EX-ZR100
PC55が壊れてμ720SWのバッテリーもヘタったので撮影機材を更新した。
PC55はおそらく世界最小のminiDVカメラで、スキーではウェアのポケットに入れてフォームチェックや飛びの撮影から、普通のビデオカメラとしてコンサートの撮影までいろいろと重宝した。
ビデオカメラなのでズーミングがスムーズで、HV30でHDへ移行するまではメインだった。
一方、μ720SWは3m防水で、川でチプから落ちても大丈夫だろうと思って買ったけど、泳げない自分には水中撮影する機能は全く必要なかった。でも、防塵と耐衝撃機能がすばらしく、カメラケースなしでカバンに突っ込んで持ち歩いても壊れない手軽さがよかった。おかげでバッテリー以外は長持ちするし、写りもそこそこきれい。
ただ、広角が弱いのと、今では珍しく手ぶれ補正が付いていないので、暗いときに弱かった。
で、やっぱりスキーウェアのポケットに入れられるビデオカメラが欲しかったのだけど、はじめ狙っていたXactiは、3to4くんに使わせてもらっていろいろと残念なことが判明。まず、バッテリーのもちが悪い。手ぶれ補正の効きが悪いなど。CA100はボタン配置が悪い。一昔前ならともかく、コンデジでFull HD動画が撮れる今では、Xactiのアドバンテージを感じなくなってしまった。
むしろ、GEKPOWさんのEXLIMの動画がきれいだったので、コンデジの方が動画デジカメよりも静止画もちゃんと撮れていいだろうと思うようになった。カシオは前からハイスピードムービーが面白そうで、動画でも他のメーカーにはないことをやっている。静止画ではHDR撮影ができるというのも面白そうだった。
そんなとき、ちょうど3月に発売開始したZR100がCA100と同じくらいの価格だったので、動画撮影の機能をちゃんと確かめないまま衝動的に買ってしまった。本当は実機で調べればいいものを。
まあ、ともかく、買ってしまったら使うしかないので、キロロで使ってみた。
撮影はFull HDだけど、書き出しはHDで。
見ての通り、手ぶれが気持ち悪い。望遠側では大きめのぶれが補正できていないようだ。望遠端の300mm(35mm換算)ではビデオカメラでも手持ちは厳しいので、仕方がないだろう。カメラの持ち方を工夫するしかない。その点、Xactiのようなバリアングル?じゃないのが難しいけど。
ズーミングはコンデジクオリティーで、速度は一定。ビデオカメラのようにレバーの倒し具合でズーミングのスピードをコントロールすることはできない。フォームチェック以外では画角固定の方がよさそうだ。
オートフォーカスは思ったより正確だった。動画撮影中に静止画も撮影できるのがいい。サイズが少し小さくなるけど、慣れたらこんなことしなくて済むかもしれない。
液晶モニターでの再生も簡単にコマ送りでフォームチェックできるので、これまでのPC55の代わりとして十分使えそうだ。画質もFull HDで撮れるので、クラッシュ・オブ・ザ・イヤーHDの映像も撮れる。
静止画の方も満足な写真が撮れた。HDRはなかなか強力で、長峰ヒュッテの中で窓の外の1107峰をバックにesukiくんを撮っても、若干逆光の影響は受けるけれど、ほぼ全体が適正露出になっていた。輪郭が少し不自然だけど、人間が見ている映像としてはHDRの方が自然に近い気がするし、カメラの物理的制約に捕われない絵画的な写真が撮れるのは面白い。カシオの高速連写を利用したら、ティルトレンズを使ったような写真も撮れそうな気がするけど、どうなんだろ。ミニチュア写真はPhotoshopのフィルタで後からどうにでもなるけど、逆は撮影にかかっているだろうし。
HDRじゃない普通の写真も、何も考えずにシャッターボタンを押しただけで結構きれいに写る。
機能が多すぎてまだよく分かってないけれど、使いこなせばいろいろ活用する場面が多そうなポテンシャルが高いコンデジのような気がする。HDR ARTもこれはこれで面白そうだし。
ビデオカメラとコンデジを、コンデジ1台で済ませられるようになっただけでもメリットは大きい。荷物が一つ減るし、動画と静止画で道具を交換する手間が省ける。カメラケースはPC55のソフトシェルケースを流用するので、持ち物のサイズは今までのビデオカメラと同じだけど、かなり軽くなった。μ720SWほど乱暴な使い方はできないけれど、ケースに入れていればスキーで使うくらいなら問題ないだろう。
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