11/2/5 余市岳
(適宜更新)今シーズン、これまで何度も行こうと思ってコンディションが悪くて行けなかった余市岳に、今度こそ行って来た。
寝坊してしまって15分遅れでesuki邸へ向かう。札幌市内は晴れていたけれど、山の方は雲行きが怪しい。海の方には黒い雲が浮かんでいる。キロロへ着いたら急いで準備して、ゴンドラ1回券1,000円を購入。札幌国際より200円安い。
ゴンドラ山頂へ着くと、ボーダーとスキーヤー2人の先行パーティーが出発するところだった。きっと同じ余市岳だろう。でも、余市岳はコルまでは晴れているけれど、山頂は雲の中だった。できるだけ最短距離でたどり着けるようにルートを選んで進む。飛行場は吹きさらしで結構寒かった。
先行パーティーを抜きつ抜かれつしてコルまで到着。コルでは休憩をとらずに、そのまま先に登って行った。Pontoonで余市岳へ来たのは初めてだったけれど、やっぱり板が太いのでジグを切らずにかなり直登でどんどん登れた。ラボラトリズム特製 クライミングサポートに交換したのもよかったみたいだ。でも、横でモービラーたちがブンブンいわせているので萎える。
急登を終えて後ろを振り返ると、飛行場にはたくさんの人たちがこっちへ向かって歩いているのが見えた。余市岳のピークに用はないので、いつもの場所でシールを剥がして準備をしていると、急に雪が吹き付けて来た。何かと思ったら、さっきの2人パーティーが近づいて来たせいで雪が巻き上げられているようだった。おかげでカメラが雪まみれ。もうちょっと風向きを考えて欲しい。
esukiくんにこっちのルートを確認しているようだったけど、どうやらそんなにベテランには見えない年配の人たちだった。挨拶をしてピークの方へ歩いて行った。
滑り込む前に一応ピットチェックをしてみる。吹き溜まりなので場所によってずいぶん状況がちがったけど、雪が締まっているのはまちがいない。ただ、数日前の日射の影響はそれほどではなく、心配していた顕著な弱層の上にはほとんど積雪はない。
2年前は下からesukiくんに撮ってもらったので、今度は自分が先に滑ることにした。ちょうど陽射しが出て来ていい感じ。気持ちよく滑り出して、地形へ当て込んでみようとしたけど、思った以上に雪が締まっていてイマイチ。板が走るのでビビって板をずらしてしまう。とりあえず、2年前のように板を取られて転けないようにだけ気を付けて滑った。斜面下部はちょっと右へ目をやるとモービラーでギタギタ。やってらんない。テンション下がって適当に止まってesukiくんの撮影ポイントを探す。
Video by esuki。
稜線付近は風で雪が吹き下ろして来ていて、上にいるときほど下から見ると視界はよくない。カメラのピントも合わず、フレームに収めることに集中していたから分からなかったけど、ずれずれで滑って来たらしい。esukiくんとはカービングの日だったと滑り終えてから後悔。
滑り終えてコルへ向けてトラバースしてからちょっと休憩。風下のはずが、風が巻き込んでいるのか、結構強い風がコルへ向けて吹き込んでいた。天気がいいわりに暖かくないので、さっさと登り返し。すると、飛行場の方からブンブン音が聞こえて来て、ぞろぞろとモービラーが降りて来た。本日の余市岳終了。もう一度南東斜面を滑るのを止めて、北側をキロロへ向けて滑って下山ルートへ探すことにした。
稜線付近は強風。向かい風なので顔が冷たい。でも、Arc'teryx Sabre Jacketは襟が高くてフードの形がいいのか、ネックウォーマーをしなくても結構暖かい。ゴーグルだけで歩いて進んだ。北西斜面は風で雪が飛ばされていてガリガリ。ハイマツのデコボコらしきものでトラバースも大変。山頂まで登って強風に当たるのも嫌なので急斜面をトラバースしたけど、どっちが楽かは難しいところだった。
ともかく、目標にしていた風の陰になっていた沢の頭まで移動。ここまで来ると風はそんなに強くない。今度は自分が上からカメラを構えてesukiくんが滑り降りる。続いて自分の番になってesukiくんの指示で沢地形を利用して滑ろうとしたけど、日陰で斜面変化が全く分からない。斜面は薮もデブリも何一つ無くまっさら。視界はグレー一色。自分がどんな体勢かもよく分からなくなって、右へフラフラ左へフラフラ。何とかしたまで転倒せずにたどり着いたけど、激しく消化不良。せっかくの雪だったのに、何もできなかった。
とはいえ、時間も時間で登り返す余裕もないので、キロロのゲレンデへ向けて下山。最近、キロロ周辺はすっかりesukiくんに任せっ放し。この日もゲレンデまで連れ帰ってもらった。途中、モービラーがブンブンやっていてうざかった。バックカントリーの風情が台無し。
キロロのゲレンデを滑って帰るのがこれはこれで足に来る。必要もないのにカービングで疲労。早めに帰って来たつもりなのに、結局15時になってしまった。
帰りには、前回修学旅行生のために入れなかった武蔵亭へ行った。バックカントリーには温泉が欠かせない。もう一つ欠かせないのが、下山後の激盛り。といっても、今回は1シーズン1回の山岡家になった。手稲の山岡家へ着くと、駐車場はガラガラ。玄関のドアの隙間から漏れる、中へ入るのを躊躇させる嫌な臭いを堪えながら店内へ。辛みそネギチャーシューの脂少なめを食べたけど、食べ始めてしばらくして後悔した。少なくとも1年はもう山岡家は止めておこう。
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