきなので、仮に事故を起したときに「注意喚起されているのにどうして山へ行ったんだ」と非難されても困る。逆に、こうした注意喚起を出さなければ、注意しない人たちもいるってことなんだろうか。

ちなみに、Level 0の自分が言うのも何だけど、今日の札幌国際スキー場の積雪をみた感じでは、問題のこしもざらめの弱層は、10時くらいで表面から70cmほどのところだった。急斜面でこれだけの積雪が雪崩れたら、まちがいなく死ぬ気がする。でも、同じ山域にほぼ1週間通い続けてみた結果、こしもざらめの弱層が、そんなに顕著だとは思わなかった。大雪が降り始めた直後は新雪によるスラフは恐かったけど、積雪の結合が弱いので、面発生の兆候はなかった。ただし、今後、新雪が締まって行くと、ちょっと様子は変わって来そうだ。「昨日大丈夫だから、今日も大丈夫」ってことはないので、積雪は変化するってことを忘れないのが大事だと思う。

なんか、酒の勢いで書いてしまったけど、雪崩講習会とかでボロクソに言われそうな気がして来た。最近、ピットチェックをサボってるのもよくなかったなぁ。まあ、会員じゃないしいいかな。

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あまりの分量と難易度のために、未だに読破していない。読破する自信もない。

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