11/6/5 黒岳
まだ終わらないスキーシーズン。
天気予報はイマイチだったけど、楽に標高を稼ぐために黒岳へ行くことにした。病み上がりで体力も落ちているので、できれば夏道は歩きたくなかったから。
今回は藻ーリスさんも一緒なので、目国内岳以来に天神山クラブかと思いきや、5時に藻ーリスさんへ行くと、用意していた板はテレマークじゃなかった。がっかり以上に、藻ーリスさんでもひよった黒岳の急斜面を自分が滑り降りれるのかと不安になる。
esuki邸へ着いたのが何時だったか忘れたけど、予定では5:20のはずだった。当然esukiくんはアルペンなので、今回一人テレマークで仲間はずれ。ますます元気をなくす。
朝、雲一つない快晴の札幌を出発して、上限1,000円割引中の高速道路を層雲峡目指して走る。あまり天気がいいものだから、黒岳も天気がいいんじゃないかと少し期待していたら、だんだんと雲が現れて来て、暑寒連峰は雲に隠れていて見えず、大雪山系も雲の中だった。予想はしていたのでやっぱりというところ。それでも、比布を過ぎた辺りから表大雪の方は雲間から日が射していて、山頂付近は雲がかかっているけど、もしかしたらと期待する。
準備を済ませてロープウェイ乗り場へ向かうとギリギリ8時発に間に合った。というか、乗せてもらったと言うのが正しいのかもしれない。とりあえず、1,850円で1,300m標高を稼ぐ。
ロープウェイを降りると、森林なんとかの人から手ぬぐいをもらった。無駄に荷物にはなるけど、何かもらえるのはともかくうれしい。
駅から出ると、さすがにリフトまでの道は雪が融けていた。花壇にはキバナシャクナゲが咲き始めている。リフト乗り場まで少し歩くと、ゲレンデはリフト乗り場までちゃんと雪が残っているのが見えた。リフトでさらに400円で200m標高を稼ぐ。リフトにはスキーを抱えて乗らなきゃ行けないのでちょっと焦る。冬とちがってリフト下の雪はもう融けているので、ストックとかを落とすと悲惨だ。
リフト下のお花畑はまだまだ寂しく、たまにエゾコザクラが咲いているくらい。陽射しもないので、リフトに乗っていると少し寒いくらいだった。正面の黒岳を見上げると、薄ら黒い斜面には、すでに登っている先行パーティーの姿が見える。ピークは雲の中だけど、登っているうちに晴れたらと期待。
リフト降り場で少し慌ててリフトから降りると、早速雪の壁が出迎える。ここはまだ雪の世界。ザックにスキーを取付けてからツボ足で急登する。先行の男女2人の山屋ペアが変な方向へ登って行くのを無視して、ピークへまっすぐ登って行く。esukiくんの後を登っていると、ベンチレーションの隙間からタイツがチラチラ見えてエロかった。
途中、腹が減って行動食を軽く食べた以外はひたすら登り続けて、9合目を過ぎた最後の急登で先行のボーダーを追い越す。この斜度はスノーシューにはキツいようだ。先行のスキーヤーに続いて無事登頂。でも、山頂は真っ白で、先の様子が全く分からない。雲が晴れる気配もないので、ここで引き返すことになった。
山頂直下はさすがに雪が大分融けているので、少し下がったところでスキーを履いて滑り出す。残念ながら、登り始めたときより視界が悪くなり、ガスが晴れた瞬間を狙って滑り降りた。とはいえ、斜面は土でドロドロ。転んだらウェアが汚れて大変なことになりそう。こんなことなら古いウェアを持って来たらよかった。
急斜面でテレマークなのに転べないというプレッシャーの中滑り降りる。出だしボコボコで、ターンするきっかけがつかめない。無駄に斜滑降してしまい、何のために登ったのか分からないほどだった。少し緩くなったところからがんばってテレマークターンで降りるけど、どうもテレって滑り始めに乗るポジションを忘れてるので、ウォーミングアップが必要だ。まだ慣れてないせいだと思いたい。何とか転ばずに撮影ポイントまで降りてカメラを構えた。
藻ーリスさんもesukiくんも果敢に攻めていたけど、悪雪にやられていた。にもかかわらず、転ばずに滑り降りるのはさすが。下の方は大分斜度が緩くなったし、あまりボコボコしてなかったので、ちょうどテレの感覚も思い出して来て気持ちよく滑り降りることができた。テレでいっぱいいっぱいの自分に対して、二人は物足りないらしい。それに、そんなにガツガツ滑りたい気分でもなかったので、トラバースした辺りまで登り返して、そこからゲレンデへ滑り降りてそのまま帰ることになった。
登り返してる間にも何人か降りて来たけど、だれも登り返している気配がない。登り返しを終えて表大雪の方を眺めても、稜線は雲に覆われていて様子も分からない。
休憩しているうちにも雨がパラパラと降り出した。黒岳山頂で引き返して正解だったようだ。
ゲレンデへ滑り降りるときにも何人かとすれ違った。自分たちのことを棚に上げて言うのも何だけど、あんたたちも好きだねぇ。
転ばずに滑り降りた自分を褒めてあげたい。
ゲレンデまで戻るとあとはもう下山モード。esukiくんがラストコブを滑ってたけど、こっちはテレマークなので見るだけ。後半はさすがにストップ雪で、何とかリフト乗り場まで止まらずに降りれたというところだ。
ロープウェイまで戻る頃には雨足がだんだん強まり、ロープウェイに乗り込んだときには普通に雨だった。絶妙のタイミング。まあ、朝の出発がもっと早ければ、もしかしたら晴れてたのかもしれないけど。
今週末はもう少し白い雪を滑りに行きたい。
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コメント
あ~、そちらも雨降ったんですね~^^; 僕らは下山間に合わず、思いっきり雨当たっちゃいました
投稿: RIN | 2011年6月 6日 (月) 20時58分
>RINちゃん
雨は残念だったよね。
計画から行動までひよりまくったおかげで
雨に当たらずには済んだけど
足で登って雨に濡れることまで楽しんでしまう岩本山岳会を
心から尊敬するよ。
esukiくんはもうシーズンオフなので
元気なみんながうらやましいな。
でも、ぼくはまだ滑るよ。
たとえ一人になっても
投稿: H本 | 2011年6月 6日 (月) 22時27分