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11/2/26 橇負山

(適宜更新)雪崩講習会1日目。ルスツリゾートではなく橇負山BCと、気分だけでもバックカントリー。

受付が8:30〜9:00なので、札幌駅まで車でママンを送ってから、7時くらいに札幌を出発。わたスキで無理矢理テンションを上げながら中山峠へ差し掛かると、残念ながら後方羊蹄山も雲の中。でも、ルスツへ近づくと結構雪が良さそう。滑れないなんて……。そのままテンションが上がらないまま駐車場へ到着。

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車から荷物を全部持って受付会場まで歩く。ロビー前のスキー立てに見覚えのあるGeniusを発見。こんなのが活躍する場面あるんだろうか?っと首をひねりながら、遠い受付まで歩いた。すでに理論講習会ミーティングでいろいろ座学を受けているからか、開講式では挨拶が終わるとすぐに班ごとのミーティングだった。

ルスツ実習講習会

ゴンドラで一気に上まで上がるのだけど、Seth Pistolは中積みしないとダメだった。ツインチップは加森的にはカービングではないようだ。今じゃセンター100以下ならセミファット扱いだと思うけど。

ゴンドラを降りてすぐビーコンチェック。最近は発信しかチェックしていないけど、講習では全員受信もチェック。Ortovox X1は他のビーコンとちがってケースがないので、出し入れするのが面倒だ。とりあえず、ビーコンは問題なし。

講習地までちょっとだけ滑り。テレマークは1週間ぶりなので、滑り方を忘れてしまった。ちゃんとテレマークターンをする間もなく講習地へ到着。ここでピットチェックの練習を行うけれど、南東向きの緩斜面は陽射しの影響もよく受けて、つぼで歩けるほどに雪が締まっている。こんなところでピットチェックするのは現実的じゃないんじゃないかと思っていたら、案の定、みんなピットを掘るのに苦労。こんなに硬いところを1mも掘ったの初めてかもしれない。デブリを掘る練習にはなったかな。

斜面の向きが向きなので当然弱層がある。断面にすぐ層が見える。表面から5cmくらい新雪が積もり、その下はしまった雪で、さらに下にはざらめ化した雪が見える。シャベルコンプレッションテストでは、肩1回で30cmのざらめで崩れた。2回目のテストでは肘6回で15cmのざらめで。ほぼ同じ斜面で6人の受講生がテストを行ったけど、結果はまちまち。同じ弱層でも回数はバラバラだった。積雪はすっかり春。厳冬期のようにはきれいな結果は出なかった。

ピットチェック会場

ハンドテストの円柱を切り出すのは一苦労だった。他の人と離れた場所でやったら、木の下だったので、場所を変えてハンドテストをやらなきゃいけなくなり、ピットを一から掘り直すはめになる。これはさすがにしんどかった。肩までやってもずれないので、腰を入れて思いっきり引っ張ったら40cmくらいで折れるようにずれた。

積雪断面観察ではウォッシャー液をかけて、積雪の疎密による染み込み方のちがいで生じる濃淡を観察する。見やすくするためにバーナーで炙っていたけど、かえって元の状態が分からなったように感じた。その後、つぼ足とスノーシュー、スキーによる貫入のちがいと、積雪への影響を断面で観察したけれど、これも色を付けた割によく分からない。やっぱり雪質が悪すぎるようだ。

断面に横穴を掘って人が入り込み、うつ伏せに横になって、上からプローブで感触を体験する。ウェアを破いてはいけないので、プローブは軽く刺すだけ。ブーツと身体では全然感触がちがって、当然、身体だとプニョプニョしている。ただ、普通の勢いでプロービングしたら、まちがいなく埋没者に傷を負わせることになりそうだと思った。

スキージャンプテストではずれなかったので、急遽スクラムジャンプテストをすることになった。たまたま近くにいた自分も含めて2人が肩を組んでジャンプ。テキストには腕を組んでお尻で着地する図が載っていた気がしたので、やり方のちがいにちょっと混乱。2回飛んだら崩れたけど、弱層でずれたようには感じなかった。

その後、昼食休憩をはさんでビーコン捜索。これがまさかの制限時間オーバー。ビーコンによるピンポイントが上手くできない。これまでこんなに苦労したことはなかった。ビーコンが埋まっている深さはせいぜい数十cmなのに、ビーコンの表示は2mと3mの間を行ったり来たり。今までにない挙動に困惑しながらもビーコンを雪面に近づけると、さすがに距離表示は短くなった。ところが、クロス法のピンポイントがこれまた上手くいかない。とりあえず、おおよその場所をプロービングするけど、ヒットしたときには6分以上経過していてやり直し。2回目も結局ビーコンが見つからず、今度はプローブでもヒットできなかった。

恐れていた事態に慌てながらも、この日の講習を終えて、ホテルまで唯一の滑りの時間がやってきた。ところが、しばらくテレマークやってなかったので、案の定、滑り方を忘れていて板に乗れない。バックルが緩いままのせいもあって、両足ブルブルさせながらなんとか滑り降りた。

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